創薬から品質管理まで、医薬品・バイオ医薬品に活用される分子分光技術

アジレントの分子分光分析ソリューションは、医薬品およびバイオ医薬品を扱うラボにとって必須のアプリケーション要件を満たすように設計されています。大きな進歩を遂げた UV-Vis と FTIR、そしてアジレント独自の新技術である空間オフセット型ラマン分光法(SORS)と透過型ラマン分光法(TRS)を駆使したアジレントの分析機器は、基礎研究、創薬、医薬品開発に最適です。その多くは、製造および QC 環境で必要となるコンプライアンスおよびデータインテグリティ機能も備えています。詳細については、以下のアプリケーションガイドをご覧いただくか、カタログをダウンロードしてください。お客様の医薬品およびバイオ医薬品アプリケーションについて、アジレントの分光分析専門チームにお問い合わせいただくこともできます。

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タンパク質治療薬、オリゴ、抗体薬物複合体などのルーチン分析

アジレントでは、mAb、オリゴ、その他の核酸治療薬やタンパク質治療薬などの生体分子の定量・分析方法を革新する幅広い UV-Vis、FTIR、および蛍光分光分析機器を取り揃えています。

分光分析は長年にわたって生体分子の分析に用いられたきた分析法であり、その有効性が実証されています。現代の測定には、タンパク質の安定性の評価、凝集の検出、混濁サンプルの測定、高濃度または低濃度の測定といった課題が伴い、どれもサンプル温度を正確に調整しながら行わなければなりません。アジレントの分光分析ソリューションなら、こういった課題も簡単に解決できます。その具体例をバイオ医薬品に関するアジレントのアプリケーションノートでご確認いただけます。



UV-Vis のデータインテグリティの遵守が容易に

GMP 施設には、従来から FDA CFR Part 11、EU Annex 11、および同様の規制を遵守することが義務付けられてきました。Cary 3500 UV-Vis 分光光度計は Agilent OpenLab ソフトウェアスイートとのシームレスな連携が可能です。OpenLab ソフトウェアが備える技術的管理機能により、ラボデータを安全に捕捉して保管し、国際的な規制コンプライアンスを確保できます。

また、Cary 3500 UV-Vis を Cary UV Workstation ソフトウェアと組み合わせれば、USP <857>、Ph.Eur.Chapter 2.2.25、および JP XVIII の要件を満たせるため、規制に関する不安が解消されます。オリゴヌクレオチドの同定を担当するラボに Cary 3500 UV-Vis を導入した Vetter Pharma 社の事例でも、実際のアプリケーションにおける Cary 3500 の有効性と信頼性が実証されています。

詳しくはこちら:UV-Vis 医薬品コンプライアンスとデータインテグリティ



含量均一性試験に変革をもたらす技術

製品リリースに向けた含量均一性試験、アッセイ、および同定試験が、医薬品の迅速な発売を妨げる大きなボトルネックになる可能性があります。透過型ラマン分光分析(TRS)なら、錠剤やカプセルをそのままインタクトな状態で分析できます。時間も手間もかかるサンプル前処理ステップがすべて不要になり、バッチあたり 15 分未満で定量結果が得られます。

  • 持続可能な分析ワークフローがカーボンニュートラル目標に貢献
  • バッチ試験コストを 1/7 以下に削減
  • 生産量の増加とともに節約額も大幅に増加
  • サンプル前処理ステップがなくなり、手作業のミスが低減


容器越しでの原料同定

Agilent Vaya ハンドヘルド型装置および RapID 可搬型装置では、空間オフセット型ラマン分光分析(SORS)により原料の同定を倉庫で未開封のまま行えます。紙袋、FIBC、厚みのあるプラスチック容器、褐色ガラス瓶などの不透明な容器越しに、1 回あたり 5~30 秒で測定できます。さらに純度試験、包装材分析、低容量またはラマン不活性材料の同定試験用に Agilent FTIR および UV-Vis ソリューションを追加すれば、完全なワークフローが実現します。

  • サンプリング室、サンプリング室の費用、検疫による遅れを回避
  • QC ラボの回転時間を短縮し、高価な外部試験を削減
  • 無菌状態を保ち、クロスコンタミネーションを防ぎ、有効期限まで品質を維持
  • 作業者に対する高活性 API の曝露を防止
  • データインテグリティ規格に準拠


省スペースの多機能 FTIR

Cary 630 FTIR 分光光度計は、世界各国の薬局方が定める性能仕様を満たしています。片手で持てるほどコンパクトで、簡単に交換できるアタッチメントが豊富に用意されているため柔軟なサンプリングが可能です。以下のようなアプリケーションに対応できます。




UV-Vis および蛍光測定用のランプを 10 年保証

アジレントの UV-Vis および蛍光分光光度計には、キセノンフラッシュランプが搭載されています。このランプは独自の機能を備え、機器に柔軟性をもたらします。さらに新品の機器では 10 年間のランプ寿命が保証されます。

柔軟で効率的な UV-Vis

Cary 60 UV-Vis および Cary 3500 UV-Vis シリーズは、多くの医薬品およびバイオ医薬品アプリケーションの主力ツールとして最適な機器です。4 μL 未満の少量サンプルや光路長の長いセルに入った希釈サンプルから、マルチセル/多温度での測定、さらに固体サンプルや機器から離れた場所にあるサンプルまで、さまざまな測定に対応できます。

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多機能な蛍光分光光度計

Cary Eclipseには、室内照明の影響を受けないキセノンランプが搭載されています。このランプにより、光ファイバーを用いたリモート測定が可能になり、感光性の生体サンプルの光退色が最小限に抑えられます。タンパク質分析、構造の研究、蛍光基質を用いた酵素カイネティクスなどに最適なシステムです。オプションのマイクロプレートリーダーを使えば、モノクローナル抗体などの生体分子の凝集スクリーニングを自動化できます。

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医薬品・バイオ医薬品の分子分光分析リソース

医薬品・バイオ医薬品の UV-Vis 分光分析ライブラリ

医薬品およびバイオ医薬品の UV-Vis 分光分析について、アプリケーションノート、技術概要、入門書、ケーススタディを通して知識を深めることができます。

アプリケーションノート他

医薬品・バイオ医薬品の FTIR 分光分析ライブラリ

医薬品およびバイオ医薬品の FTIR 分光分析について、アプリケーションノート、技術概要、入門書、ケーススタディを通して知識を深めることができます。

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医薬品・バイオ医薬品のラマン分光分析ライブラリ

医薬品およびバイオ医薬品のラマン分光分析について、アプリケーションノート、技術概要、入門書、ケーススタディを通して知識を深めることができます。

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医薬品ディスカッションフォーラム

このウェビナーでは、透過型ラマン分光法と含量均一性試験、ハンドヘルド型ラマン分光装置と原料の同定、UV-Vis におけるデータインテグリティとコンプライアンスについて、業界エキスパートが討論します。

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ウェビナーライブラリ

医薬品およびバイオ医薬品に関する幅広いウェビナーをご覧いただけます。業界エキスパートがラマン、UV-Vis、FTIR、LDIR、および蛍光技術について解説します。

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お客様の医薬品またはバイオ医薬品アプリケーションでの Agilent UV-Vis、FTIR、ラマン、蛍光分光光度計の具体的な活用方法について、アジレントの分光分析専門チームにご相談いただけます。

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