タンパク質ペプチドマッピングと翻訳後修飾分析のための高速、高感度、高精度のメソッド

タンパク質医薬品は不均一な性質のために、広範な分析特性解析が要求されます。ペプチドマップは、タンパク質や複数の処理で得られる最終生成物のフィンガープリントで、分析対象のタンパク質を包括的に理解することができます。ペプチドマッピングは、タンパク質の分離精製、ペプチド結合の選択的切断、ペプチドのクロマトグラフィー分離、有効な手法によるペプチドの分析という 4 つの主要手順で構成されます。タンパク質同定とペプチド特性解析には、一般的に 2 つの方法が使用されます。

  • 液体クロマトグラフィーとエレクトロスプレー質量分析(LC/MS)の組み合わせによるペプチド質量フィンガープリンティングは、mAb の一次配列を確認するためにバイオ医薬品業界が使用する十分に確立した手法です。包括的な特性解析は、mAb およびその変異体の完全なアミノ酸配列だけでなく、脱アミド化、酸化、グリコシル化などの翻訳後修飾(PTM)についての情報も提供します。
  • LC/MS/MS 手法を用いた mAb のペプチドマッピングには、精製済み mAb の酵素を使った切断によるペプチド作製、タンデム質量分析による分析、データ解析が含まれます。サンプル前処理には通常、変性、還元、アルキル化、酵素消化などの複数のステップが含まれます。

アジレントは、システム、消耗品、ソフトウェア、サービスの幅広いポートフォリオによりペプチドマッピングを自動化および簡素化し、ペプチド配列やその PTM の完全で高感度な測定を実現しています。

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分析の効率化と簡素化

ペプチドマッピングと PTM 分析の最適化に役立つ包括的ワークフロー、実証済みメソッド、ヒント

ペプチドマッピングと PTM の高速な詳細分析

自動化された LC/Q-TOF の反復的 MS/MS ワークフローにより、メソッド最適化、PTM 分析を簡素化し、存在量の少ないペプチドに対する感度を上げることができます。

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タンパク質およびペプチドサンプルの前処理の自動化

ペプチドマッピング用のサンプル前処理は複数ステップで構成されるプロセスであり、時間と手間がかかる場合があります。Agilent AssayMAP Bravo プラットフォームは、タンパク質とペプチドの自動的な特性解析および定量ワークフロー(ペプチドマッピング、翻訳後修飾など)に最適な、すぐに使用できるサンプル前処理ソリューションです。

自動化により、サンプル前処理のばらつきが減少し、ワークフローの再現性が向上するため、作業時間をより有効に活用できます。

視聴する:タンパク質とペプチドの自動サンプル前処理のチュートリアルセッション(英語)

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詳細情報:AssayMAP Bravo の基礎



カラムと消耗品を選択しやすく

アジレントは、分析に適したカラム、標準、試薬、消耗品を簡単にお選びいただけるオーダーガイドとセレクションツールをご用意しております。アジレントは、お客様が必要とする分解能と性能を得られるようお手伝いします。

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合成ペプチドの分析用のカラムセレクタツールを使用する

液体クロマトグラフィーによる合成ペプチドの分析および精製用の消耗品のワークフローとオーダーガイドをダウンロードする

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関連資料

ペプチドマッピングはバイオ医薬品業界に不可欠です。サンプルが複雑であるため、高分解能と堅牢なペプチドマッピングメソッドの重要性が増しています。このアプリケーションノートでは、Agilent 熱平衡化デバイス(TED)Agilent 1290 Infinity II Bio LCの組み合わせで実現できる、高温での分解能と堅牢性について説明します。

         

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The Agilent 1290 Infinity II Bio LCAgilent 6495 トリプル四重極 LC/MS システムは、ペプチドの定量分析に最適なプラットフォームです。リガンド結合アッセイ(ligand binding assay:LBA)/LC/MS のハイブリッドワークフローは両方の技術の利点を組み合わせたもので、アッセイの感度と再現性が非常に優れています。このアプリケーションノートでは、高感度な LBA/LC/MS ハイブリッドワークフローを用いた、生体マトリックスからのトラスツズマブサロゲートペプチドの定量分析について説明します。このワークフローのもう 1 つの利点は、汎用性と特異性が高く、その他の多くの mAb 治療薬に適用できることです。またメソッド開発時間が非常に短いため、創薬と医薬品開発に最適です。

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Bio 2D-LC/Q-TOF MS を用いたペプチド/タンパク質関連不純物の分析について説明しています。両方の分離手法(2D-LC と MS)の組み合わせにより、ピーク純度の包括的な情報を取得できました。この分析プラットフォームの操作において重要なのは、2D-LC 用の Agilent MassHunter ソフトウェアです。このソフトウェアには、これらの実験の直感的/視覚的なプログラミング用の高度なアルゴリズムが組み込まれています。

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