電荷変異体分析のアプリケーション総覧
正電荷および負電荷を持つアミノ酸と負電荷を持つ糖鎖(シアル酸)の存在は、高分子量のタンパク質が多重荷電種として存在し、複数の副反応によって正味電荷が変化する可能性があることを意味します。バイオ医薬品分野においては、医薬品の高分子タンパク質に含まれるアミノ酸やグリカンの種類およびその明確な位置を把握することがきわめて重要になります。この総覧では、必要となる各種の検出に合った液体クロマトグラフィーカラムの指針を示し、将来の電荷変異体分析の検討において参考となる有用な情報を提供します。