Cary 3500 UV-Vis 分光光度計

UV-Vis & UV-Vis-NIR

Cary 3500 UV-Vis 分光光度計

Cary 3500 UV-Vis ダブルビーム分光光度計は、紫外可視分光分析における独自の新しい測定能力を備えています。ルーチン分析にも、分析困難な成分の測定にも対応でき、コンプライアンス環境での高度なデータインテグリティを実現します。空冷式ペルチェ温度制御により、8 つのキュベット位置で同時に最大 4 種の温度実験が可能です。キセノンフラッシュランプ技術は、最高で毎秒 250 ポイントのデータ採取レートによって、カイネティクス分析の正確なモニタリングを実現します。低容量のサンプルも、毎回高い精度と再現性で分析できます。

Cary 3500 に搭載されている Cary UV ワークステーションソフトウェアは、効率的なメソッドによる波長の読み取り、スキャン、濃度、カイネティクス、温度の測定が可能な次世代の分析プラットフォームです。Agilent OpenLab データ管理ソフトウェアと連携させることで、Cary UV ワークステーションのデータをローカルのデータベースや中央の安全なデータベースで管理、保護、保管できます。




<Agilent Cary 3500 UV-Vis のお問い合せ>

Agilent Cary 3500 UV-Vis に関する販売は、ジャパンマシナリー株式会社に委託しております。
お問い合わせはジャパンマシナリー株式会社までお願いいたします。

ジャパンマシナリー株式会社
電話番号:03-3730-4891
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特長

  • Cary 3500 UV-Vis ダブルビーム分光光度計により、1 回の実験で、8 つのキュベット位置において 4 つの温度でサンプルを測定し、各キュベットからデータを同時に収集できるため、分析時間を大幅に短縮することができます。
  • 独自の完全一体型の空冷式ペルチェシステムにより、サンプル温度を 0 ~ 110 ℃ まで正確かつ迅速に制御できます。面倒な冷却水が不要で、騒音が発生することもありません。
  • ソリッドステートデジタルの Cary 温度プローブが、実験温度をキュベット内部からきわめて正確に制御。最大 30 ℃/min での UV-Vis 昇温測定を制御します。
  • 幅 1.5 mm 未満という高度に収束された均一なビームと、固定式のセルホルダの恒久的光学アラインメントによって、低容量測定での分析精度を確保できます。
  • 毎秒 250 ポイントのデータを採取する高度なキセノンフラッシュランプ技術により、ダブルビーム分光光度計の結果をダイオードアレイよりも短い時間で得られます。
  • Cary 3500 ダブルビーム分光光度計なら、リサーチグレードの測光性能、安定性、範囲を達成することができます。
  • Cary UV ワークステーションソフトウェアを用いたスキャン、濃度、カイネティクス、温度制御により、メソッド設定を効率化できます。このソフトウェアに付属のヘルプ & ラーニングセンターには、直感的なビデオチュートリアルが用意されているため、迅速な分析開始が可能です。
  • データインテグリティ規格に対応。技術管理機能によって、データの安全な取り込み、処理、報告、格納を実現し、FDA 21 CFR Part 11、EU Annex 11、GAMP5、ISO/IEC 17025、EPA の 40 CFR Part 160 への準拠が可能になります。
  • Agilent Cary 3500 UV-Vis のデータは、ワークステーション PC のローカルの安全なデータベースか、中央データベースに保管して管理できます。
  • OpenLab ソフトウェアスイートにより、電子記録の安全なデータベースストレージ、ユーザーおよびアクセス権限、ソフトウェアライセンス、セキュリティ設定、電子署名ワークフローの包括的な管理、高度な監査証跡レビューの機能がオプションで提供されます。

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仕様

  • 奥行き 435 mm
    高さ 280 mm
    光源 キセノンフラッシュランプ(250 Hz)
    最大スキャン速度 150,000 nm/min
    測光システム ダブルビーム
    消費電源 主電源 100 ~ 240 V AC および周波数 50 ~ 60 Hz
    スペクトルバンド幅 0.1 ~ 5.0 nm
    波長 190 ~ 1100 nm
    445 mm
    光軸高さ 15 mm

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用途

  • Cary 3500 UV-Vis のモジュール式設計

    Cary 3500 はアプリケーションの要件に合わせて複数の構成が可能です。UV-Vis エンジンはどの機器でも共通で、これを以下の 4つのサンプルモジュールのいずれかと組み合わせることができます。

    ●コンパクトモジュール: 1回の測定で 1つのサンプルとリファレンスを測定
    ●マルチセルモジュール: 最大 7つのサンプルとリファレンスを同時に測定
    ●これらのモジュールは、室温またはペルチェ式温度制御構成で使用できます。
  • UV-Vis 実験の効率化

    Cary 3500 UV-Vis の光源はウォームアップが不要なキセノンフラッシュランプで、フルスペクトルのスキャンが 1 秒以内に可能です。可動部品がないため、サンプル量が非常に少ない分析でも、常に精度と再現性に優れた結果を得られます。

    ビルトインのヘルプ&ラーニングセンターに、新規ユーザーや使用頻度の低いユーザー向けのビデオガイダンスが用意されており、トレーニング時間を短縮できます。さらに、場所を取らず、堅牢な設計を採用しているため、メンテナンスが最小限で済みます。

    ビデオを見る
  • スピード、データ品質、信頼性を兼ね備えた Cary UV ワークステーション

    Cary UV ワークステーションソフトウェアは、カイネティクス、濃度、波長スキャン、温度ベース測定などのアプリケーションを内蔵しています。Agilent OpenLab ソフトウェア製品に対応しており、国際的な規制要件への準拠をサポートします。

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構成

  • Cary 3500 UV-Vis エンジン
  • Cary 3500 UV-Vis はエンジンとモジュールとの一体型設計になっています。このエンジンは各構成に共通のもので、5 種のモジュールのいずれかと組み合わせて、ラボ固有のニーズに対応する機器を作成することができます。付属の長寿命、超高速キセノンフラッシュランプは、測定用の光源であると同時に、高分解能と高吸光度測定を可能にする光学機器でもあります。

  • Cary 3500 マルチセル UV-Vis
  • Cary 3500 マルチセル UV-Vis は、最大 7 つのサンプルとリファレンス (または他の組み合わせとして 8 セルポジションで) の測定用に設計されています。

    マルチセル分光光度計は、室温、温度制御下、またはマルチゾーンの構成で利用できます。

  • Cary 3500 コンパクト UV-Vis
  • Cary 3500 コンパクト UV-Vis は、1 つのサンプルとリファレンスの測定用として設計されています。

    コンパクト分光光度計は、室温または温度制御構成で使用できます。

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お客様事例

  • Dr. Mohammad Al Kobaisi
    スウィンバーン工科大学、Department of Chemistry and Biotechnology
  • Agilent Cary 3500 はソフトウェア制御による撹拌機能と幅広い温度制御オプションを備えており、この機器を使用した処理をそのまま、紫外可視分光光度計でモニタリングするようになりました。信号が安定しているため、長時間にわたるカイネティックプロセスも可能になり、これまでドリフトが原因で不可能だったさまざまな実験への道が開かれました。直感的なソフトウェアとデータ管理により、分析結果の損失を防ぎ、プロジェクトやアーカイブを適切に整理できます。Cary 3500 は、私がこれまでに使用してきたどの紫外可視分光計よりも、間違いなく進歩しています。柔軟性が高まり、研究実験をしながら制御できるパラメータの数が増加しました。
  • Benjamin Tadgell, Eser M. Akinoglu
    ARC Centre of Excellence in Exciton Science メルボルン大学、School of Chemistry 
  • Agilent Cary 3500 UV-Vis の高速スキャン、使いやすいモジュール構成のデザイン、ハイスループットに感銘を受けました。特に、昇温速度と感度はすばらしく、仕事の効率が向上しました。我々のプロジェクトでは UV-Vis を使って、PNIPAM ポリマーでコーティングされた金ナノ粒子の散乱特性に、温度がどのような影響を与えるかを研究しています。温度が上昇して 30 ~ 40 ° C の範囲を超えると、ポリマーが崩壊し、粒子が凝集します。私たちはこのプロセスのダイナミクスを理解したいと思い、さまざまな温度での波長スキャンとサーマルグラジエントスキャンを用いて、このプロセスの特性解析を部分的に実施しています。さまざまな pH や塩濃度、金の粒子濃度についても、同様の測定を行っています。Agilent Cary 3500 UV-Vis の昇温機能は非常に有用で、特定の波長での粒子の分散における温度の影響を高速でスキャンできます。以前は、異なる温度でのデータポイントを波長スペクトルから手作業で記録する以外に、方法がありませんでした。温度に対する感度は、これまでに使ってきたどの UV-Vis 機器よりも格段に優れています。8 個のセルホルダすべてを短時間で加熱/冷却でき、また平衡化も迅速にできるということは、通常よりも多くの実験 (異なる濃度や pH など) を実施する余裕が生まれるということです。また、吸収率の高いサンプルでも正確な結果が得られることにも満足しています。これにより、希釈の必要がなくなり、誤差も減少します。Agilent Cary 3500 UV-Vis は、温度に依存した紫外可視スペクトルを行うラボや、産業研究開発、学術研究ラボ、ハイスループットを求める分析ラボにお勧めです。確実に時間を節約し、労力を低減して、さまざまな条件でより多くの実験が可能になります。

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