デコンボリューションレポート作成ソフトウェア(DRS) 詳細

デコンボリューションレポート作成ソフトウェア (DRS)
MSD プロダクティビティー ケミステーション用 アドオン・ソフトウェア
Ver. A.04.00のご紹介
  • MSD ケミステーションの QEdit 画面内における、AMDIS デコンボリューション結果の定量
  • 効率的なレビューのための、MSD および AMDIS デコンボリューション結果の両方をサマリレポート
  • Agilent MSD ケミステーション Rev E02.00 および Agilent NIST 2005 MS ライブラリが必要
  • アジレントの RTL ライブラリラインナップからいずれかの使用をお勧めします
 DRSとは?
アジレントのデコンボリューションレポート作成ソフトウェア (MSD-DRS) は、Agilent GC/MSD ケミステーション、NIST 自動質量スペクトル・デコンボリューション同定ソフトウェア (AMDIS) および NIST 2005 質量スペクトル検索プログラム (NIST) から得られた結果を組み合わせて、読みやすい 1つのレポートにまとめる標的化合物分析用アプリケーションです。

DRS (Agilent 製品番号 G1716AA) には、アジレント農薬ライブラリ、日本のポジティブリスト農薬ライブラリなどの各種 DRS ライブラリが使用可能です。また、ユーザーが構築したライブラリを用いて他の分野、たとえば毒性、食品安全性、PCB、薬物検査、香料、法医学、揮発性物質などの分析にも用いることができます。フルスキャンおよび SIM データのいずれでも DRS を使用可能です。

利点:
  • 時間(経費)の大幅な節減
     ○ 自動化され非常に高速で、1サンプルあたり 1分(処理時間)
     ○ 汚れたマトリックスでも良好なデコンボリューションが可能
  • 精度の向上
     ○ より確実に解析
     ○ MSD プロダクティビティー ケミステーション や分析者が見つけられなかった別の標的を発見
  • 使いやすさ
     ○ スクリーニングと定量を 1回の操作で実行
     ○ デコンボリューションソフトウェアに関する学習が不要
 デコンボリューションとは?

NIST AMDIS での説明:「この用語は、ここでは複雑な混合物から1つの信号を抽出するという広い意味で用いられています。ノイズの処理、ベースラインのドリフトの補正、密接に関連した共溶出ピークの相互抽出、これらはすべてデコンボリューション処理の一部です」

デコンボリューションは以下のような簡単なグラフを用いて説明することができます。

 DRS の仕組み

MSD ケミステーション を拡張モードにしておくと、Spectrum メニューに MSD-DRS を実行するメニュー項目が 4つ表示されます (以下の図を参照してください)。データ収集後あるいはデータ再処理モード時に自動的に実行するように設定することもできます。通常、処理にかかる時間は 1分程度ですが、サンプルの複雑さやコンピュータの能力によっても異なります。

  1. MSD プロダクティビティー ケミステーション は、抽出したイオンを積分し、イオン比と既知の比とを比較することによって、標的を同定します。同定には最大 3個のイオン比が用いられます。積分されない標的は発見されません。マトリックスが複雑な場合、イオン比が影響を受け、多くの偽陽性あるいは陰性を生じることがあります。発見された標的は表形式で保存され、後で利用することができます。
  2. AMDIS は ケミステーション データファイルのデコンボリューションを行います。これらの「クリーン」スペクトル(AMDIS の用語では「構成要素」) と、ユーザーが構築したライブラリーとが比較されます (ライブラリーを変換し、化合物を追加する詳細な手順は 「ユーザー情報」の項に記載されています)。この比較では、3個のイオン比だけではなくスペクトル全体を用い、保持時間 (RT) とは独立しています。マトリックスの干渉はクリーンスペクトルから分離されます。ただし、アジレントの最新 GC/MSD システムでは保持時間ロック (RTL) が可能であるため、AMDIS はスペクトル同定後に、ロックされた RT の時間ウィンドウに基づいてピークを受け入れるか、または拒否することができます。同定された標的は、以後の使用のために表形式で保存され、NIST にも送信されます。
  3. NIST は、AMDIS から送信されたスペクトルをすべて、NIST の 190,000 を超える化合物を含むメインライブラリーから検索します。これもスペクトル全体の検索ですが、この場合は AMDIS とは異なるライブラリーが検索されます。
  4. 最終レポートの作成時には、上記の 3つの方法で得られた結果がまとめられます。結果は比較され、ソートされます。印刷レポートと同時に、html 形式のファイルを作成することもできます。
次の図は、DRS が 370 以上のピークを持つ複雑な全イオンクロマトグラム (TIC) を処理し、約 1分で読みやすいレポートを作成した例を示しています。
With the Rev. A.04 you can import and quantitate the AMDIS deconvoluted result in MSD ChemStation QEdit…
DRS reports of both MSD and AMDIS deconvoluted result for efficient review
 DRS参考資料
 5990-4113JAJP 【カタログ】 食品安全性分析 (PDF、1MB)
 5989-8652JAJP 【カタログ】 食品中の農薬分析 (PDF、1.19MB)
 
 アプリケーションノート
 MS-200709-005 デコンボリューションレポーティングソフトウェア (DRS )を用いる食品中残留農薬のスクリーニング分析
 5990-3253JAJP デコンボリューションによる高速かつ正確な EPA 8270 の定量
 GCMS-200808NK-002 厚生労働省通知一斉試験法 GC/MS 測定条件を用いるデコンボリューションレポーティングソフトウェア (DRS)
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