食品中ヒ素の定量

近年、米国では、粉ミルク、エネルギーバー、グルテンフリー食品を含む米および米製品中のヒ素 (有機ヒ素と無機ヒ素の両方) の存在とその含量について関心が高まっています。ドイツでは、数百のビールサンプルでヒ素が検出され、その一部には飲料水の許容レベルの 2 倍量が含まれていました。米国では 1970 年まで農薬として使用されたヒ酸鉛およびヒ酸カルシウムが土壌に長期残留しており、これらの化合物が使用中止となった後も汚染された土壌で栽培された穀物に残留していることがあります。

潜在的に毒性を持つ元素や化合物が、食品中に存在することに対して強い関心を集めています。そのため、行政といった監督機関だけではなく食品製造業者は、食品および飲料に含まれるこれらの汚染物質のレベルを、正確に測定するための迅速でかつ信頼性の高いスクリーニングメソッドを必要としています。アジレントは、このような汚染物質の測定に関して長年の経験と多くの知見を持っています。Agilent 8800 ICP-MS QQQ で使用する画期的なアプローチにより優れた検出レベルが実現し、ヒ素化学種を含む微量金属元素を低濃度からμg/Kg 未満の幅広い濃度範囲での検出を実現しています。