AdvanceBio SEC HPLC バイオカラム

バイオ医薬品分析用 LC カラム

AdvanceBio SEC HPLC バイオカラム

AdvanceBio SEC HPLC カラムは、ペプチド、モノクローナル抗体、次世代の大型生物製剤を対象に、凝集体およびフラグメント分析において、正確かつ高精度な定量を実現します。アジレントが設計、開発したこの革新的なサイズ排除クロマトグラフィーカラムにより、メソッドの堅牢性と信頼性が高まります。サンプルの再分析が不要になるため、ラボの生産性が向上します。カラム間、バッチ間およびラボ間で一貫した結果を得られるため、異なる部門または事業所においても確実にメソッドを移管できます。

AdvanceBio SEC 2.7 µm カラムはルーチンの SEC ニーズに対応した堅牢なカラムで、アジレント独自の親水性コーティングにより、サンプルと固定相の間の二次的作用を最小限に抑えます。抗体薬物複合体(ADC)のような粘着性のあるサンプルでも、このカラムは二次的作用を最小限に抑制し、正確な結果を導きます。タンパク質やペプチドの高感度で再現性に優れた凝集体分析に最適です。当初のポアサイズは 300 Å と 130 Å の 2 種類でした。

最新の AdvanceBio SEC 2.7 µm カラムは 500 Å および 1000 Å のより大きなポアサイズが揃っており、アデノ随伴ウイルス(AAV)とウイルス様粒子(VLP)の堅牢で高分離能の凝集体分析のために開発され、最適化されています。

AdvanceBio SEC 1.9 µm カラムは、SEC 分離を 1 つ上のレベルに引き上げます。小さい粒子サイズと親水結合相が、効率よく、分離能の高い分離を実現します。最高 62 MPa の安定性が、高スループットに必要な高速の流量をもたらします。200 Å のポアサイズは、徹底的な mAb 特性解析に必要なダイマー、モノマー、フラグメントの同時分離に最適化されたものです。

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特長

  • ペプチド、タンパク質のほか、AAV や VLP などの大型生物製剤の凝集体および断片の分析における高分離能、高効率の分離、正確な定量
  • 生体分子との二次的作用を抑制
  • 一貫した SEC カラム性能により再分析を低減
  • 長いカラム寿命と優れた生産性で厳格な重要品質特性(CQA)分析に対応
  • 材料の使用量を 50 % 抑制し、配送の二酸化炭素排出量を 30 % 低減する、完全リサイクル可能な紙を使用した持続可能なカラム梱包

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仕様

  • ポアサイズ 粒子径 分子量範囲 (Da) pH 範囲 最大圧力 (MPa) 流量
    130 Å 2.7 µm 100 ~ 120,000 2 ~ 8.5 400 Mpa
    (推奨使用圧力は 200 Mpa 未満)
    0.1 ~ 2.0 mL/min (内径 7.8 mm)
    0.1 ~ 0.7 mL/min (内径 4.6 mm)
    300 Å 2.7 µm 5,000 ~ 1,250,000 2 ~ 8.5 400 Mpa
    (推奨使用圧力は 200 Mpa 未満)
    0.1 ~ 2.0 mL/min (内径 7.8 mm)
    0.1 ~ 0.7 mL/min (内径 4.6 mm)
    200 Å 1.9 µm 2,000 ~ 700,000 2 ~ 8 620 bar
    (9,000 psi)
    300 mm の場合 0.5 mL/min
    150 mm の場合 0.7 mL/min

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ツール

  • 新しい Application Finder (英語) では、LC 関連のアプリケーションノートと技術概要を検索できます。システム、カラム、市場、化合物を指定して検索結果を絞り込むこともできます。検索結果からドキュメントを選択すると、プレビューが表示されます。プレビューで内容を確認し、ドキュメントをダウンロードして開くことができます。
  • アジレントは、Bruker、PerkinElmer、Waters、Thermo/Dionex、島津製作所など、あらゆる主要機器ブランドに対応した消耗品を取り揃えています。 これらの消耗品は、どの機器でもシームレスに動作するように製造されており、 他のアジレント製品と変わらぬ品質を備え、同様の保証が受けられます。さらに、世界に広がる当社テクニカルサポートチームが、お客様のさまざまなご不明点にお答えいたします。
  • どのバイアルとキャップがアプリケーションに最適かわからない場合:
    アプリケーションに最適なバイアルをすばやく簡単に見つけることができます www.agilent.com/chem/SelectVials(英語)

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機能および原理

  • SEC の仕組み

    サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)では、多様なサイズのサンプル成分の特性に基づき、さまざまな程度で分子が固定相のポアの内外を移動します。サンプルと固定相との間で分子間の相互作用がない状態が最適です。大きい分析対象物は、小さい分析対象物のようにポアに十分に入り込むことができないため、ポア内に留まる時間が短くなり、カラムから早く溶出します。小さい分析対象物は、ポアに効率的に入り込むことができるため、ポア内に留まる時間が長くなり、カラムから溶出するのが遅くなります。

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アプリケーション

  • AAV の凝集体分析用の新しい AdvanceBio SEC 500 Å カラム

    アデノ随伴ウイルス(AAV)は新しい細胞治療や遺伝子治療の開発において一般的なベクターです。他の生物製剤と同様に、凝集体は緊密にモニタリングする必要がある重要な品質特性です。新しい AdvanceBio SEC 500 Å カラムは、AAV の正確で再現性の高い凝集体分析を対象に、高速かつ堅牢で、分離能の高い分離を実現します。

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  • ウイルス様粒子の凝集体分析のための新しい AdvanceBio SEC 1000 Å カラム

    ウイルス様粒子(VLP)は自己集合タンパク質構造体であり、外見はウイルスに似ていますが、ウイルス遺伝物質を含みません。また、凝集体の分析は VLP にとって重要な品質特性となります。VLP のサイズは 20~150 nm と幅が広く、SEC のポアサイズを選択する前でさえ、最適な手法を選択するのが困難です。新しい AdvanceBio SEC 1000 Å カラムは最大直径約 80 nm までの VLP やその他の生物製剤分子に使用できます。この例の VLP は直径およそ 50 nm です。

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  • サブ 2 µm SEC カラムによる高スループット mAb 凝集体分析

    堅牢な高分離能分離により、高速の流量を実現してメソッドを短縮し、1 日にこなせる作業量を増やすことができます。AdvanceBio SEC 1.9 µm カラムは 400 回の注入において効率の低下が 2 % 未満で、60 MPa に定格されており、高速で高スループットの作業に対して堅牢性を発揮します。長さ 150 mm の AdvanceBio SEC 1.9 µm カラム(部品番号 PL1580-3201)は高分離能を維持し、mAb 凝集体をわずか 3 分で分析できます。

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