掲載の製品はすべて試験研究用です。診断目的にご利用いただくことはできません。
Difficult Cloning Competent Cell Packには何らかの理由でクローニングが困難な場合に、その考えられうる問題点を克服するための3種類の菌株が含まれています。プラスミドが大きい場合には、高い導入効率を示すHteと呼ばれる表現型を特長とするXL10-Gold Kan^r Ultracompetent Cellsが有効です。真核生物由来の逆位を含んだ反復配列(Inverted Repeat)やZ-DNA等の二次構造を作りやすい配列をクローニングする場合はSURE 2 Supercompetent Cellsをお試し下さい。ColE-1系のプラスミドを用いて毒性のある遺伝子をクローニングするのであれば、プラスミドのコピー数を抑えることで毒性のタンパク質発現を低減し、細胞の生存率を高めるABLE K Competent Cellsが有効です。この菌株を用いても、十分な量のプラスミドを回収することが出来ます。
Protein Expression Competent Cell Packは、様々な問題を克服し、より高レベルでタンパク質を発現できるように、特徴的な4種類の菌株を揃えています。BL21 (DE3) Competent Cellsは、T7プロモーターを搭載したベクターでの一般的なタンパク質の発現に使用できます。BL21-CodonPlus (DE3)-RIPL CompetentCellsは、大腸菌では使用頻度の低い4種類のコドン(R、I、P、L)全てを生産するプラスミドが組み込まれており、最も幅広く真核生物の遺伝子を発現することができます。BL21-Gold(DE3) pLysS Competent CellsはT7リゾチームの発現でT7 RNAポリメラーゼの活性を抑えることにより、毒性の高いタンパク質でも発現量を増加させることができます。最後にBL21-Gold (DE3) Competent CellsではEndA1ヌクレアーゼを不活性化しているので、クローニングとタンパク質発現の両方をこの株で行うことができます。
Routine Cloning Competent Cell Packには、実験効率を改善する3種類の菌株が含まれています。XL2-Blue MRF' Ultracompetent Cellsでは大腸菌K12株で知られているすべての制限酵素システムが不活性化されているので、真核生物からのゲノムDNAをそのままクローニングすることができます。また、XL2-Blue Ultracompetent Cellsは、青白スクリーニングが可能で、高品質のDNAの回収が可能です。どちらの菌株も形質転換効率が5x10^9と、ケミカル・タイプのコンピテント・セルの中では最も高くなっています。SoloPack Gold Competent Cellsは、XL10-Goldと同じ遺伝子型の菌株が使いやすい少量に分注されており、全ての実験を一本のチューブで完結することができます。増殖が速く大きなコロニーを形成するので選別が容易で、トランスフォーメーションにβ-メルカプトエタノールを必要としません。
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