Difficult Cloning Competent Cell Pack
掲載の製品はすべて試験研究用です。診断目的にご利用いただくことはできません。
長い遺伝子、不安定な遺伝子、毒性を持つ遺伝子などの難しいクローニングに対応するコンピテント・セルをパックにしました。コロニーが得られない、コロニーの成長が非常に遅い、クローニングしたら配列に組換えや欠失が起こってしまった、このような現象に直面した場合に是非このDifficult Cloning Competent Cell Packをお試しください。1つのパックで3種類の大腸菌株を試すことが可能で、時間とコストを大幅に削減します。
アジレント(旧ストラタジーン)のXL10-Gold Kanr Ultracompetent Cellsは、大きなプラスミドや、ライゲーション反応後のプラスミドでも高い導入効率を示すHteと呼ばれる表現型を特徴としています。加えて、XL10-Gold株では青白スクリーニングやメチル化されたDNAのクローニングも可能です。また、得られるプラスミドDNAは高品質です。XL10-Gold Ultracompetent Cellsは高い導入効率が必要となるクローニング実験に最適です。
真核生物の遺伝子には、逆位を含んだ反復配列(Inverted Repeat)や、Z-DNAなどの二次構造を作りやすい配列が含まれることがありますが、そのような配列は大腸菌のもつ修復システムにより組み換えられたり、削除されてしまうことがあります。アジレント(旧ストラタジーン)のSURE2 Supercompetent Cellsは、そのような不安定な配列をクローニングするために、大腸菌のUV修復システムの遺伝子uvrCと、SOS修復システムの遺伝子umuCを削除しています。その結果、長い反復配列を持つDNAの安定性が10-20倍向上しました。
さらに、大腸菌のSbcC, RecJタンパク質はある種の遺伝子組換えに関与しています。これらをコードする遺伝子に変異を入れることで、Z-DNAの安定性が向上しました。また、recBとrecJへの変異により、recA変異がある場合と同様に相同組換えが抑制されています。SURE2株でもメチル化DNAのクローニング、青白スクリーニング、高品質ミニプレップDNAの精製が可能です。SURE2 Supercompetent Cellsは1X109 transformants/µg DNA以上という高い導入効率を示します。
アジレント(旧ストラタジーン)のABLE株は、一般的なクローニングベクターのコピー数を抑制するように設計されており、毒性のあるタンパク質の発現を低減し、細胞の生存率を高めることができます。ABLE K株では、pUCやpBluescriptなどのColE-1系プラスミドのコピー数をおよそ1/10に抑制します。ColE-1系プラスミドのコピー数を約1/4に抑制するABLE C株もありますので、毒性がそれほど強くない場合にはそちらもお試しください。
1. Greener, A. (1993), Strategies 6: 7-9
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