かつてはマルチ検出マイクロプレートリーダーの購入の際に、フィルターベースの光学系かモノクロメーターベースの光学系かを選択する必要がありました。Agilent BioTek の特許取得済みの Hybrid Technology であれば、コンパクトな機器 1 台に両方の光学系が搭載されているため、このような選択に悩むことはありません。それぞれの光学系に一長一短がありますが、組み合わせて使うことで、最高の柔軟性と性能を求めるユーザーにとって最適なソリューションが得られます。


モノクロメーターベースの光学系

Agilent BioTek ハイブリッドマルチモードリーダーのモノクロメーターベースの光学システムには、ハイエンドの分析機器に使用されているものと同じ 4 重モノクロメーターが搭載されています。蛍光測定でのモノクロメーターは、吸光測定のモノクロメーターと同じくらい容易に使用できます。波長選択は Gen5 ソフトウェアで実行でき、フィルターの利用に関して考える必要がありません。追加の費用は不要で、豊富な蛍光のフィルターが用意されています。また、モノクロメーターは励起と蛍光のピークを得るための波長スキャンにも使用できます。



フィルターベースの光学系

Agilent BioTek ハイブリッドリーダーのフィルターベースの光学系では、ダイクロイックミラーと組み合わせた、高遮断能フィルターが励起側と蛍光側に使用されています。この設計により、高 S/N 比において、強励起だけではなく効率的な迷光除去が可能になります。フィルターベースの光学系には他にも利点があり、モノクロメーターシステムよりもコスト効率に優れています。フィルターベースの光学系は透過率が非常に高く、一般的に波長切り替えが高速で、固有の蛍光色素に合わせてフィルターを調整することができます。