Agilent 5975T LTM GC/MSD の詳細

性能、スピード、信頼性 – すべてを備えたシステム

5975T システムでは、Agilent 5975C GC/MSD の優れた性能と高度な設計に、アジレント独自の低熱容量 GC 技術 (LTM) がシームレスに統合されています。これにより実現したのが、フィールドでの高速分析を可能にする、信頼性の高いコンパクトで高性能な GC/MS システムです。5975T では、安全な運搬を可能にする防振基盤が導入されているほか、オンサイトでのカラムの設置や交換が容易な設計になっています。電力消費量がアジレントのベンチトップ GC/MSD のわずか 50 %、大きさが 3 分の 1 という 5975T は、モバイルラボでの使用に最適なシステムです。

オンサイトでの分析を高速化

5975T では、アジレント独自の LTM 技術により、高速 GC 分析と高サンプルスループットが実現します。LTM 技術は、昇温速度を劇的に高めることで、GC サイクル時間を短縮します。これにより、フィールドで直面する多様で、しばしば困難な分析上の問題に、容易に対処できるようになります。また、デコンボリューションレポート作成ソフトウェア (DRS) およびリテンションタイムロッキング (RTL) データベースにより、フィールドでの化合物の高速スクリーニングや高速分析が可能になっています。

短い起動時間によりフィールドでの迅速な対応が可能に

5975T システムの真空維持技術は、電源が切れているときでも、5975T システムの真空状態を維持します。これにより、機器の起動時間を短縮し、従来のシステムに比べて 1 時間以上も時間を節約できます。

ラボとフィールドで共通のシステムを使用

5975T は、フィールドでの高速分析を可能にする強力な可搬型 GC/MSD システムというだけではありません。ラボでの日々のルーチン分析にも使用できます。各種のサンプラをサポートしているほか、幅広いアプリケーションに対応する 1.8u~1050u という質量範囲をはじめ、アジレントのあらゆるベンチトップ型 GC/MSD と同じ高いレベルの性能を有しています。標準的な EI スペクトル、不活性イオン源、フィールドでの使用に便利なオイルレスロータリポンプ(オプション)を搭載した 70L/s ターボポンプも備えています。アジレントの第 5 世代 EPC コントロールを備えたスプリット/スプリットレス注入口が、ほとんどのアプリケーションで優れた性能を保証します。ラボでもフィールドでも、あらゆる分析、あらゆる場所で、信頼性と再現性の高い分析結果を得ることができます。

アプリケーションとワークフローにフィットする GC/MS ソフトウェア

Agilent MSD Productivity ChemStation を使えば、専門知識のないユーザーでも、Agilent 5975T システムの高度な機能を活用することができます。このソフトウェアは、ラボでもフィールドでも、あらゆる分析から最大限の情報を引き出せるように設計されています。

フィールドやラボでの各種アプリケーションに対応する多様なサンプリングの選択肢

フィールドやラボでの各種アプリケーション向けに、さまざまなサンプラを用意しています。5975T は、Agilent 7693A 自動液体サンプラのほか、ヘッドスペース、サーマルデソープション、パージアンドトラップ、CTC、SPME といったアジレント製およびサードパーティ製サンプラにも対応しています。

フィールドでの使用に適した再利用可能で丈夫な梱包ボックス
5975T 本体用と、アクセサリおよび消耗品用の 2 つの丈夫なフィールド対応ケースにより、飛行機でも電車でも自動車でも、あらゆる場所へシステムを安全かつ簡単に運搬できます。