InfinityLab Pro iQ シリーズ質量検出器の新技術
革新的なイオン透過 アジレントの先進的なイオン輸送技術により、新たなレベルの性能を実現します。革新的なサイクロンイオンガイドと双極面四重極により、分析対象物を確実に捉えます。この最先端技術では、高速スキャンと高い質量透過効率をもたらし、幅広い質量範囲にわたり卓越した安定性とピーク形状を実現します。
機器インテリジェンス ユーザーフレンドリーな機器インテリジェンス機能で日常の装置管理が行えます。新しい InfinityLab Assist は対話型のタッチスクリーンで、装置の準備状況をリアルタイムで把握できます。内蔵された診断機能により、機器の状態をリアルタイムでモニタリングおよび評価でき、オペレータは順調に作業を進めて、シームレスに測定をし続けることができます。
OpenLab CDS LC/MS ソフトウェアの統合 OpenLab CDS は、Pro iQ システムのデータ取り込み、データ処理、レポート作成を行うことができるソフトウェアです。分子量確認、不純物検出、質量分析を用いた分取精製のニーズを管理するために設計されたソフトウェアをお試しください。内蔵された技術的管理機能により、データインテグリティの確保やコンプライアンスに対応します。
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FAQ
- 液体クロマトグラフィー/質量分析法(LC/MS)とは何ですか?
- 液体クロマトグラフィー/質量分析法(LC/MS)は、液体クロマトグラフィーの分離能力と、質量分析計を検出器とする直接的な質量測定を組み合わせた分析技法です。
LC/MS の基本原理の詳細はこちら
- 機器インテリジェンスとは何ですか?
- ラボにおいて、機器インテリジェンスとは、分析機器が期待される設定値を自己モニタリングする、分析性能の変化をダイナミックに特定する、機器の稼働時間を延長するための動作を自動的に調整する、またはオペレータが必要とする操作を示すなどをまとめた技術のことです。
機器インテリジェンスの詳細はこちら
- Pro iQ と Pro iQ Plus 質量検出器の違いは何ですか?
- InfinityLab Pro iQ Plus は、高分子分析のために質量範囲が広くなっています。また、Agilent Jet Stream イオン源を搭載しており、高分子も低分子も非常に高い感度を実現します。
Jet Stream 技術の詳細はこちら
- Pro iQ シリーズで使用できるのはどのソフトウェアですか?
- OpenLab CDS は Pro iQ シリーズ専用のソフトウェアであり、データ取り込み、処理、レポート作成のための完全な制御と包括的な LC/MS 機能を提供します。分子量確認、不純物検出、質量分析を用いた分取精製のための高度な分析ツールを備えています。
OpenLab CDS の詳細はこちら
- ChemStation から OpenLab CDS に切り替えるにはどのようにすればよいですか?
- ラボで現在 OpenLab ChemStation や EZChrom を使用している場合、OpenLab CDS が次のステップとなります。OpenLab CDS はよく使用される機能を搭載しつつ、作業を短時間で実行できるように大幅に進化しており、業務の負担を軽減します。同じく重要なポイントとして、サイバー攻撃からデータを安全に保護する、信頼性の高いセキュリティが挙げられます。それでは、クロマトグラフィーデータシステムを OpenLab CDS にアップグレードする方法と、データ転送を自動化する方法の詳細をご紹介します。
OpenLab CDS への切り替え
切り替え時のデータ転送の自動化
- スペクトルデータのデコンボリューションとは何ですか?
- MS スペクトルデータのデコンボリューションは、高分子の m/z スペクトルを中性質量に変換するプロセスです。OpenLab CDS では、ユニットマス検出器に最適化されたアルゴリズムを使用して、オリゴヌクレオチド、ペプチド、タンパク質の分子量を確認することができます。
スペクトルデータのデコンボリューションの詳細はこちら
- ACT ラベルとは何ですか?
- ACT(Accountability = 説明責任、Consistency = 整合性、Transparency = 透明性)環境負荷係数ラベルは、ラボ製品の環境への影響に関して、第三者機関によって検証された明確な情報を求める科学者と調達専門家の両方のニーズに応えるように設計されました。
ACT ラベル付き製品の詳細はこちら
- 質量検出によりどのような既存の UV ワークフローが強化されますか?
- 質量検出は、UV 検出器の情報に加えてオルソゴナルな質量確認の情報が得られるため、多くの UV 検出器を用いた LC のワークフローで信頼性を向上させることができます。
- ルーチン分析、低分子分析、質量検出による確認
- オリゴやペプチドのような分析が困難なサンプルの分析
さらに、ウォークアップアクセス(WalkUp)を使用すれば、質量分析計のトレーニングを受講しなくても、誰でも 1 つのサンプルをサブミットして質量確認をすることができます。
- ラボに質量検出計を設置するには他に何が必要ですか?
- 質量検出器には、不活性ガスと真空が必要です。Pro iQ シリーズには、真空ロータリポンプまたはオプションのドライポンプが付属しており、アジレントのサービスエンジニアが設置します。ラボの窒素(純度 > 95 %)、または推奨の窒素発生装置で LC/MS の稼働に必要なガスを供給します。AJS などの加熱イオン源には、200 V が必要です。Pro iQ システムは、InfinityLab フレックスベンチ MS と一緒に設置することもできます。
InfinityLab フレックスベンチ MS の詳細はこちら
- 機器検出下限(IDL)とは何ですか?
- 高度なシグナル処理においては、S/N 比という従来の感度の指標だけでは、機器の感度の能力を正しく表せないおそれがあります。代わりに、繰り返し注入測定の結果を用いることで、微量のターゲット化合物を確実に検出する機器の能力を統計的に評価することができます。これらの統計を使用する感度指標は、機器検出下限(IDL)と呼ばれます。
IDL の詳細はこちら
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仕様
特殊機能
機器状態の追跡 |
- アーリーメンテナンスフィードバックシステム(EMF)、InfinityLab Assist、Infinity III LC インテリジェント機能セット
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ベント不要のメンテナンス |
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自動電圧検出 |
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操作上の仕様
主なアプリケーション |
- オープンアクセス、精製/MBFC(OpenLab CDS 2.8 FP2)、デコンボリューション(OpenLab CDS 2.8 FP2)、質量確認による分析試験
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ソフトウェアプラットフォーム |
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サポートされているソフトウェアアドオン |
- MassHunter WalkUp、MassWorks ソフトウェア、OpenLab CDS 用オリゴ分析アクセラレータ、OpenLab CDS 用 MS スペクトルデータのデコンボリューション
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ポンプの種類 |
- Agilent MS45 ロータリポンプ、Edwards nXR40i ドライ多段式ルーツポンプ(オプション)
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チューニング |
- オートチューン(SWARM)、オートチューン(スケジュール設定可能)、チェックチューン
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取り込みモード |
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イオン源 |
- ESI、APCI、MMI、および AJS(Pro iQ Plus のみ)
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性能と物理的仕様
質量範囲 |
- m/z 2~1,600(Pro iQ)、m/z 2~3,000(Pro iQ Plus)
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IDL 感度(ポジティブ、AJS) |
- < 25 fg、50 fg のレセルピン オンカラムによる、m/z 609.3 の定量(装置の設置時に確認実施)
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IDL 感度(ポジティブ、ESI) |
- < 100 fg、200 fg のレセルピン オンカラムによる、m/z 609.3 の定量(装置の設置時に確認実施)
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リニアダイナミックレンジ |
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最小 SIM ドウェルタイム |
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極性切り替えスピード |
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スキャンスピード |
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寸法(幅×奥行き×高さ) |
- 39.6 cm × 54.8 cm × 35.0 cm
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機能および原理
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サンプルイオン化
イオン源の選択により、分子の多様性を確実に管理分析対象物によってイオン源を交換することができます。エレクトロスプレーイオン化(ESI)イオン源、または高感度な Agilent Jet Stream(AJS)はさまざまな化合物を分析できます。ESI でイオン化が困難な極性/非極性の分析対象物には、大気圧化学イオン化(APCI)または ESI/APCI を組み合わせたマルチモードイオン化(MMI)イオン源に交換して使うことができます。
Agilent LC/MS イオン源ラインアップの詳細はこちら
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オートチューンで分析開始
オートチューンをスケジュールで設定することで、システムはいつでも準備万端
AI ベースの SWARM オートチューンが Pro iQ シリーズに搭載されています。この機能によりチューニングを賢いソフトウェアに任せることで、分析作業がより簡単になります。また、オートチューンはスケジューリングできるため、業務開始前などのような必要なときに機器を万全の状態にすることも可能です。初心者からエキスパートまで、高品質なデータを得るのに長時間のトレーニングは必要ありません。
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質量分析を用いた LC 分取精製質量ベースのフラクションコレクションによる質量分析を用いた分取精製
質量ベースのフラクションコレクションワークフローの高度なカスタマイズにより、目的化合物の精製を正確に行うことができます。最も複雑なサンプルでも、収率を容易に向上させます。UV 検出器と同様のサンプルサブミット、超高速極性切り替え、マルチトリガーフラクションコレクション(5 つ以上の MS トリガーとすべての付加物に対する UV)が行えます。
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アプリケーション
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GLP-1 不純物プロファイリング
ストレス条件下におけるチルゼパチドの不純物プロファイリング医薬品の安全性と効能を保証するためには、不純物の特性解析とモニタリングが不可欠です。質量検出によって、低レベルの不純物を明確に検出するための信頼性を向上させます。Pro iQ Plus と 1290 Infinity III Bio LC システムを使用して、開発や製造 QA/QC をサポートするための安定性と純度の評価を行う方法をご紹介します。
アプリケーションノート(英語)はこちら
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オリゴヌクレオチド分析
イオンペアリング代替手段を使用したオリゴヌクレオチド分析アンチセンスオリゴヌクレオチドや siRNA を含む、再現性の高いオリゴヌクレオチド分析を、広い質量範囲にわたり高い質量透過効率で実施するためのイオンペアリングフリーのメソッドを使用した、合成オリゴヌクレオチドの高速分子確認をご紹介します。自動 MS スペクトルデータのデコンボリューションによってバッチ分析を効率化します。
アプリケーションノート(英語)はこちら
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モノクローナル抗体(mAb)
インタクトおよびサブユニットレベルでの mAb グリコシル化モニタリングPro iQ Plus シングル四重極質量分析計を使用したインタクト質量確認とグリコシル化プロファイリングは、タンパク質治療薬の開発と製造をサポートします。トラスツズマブのインタクトおよびサブユニットレベルでの測定により、品質管理の重要な指標である個々のグリコシル化種の相対アバンダンスを得ることができます。
アプリケーションノート(英語)はこちら
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PFAS 化合物の分析
Pro iQ Plus 質量検出器による PFAS 化合物の分析トリプル四重極 LC/MS は、PFAS 定量分析で用いられていますが、シングル四重極 LC/MSでも研究施設や製造施設などで高速スクリーニング分析で使用することもできます。Pro iQ Plus LC/MS システムを使用して 26 種類の PFAS 標準を分析し、すべての分析対象物について優れた直線性と ppb 未満の感度を実証しました。
アプリケーションノート(英語)はこちら
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