OpenLab CDS の最新バージョン 2.8 には、エネルギー、化学、医薬品ラボのワークフローを最適化させるための新機能が搭載されています。例えば、時間を節約してエラーを低減する新しいキャリブレーション機能、データインテグリティのためのより優れた技術管理、ピーク積分の精度向上などが追加されています。
エネルギーおよび化学ラボ向けに追加された主な機能の詳細については、次のページをご覧ください。
簡単操作で精度を向上させつつ、操作時間の短縮も達成
異なるメソッドで作成された検量線をコピー & ペースト機能で統合させることにより時間を短縮します。n 個のキャリブレーションメソッドを(各混合溶液につき 1 つ)実行した後、それらを単一のメソッドに統合できます。また、手間のかかるメソッド間のキャリブレーション情報(例えば FID レスポンス係数など)の転送も簡便化かつ安定化します。
シーケンスと注入リストの両方でキャリブレーションサンプルに対する補正係数と希釈係数を設定できるようになり、Excel やカリキュレータなどのツールが不要になりました。
プロセスを改良し、高度なテクノロジーを活用することでデータの精度と信頼性を維持し、データインテグリティを強化。
作成者管理により、ラボマネージャは電子署名ワークフローのさまざまな段階において文書に署名できる人物を簡単にカスタマイズでき、ラボの標準作業手順書の遵守を徹底させることが可能です。
新しいシステム適合性のアップデートにより、EP、JP、USP <621> 2022 に記載の規格に対応しました。柔軟性に優れ、シグナル/ノイズ比計算に適切な「N」の値を選択できます。また、分離能を計算に新しい式が使用可能になりました。分離能とカラム効率の値を結果テーブルとレポートに表示することで、簡単に参照したり比較したりすることが可能です。
合成オリゴヌクレオチドやペプチドなどの高分子の分析には Agilent LC/MSD が最適
OpenLab CDS の MS スペクトルデータデコンボリューション機能は自動でデータを処理することで、分子量の確認を効率化します。メソッドパラメータの処理は直感的で簡単に習得でき、初心者でも熟練の分析化学者でも快適に操作できます。
積分最適化の新しいピークスキミングとベースライン機能により、重なり合うピークでも効果的に自動積分を実行するので、ピーク積分の時間短縮につながります。ワークフローが効率化され、堅牢性と再現性に優れた結果を取得できます。例えば、ショルダー、ピーククラスタイベント、Advanced+ ベースラインのガウススキミングは、モノクローナル抗体(mAb)などの高分子によく見られる複雑な分離ピークに効果的です。
OpenLab CDS へのアップグレードでも、貴重なデータをそのまま活用
OpenLab ChemStation から以下のデータを直接インポートできるようになりました。
最新のマイグレーションツールを使用すると OpenLab EZChrom から以下のデータをインポートできます。
従来の OpenLab CDS システムからオリジナルの結果を簡単に参照できます。
OpenLab Server や OpenLab ECM XT のバックエンドとしての使用で、クライアント/サーバー構成におけるサーバーの変更をシームレスに実行
より大規模なラボに対応するために、パフォーマンス、拡張性、信頼性を向上させる複数の改善が導入されました。例えば、同時接続数を増やすためのサポート、業務の中断を最小化するための単一障害点の解消、アクティビティログ検索などの機能の促進が採用されています。
OpenLab CDS バージョン 2.8 にアップグレードすると、ラボの生産性を新たなレベルに引き上げるソフトウェアツールを利用できます。お客様に合わせたアドバイスが可能ですので、ぜひお問い合わせください。
お問い合わせ新規ユーザーでも熟練ユーザーでも、OpenLab CDS のすべての機能についてはご存じないかもしれません。あらゆるユーザーが知っておくべき OpenLab CDS のヒントとコツをいくつかご紹介します。
ラボが使用するメソッドへのアクセスを管理できることをご存知ですか?メソッドステータスにより、認定済みメソッドのみを使用してデータを取得し処理することが可能です。3 つのステータスから選択することで、ラボ内で使用可能なメソッドを管理できます。
スプレッドシートのデータを活用することで、OpenLab CDS でシーケンスを効率的に作成したり更新したりできます。「Copy from(ファイルからコピー)」または「Insert from Clipboard(クリップボードから挿入)」を使用するだけです。これは、OpenLab CDS のコピー& ペースト機能の使用例の 1 つにすぎません。
基本的なサンプルリストを、送信前のシーケンスに変換することができます。シーケンスのタブで、サンプルリスト情報ファイルをシーケンスウィンドウにドラッグ & ドロップすれば、シーケンスが作成されます。
お好みに合わせてワークスペースをカスタマイズすることが可能です。定義済みのレイアウトを選択し、必要に応じて修正すれば、レイアウトが自動で保存されます。また、新規レイアウトを作成すれば、オプションが広がります。
一連の新しい機能や機能強化については、下記のバージョン履歴をご覧ください。過去 4 つのリリースに関するより詳細な情報は、こちらでご確認いただけます:OpenLab CDS バージョン 2.8 リリースノート