バージョン 5.0 の追加機能

プリエンプティブサンプリング
この機能を使うと、サンプル間の遅延を短縮し、フレーム分析の生産性を最大 12 % 向上させることができます。この機能では、フレームオートサンプリング使用時にサンプリングと読み込みに要する時間が計算されます。この機能を有効化すると、読み込みの進行中に、自動的に次のサンプルのプローブへ移行します。トランスファーラインに残っている溶液を用いて読み込みを完了します。

スマートリンス
スマートリンス機能は、洗浄時間を自動的に最適化することでサンプルスループットを高めます。洗浄時間の増減は、サンプルやマトリックスに応じて判断されます。

自動ファーネス最適化
応答曲面法 (SRM) ウィザードにより、メソッド開発をします。SRM ウィザードでは、灰化温度と原子化温度の関数として吸光度をモデル化し、グラファイファーネスパラメータを自動的に最適化します。最適なパラメータを推奨し、メソッドを自動的に作成します。

ウィザード
Fast Sequential シーケンスの設定や SPS オートサンプラシリーズ用のカスタムラックおよびレイアウトの作成など、分析のあらゆる面を各ウィザードがガイドします。

トラッキング機能
ダウンタイムやランニングコストを低減するために、ランプ、電極、ポンプチューブなどのおもな消耗品の使用期間を記録します。また、GLP コンプライアンスを支援するために、繰り返し回数や分析サンプル数を記録します。

一般機能

簡単なメソッド編集
ワークシート上部の元素記号をクリックしてメソッドウィンドウを開くと、メソッドパラメータを編集および閲覧できます。

各種の分析結果を表示
最終濃度をワークシートセルに表示します。分析結果セルをクリックすると、平均値を確認することができます。分析中にシグナルグラフが保存された場合は、未処理シグナルを確認することができます。結果の色分けにより、範囲外の結果や未較正の結果、その他のエラーをハイライト表示します。

フレキシブルなレポート作成
カラムのプロパティを用いて、検量に用いた単位にかかわらず、独立した単位でサンプル分析結果のレポートを作成します。必要な単位と変換係数を定義したのちに、自動的に結果を再計算します。連続フォーマットまたは多元素フォーマットを用いて、作成するレポートに含まれるデータを特定することもできます。

スピード急用のの分析を要するサンプルがある場合、セルをハイライト表示するだけで、RANDOM サンプル機能を用いて、現在進行中の分析の完了後にただちにサンプルを分析するようにできます。。分析が終わったら、システムが通常のシーケンスを再開します。

サンプルラベル
自動コピーと独自のパターン認識により、手動のラベルエントリーを簡単にします。バーコードリーダーに対応し、バーコードのあるサンプルを直接読み取るほか、ラボ情報管理システム (LIMS) からのラベルの直接インポート、ワークシートでのラベルの保存、ラベルを用いたランダムな QC 操作にも対応します。

進行状況を追跡
現在分析中の元素の最新ステータスレポートと機器条件のサマリーにより、分析の進行状況を追跡します。

オブジェクトのリンクと埋め込み (OLE) のサポート
OLE のサポートにより、一般的なソフトウェアパッケージに分析結果を直接送信します。または、サードパーティ製の LIMS または他のデータシステムから AA を完璧にコントロールできます。Delphi または Visual Basic でプログラムを記述し、柔軟性を高めることが可能です。

オンラインヘルプ
豊富なキーワードの検索、ナレーション付きビデオや説明書、オンラインマニュアルなどの総合的なマルチメディアコンテンツをはじめとする包括的なオンラインサポートリソースをすぐに利用できます。

US EPA コンプライアンス
すべての現行 US EPA 試験が内蔵されています。ユーザーによる定義が可能な 10 種類の試験により、将来的な試験に対応し、各ラボの要件に応じた試験をカスタマイズすることが可能です。

SpectrAA Worksheet ソフトウェア