Universal Mouse Reference RNA
掲載の製品はすべて試験研究用です。診断目的にご利用いただくことはできません。
マイクロアレイの解析は、遺伝子間の発現レベルにおける相対的な差の測定に基づくため、レファレンスRNAの選択がとても重要な要素になります。単純な2つのサンプル間の比較なら容易に行えますが、複数の異なるサンプルを比較する際には、各サンプルに共通して使用できるユニバーサルなレファレンスが必要になります。異なる実験や研究室の間で結果を比較、検討する際には特に重要になります。
アジレント(旧ストラタジーン)のユニバーサル・レファレンスRNAは、遺伝子発現データでの正確で再現性のある比較を行う際の比較基準で、多数の研究室で1色法、2色法の双方で、またさまざまなマイクロアレイプラットフォームでレファレンスとして採用されており、多数の文献に引用されています。また、米国食品医薬品局(FDA)によるMicroarray Quality Control Project (MAQC)でも比較基準として使用されており、関連の文献がNature Biotechnologyに掲載されています。本製品は、ヒト、マウス、およびラットのバージョンがあり、それぞれのマイクロアレイ解析に利用することができます。
本製品は、ヒトでは10種類、マウスでは11種類、ラットでは14種類の細胞株からプールされたトータルRNAの混合物で(Fig. 1)、幅広い遺伝子を網羅しています(Fig. 5, table 1)。したがって本製品単独で全ての実験に共通のコントロールとして使うことが可能で、複数の実験データを容易に比較することができます。
本製品で用いられている細胞株は、大量生産されており、ロット間のばらつきがないよう厳密な品質管理が施されています(Fig. 2)ので、長期にわたる複数の実験でも均一の品質で使用することができます。また、品質が非常に高く、ほとんど分解をうけていません(Fig. 3)。
Figure 2 (A) 異なるbatchのUniversal Human Reference RNAをCy3、Cy5でラベルし、12000スポットのヒトマイクロアレイにハイブリダイズさせた結果のスキャッタープロット。(B)同一batchのUniversal Human Reference RNAをCy3、Cy5でラベルして12000スポットのヒトマイクロアレイにハイブリダイズさせた結果の、self-to-selfスキャッタープロット。いずれのスキャッタープロットも非常によく収束しており、Universal Human Reference RNAのbatch間のばらつきがほとんど無いことが示されました。
Figure 3 Universal Human Reference RNAのAgilent 2100 バイオアナライザーでの解析結果。
本製品は、実験の複雑さに関係なく使用することができます。従来の方法では、各サンプルが未処理の細胞株などのコントロールと共にハイブリダイゼーションされ、その結果をコントロールの結果とのみ比較していましたが、本製品を使うことで、未処理の細胞株と処理をした細胞株のそれぞれをレファレンスRNAと共にハイブリダイゼーションして、それぞれをレファレンスRNAによる結果と比較します(Fig. 4)。このため、実験間の比較や、施設間での比較をより正確に行うことができます。
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