ニュースリリース 2014年7月11日付

アジレント・テクノロジー、デュアルビューに対応し 
分析が難しいサンプルでも最大限の性能を発揮できる ICP-OES システムを発表

高速分析とガス使用量低減を実現

 

 アジレント・テクノロジー株式会社 (社長:梅島 正明、本社:東京都八王子市高倉町9番1号)は、誘導結合プラズマ発光分光分析装置(ICP-OES)の新製品として「Agilent 5100 ICP-OES」を発表します。この ICP-OES は、高速分析を実現することによりガスの使用量を抑えられることが特長です。分析が難しいサンプルにも最大限に性能を発揮できます。食品、環境、製薬、鉱山関連などの分析ラボ向けに最適な製品です。

 当社のスペクトロスコピー製品担当バイスプレジデントである Philip Binns は次のように語っています。
 「当社は ICP-OES の性能において業界のリーダーとなっていますが、このたび、デュアルビューを実現したシステムを投入することで、分析スピードと堅牢性をさらに高めています。」

 従来のデュアルビューシステムでは、1サンプル中の全元素を 1回だけで分析することは不可能でした。今回発表の Agilent 5100 では、新採用のダイクロイック・スペクトラル・コンバイナーおよびシンクロナス・バーティカルビュー技術により、1回の分析で必要な情報が得られます。これにより、分析時間短縮、高感度分析、操作性向上を実現することが可能です。

 「当社では、分析の難しいサンプルにも対応できる高速・高性能な元素分析装置の提供を目指しております。本年は 4200 MP-AES7900 ICP-MS5100 ICP-OES を発表しており、元素分析の世界に革新をもたらしております。お客様のアプリケーションニーズにお応えする最高のツールをご提供してまいります。」

 「5100 ICP-OES では、すでに市場にある同等製品と比較して、分析スピードは 55 % 高速となっているとともに、ガスの使用量は 50 % で済みます。現在市場にあるシステムで、新製品の 5100 ICP-OES に匹敵する性能や低ランニングコストを実現しているものはないと言えます。」と Philip Binns は話しています。

 新システムでは、直観的な操作を実現したソフトウェア「ICP Expert」とダイクロイック・スペクトラル・コンバイナー技術により、メソッド開発も容易となっています。また、1回の分析で短時間に全元素のデータを正確に取得可能です。さらに、垂直配置トーチを採用していることから、高マトリックスのサンプルから揮発性有機溶媒まで、分析の難しいサンプルも精度よく分析することが可能です。
 
 Agilent 5100 は、以下の 3種類の構成で提供可能です。いずれの製品とも、堅牢な垂直配置トーチを採用しています。

 *シンクロナス・バーティカル・デュアルビュー(SVDV)モデル:高速分析で、省ガス消費量
 *バーティカル・デュアルビュー(VDV)モデル:高スループット。高性能モデルが必要となった場合は、
  設置現場でSVDVモデルへのアップグレードが可能
 *ラディアルビュー (RV)モデル:高速・高性能のラディアル ICP-OES


アジレント・テクノロジーについて

アジレント・テクノロジー(NYSE:A)は、化学分析、ライフサイエンス、診断、エレクトロニクス、コミュニケーション市場における世界のプレミア・メジャメント・カンパニーであり、またテクノロジー・リーダーでもあります。20,600名の従業員を擁し、100カ国以上でビジネスを展開しています。アジレントは、2013年度、68億ドルの売上高を達成しました。アジレント・テクノロジーの情報は、以下のウェブサイトでご覧ください。
http://www.agilent.co.jp

 2013年9月19日、当社は、電子計測会社を非課税のスピンオフ手続きにより、自社を株式公開会社2社に分割する計画であることを発表しました。この会社分割は2014年11月初旬までに完了見込みです。


※このプレスリリース中の「アジレント・テクノロジー」、「アジレント」、「当社」は、文脈により、「アジレント・テクノロジーズ・インク」、その日本法人や各国の法人、グループ全体を指すことがあります。

マスコミ関係者の皆様: 技術、地域貢献、役員等に関連する情報は、以下のウェブサイトでご覧いただけます。
http://www.agilent.co.jp/newsjp

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    カストマコンタクトセンタ   電話:0120-477-111