ハンドヘルド型ラマン分光装置による類似化合物の高速・高効率・プラスチックライナ越しの同定

Pub.No. 5994-6962JAJP

複雑なケモメトリックスを用いないAgilent Vaya SORS による一般的なステアリン酸塩の検証

ステアリン酸マグネシウムやステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛は、医薬品の製造に広く使用されています。これらのステアリン酸金属塩は類似した化学的特性を示しますが、製造プロセスでは必ずしも互換性があるわけではありません。したがって、倉庫での受け取り時にそれらを識別して区別することが、プロセスの中断を避けるうえでは重要です。受け取り時にステアリン酸類似体をラマン分光法を用いて正確に区別することは、これまで困難でした。化合物のスペクトル類似性を考慮すると、多くの場合、それらを識別するために使用されるステアリン酸モデルを構築するには、高度な計量化学ソフトウェアが必要になります。

本検討では、空間オフセット型ラマン分光(SORS)を搭載した Agilent Vaya ハンドヘルド型ラマン分光装置が、複雑な計量化学ソフトウェアパッケージを必要とせずに、元の一次包装内のステアリン酸金属塩を同定できることを示します。ハンドヘルド型 Vaya ラマンは、「Analogous Sample(類似サンプル)」ソフトウェア機能と組み合わせた 2 基準の決定アルゴリズムを使用して、ステアリン酸塩の選択的検証を可能にします。

分野 バイオ医薬品/医薬品
キーワード Raman; Spatially Offset Raman Spectroscopy; SORS; raw material identification; stearates; specificity; analogous samples 
掲載年月 2024/03
ページ数 5ページ (PDFファイルサイズ 804kB)

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