Insight シリーズアラーム解決システム

ラマン分光分析

Insight シリーズアラーム解決システム

Insight シリーズアラーム解決システムは、次世代空港保安チェックポイント向けに最新の脅威探知技術を提供します。本シリーズには 2 種類の構成が用意されています。InsightBLS は非金属容器内の危険物を同定し、Insight300M(Insight200M の次世代アップグレード)は、金属および非金属容器内の脅威物質を同定します。両システムに採用されている空間オフセット型ラマン分光(SORS)は、不透明な障壁越しに化学物質を同定する独自の技術です。明確かつ非侵襲性の化学物質同定が実現されるため、オペレータのリスクが大幅に低減され、必要に応じて脅威を適切なレベルに引き上げることが可能になります。

先進的な SORS 技術と独自のアルゴリズムを組み合わせることで、卓越した探知性能を実現します。Insight システムは、現在、市場で最高レベルの探知率と最低レベルの誤警報を達成しており、液体、エアゾール、ジェル(LAG)を高い信頼性で同定できます。将来を視野に入れて設計された Insight シリーズは、ECAC スタンダード 3 タイプ A および B、TSA BLS 標準など、現在の世界的な規制基準に適合するように設計されています。Insight 技術は、新たな TAG およびバルク解像度技術(BRT)基準にも対応しており、基準の進化に伴って固体物質を探知する準備を整えることができます。

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特長

  • ECAC タイプ A およびタイプ B LED、TAG、TSA 規制に適合するように設計
  • Insight300M は、金属を含む容器をスクリーニングし、誤警報率(FAR)は約 2.5 %
  • InsightBLS は、不透明な非金属容器をスクリーニングし、運用時の FAR は約 0.4 %
  • 完全スキャンを 10 秒以内に迅速に完了
  • トレーニングは最小限で済み、操作が簡単であるため、オペレータの作業負荷が軽減
  • 液体、ジェル、粉末、固体の脅威を探知して同定
  • 100 mL 未満から 2~5 L までの内容物、および形状が異常な内容物をスクリーニング可能
  • スタンドアロンシステムとして、または機内持込手荷物用爆発物探知システムのアラーム解決装置として使用可能
  • 固体、粉末、酸、可燃性物質の追加を含む、拡張ライブラリ機能によりアップグレード可能
  • 適用可能な NIST-800-53 サイバーセキュリティ基準に準拠して開発

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仕様

  • 接続規格
    • イーサネット
    • USB 2.0
    容器のサイズ
    • 高さ 38 cm、幅 20 cm 以内のあらゆる形状
    • 10 mL~5 L の内容量
    容器タイプ
    • 金属(Insight300M)
    • 非金属
    寸法(幅 × 奥行き × 高さ)
    • 562 mm x 422 mm x 538 mm
    レーザー使用上の注意
    • クラス 1 レーザーシステム - 連動型
    オプションの脅威ライブラリ
    • 可燃性の物質
    • 固体爆発物
    • その他(ご要望に応じて)
    消費電源
    • G7112B で 0.05 ~ 5 mL/min
    • G7110B, G7111A, G7111B で 0.2 ~ 10 mL/min
    流量範囲
    • 90~264 VAC、50/60 Hz
    • 連続使用 200 W
    安全性規格
    • CE マーク取得
    • CSA 認定
    サンプルタイプ
    • 液体
    • エアゾール
    • ジェル
    • ペースト
    • 固体
    • 粉末
    重量
    • 25 kg

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テクノロジー(技術)

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機能および原理

  • 液体爆発物探知のための直感的な設計

    Insight シリーズは、スクリーニングを効率化するように設計されており、オペレータのトレーニング時間と日々の作業負荷が軽減されます。直感的なインタフェースにより、スクリーニング操作をガイドし、必要に応じて操作を修正します。各スキャンでは、以下の 3 種類の明確な結果のいずれかが出力されます。

    クリア - 脅威は検出されませんでした
    アラーム - 脅威を ID コード付きで同定しました
    スクリーニング不可 - スキャンを完了できませんでした

    この簡略化されたワークフローにより、オペレータの負担を軽減し、チェックポイントの効率化を支援します。Insight シリーズは、高い可用性と卓越した MTBF により、最も混雑した空港環境においても、継続的で信頼性が高く、容易な操作を保証します。
  • 誤警報によりどれくらいのコストが発生しますか?

    Insight シリーズは、現在および次世代のチェックポイントにシームレスに統合することにより、空港の保安業務を強化します。低い誤警報率と高速スキャン時間により、スループットが向上して、スクリーニングコストが削減され、オペレータの作業負荷が軽減されます。誤警報を最小限に抑えることにより、以下を実現します。

    ・乗客の流れを加速
    ・オペレータの負担を軽減して、円滑なスクリーニングを実施
    ・低侵襲性のスクリーニングにより、乗客体験を向上
    ・最高レベルのセキュリティ基準への一貫した準拠
  • 長期運用に対応するアラーム解決機能

    Insight シリーズは、適応性を重視して構築されており、新たな脅威や運用上のニーズに合わせて進化する、将来にも対応したプラットフォームを提供します。探知機能は、ソフトウェアを通して完全にアップグレード可能であり、ハードウェアの交換は不要です。

    Insight システムは規制に対応しており、現在および将来の基準に適合するように、当局と共同で設計されています。金属の拡張やオープンアーキテクチャを含む、将来の機能強化をサポートしています。アップグレード可能なソフトウェア、モジュール式探知、ネットワーク対応設計を備えた Insight シリーズは、インテリジェントかつ接続されたセキュリティスクリーニングへの戦略的投資です。

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アプリケーション

  • 次世代チェックポイントにおける液体爆発物探知

    航空保安は、コンピュータ断層撮影(CT)技術の採用により、急速に進歩しています。Insight300M および InsightBLS システムは、CT のアラーム解決技術として導入可能です。液体、エアゾール、ジェルに対して、(非金属容器内での)全体の誤警報率は約 0.4 % を示しています。

    空港は、Insight シリーズ独自のラマンベースの技術を活用することにより、CT への投資の可能性を最大限に引き出すことができます。また、優れた脅威探知機能を提供して、将来にも対応するセキュリティインフラストラクチャを構築し、新たなリスクの先を行くことが可能になります。
  • 公共スペースの保護

    2017 年のマンチェスター・アリーナ攻撃事件などで浮き彫りにされた、公共スペースの脆弱性に対する世界的な認識の高まりを受け、政府や組織は、マーティン法のような強化された保護対策を導入しています。Insight シリーズのような技術は、脅威の迅速な探知およびトレーニングの必要性を最小限に抑えた効率的な操作を実現しており、この変革においてきわめて重要な役割を果たしています。

    Insight システムは、金属探知機能や X 線技術と組み合わせることにより、世界中の交通拠点、イベント会場、政府施設、その他の人通りが多い公共エリアにおけるセキュリティ効果を大幅に高めます。
  • 進化する脅威への機敏な対応

    Insight システムは、空港における脅威探知機能の強化において、空間オフセット型ラマン分光(SORS)を活用するだけではなく、追加の SORS ライブラリでアップグレードすることで、他のセキュリティ環境での使用にも対応できます。

    一例として、公共スペースにおける酸攻撃がより一般的になりつつあります。Insight システムを更新することにより、さまざまな容器内の酸を迅速に探知して同定することができます。可燃性物質、溶媒、固体、粉末など、その他のライブラリをシステムに追加することで、各種チェックポイントでの探知機能を強化できます。これにより、規制の変更に柔軟に対応することができます。

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