化学発光窒素検出器(NCD) - 詳細情報

化学発光窒素検出器の動作原理
ガスクロマトグラフィーのカラムから溶出したサンプルはデュアルプラズマバーナーへと導かれます。燃焼チューブ内の水素および酸素プラズマが、
1800 °C 以上で窒素化合物を酸化窒素に変質させます。

窒素化合物 + O --> NO + 他の化合物
NO + O3 --> NO2 + O2 + hv (800 ~ 3200 nm)

一酸化窒素がオゾンと反応し、電子的に励起された二酸化窒素を生成します。励起状態の二酸化窒素は基底状態になると、赤色から赤外の波長範囲の
光を放射します。放射された光量はサンプル中の窒素含有量に比例します。

アプリケーション
NCD は有機窒素化合物の検出に加え、アンモニア、ヒドラジン、シアン化水素、NOX にも反応を示します。デュアルプラズマバーナーとコントローラの
導入により、ニトロソアミン類も測定可能です。

その他のアプリケーションとして、GC と NCD による検出を組み合わせた、芳香族ニトロ化合物および関連する爆発性化合物など窒素含有種の分析が
あげられます。

NCD は石油、化学品および石油化学製品、食品および飲料、香料、環境分野において使用可能です。

NCD メインページに戻る