7000A トリプル四重極 GC/MS 設置場所の準備

7000A トリプル四重極 GC/MS を設置する前に、設置場所を適切に整える必要があります。設置場所の準備には、適切な施設の確保などが含まれますが、それに限られるものではありません。設置場所要件は以下のとおりです：

• 7000A システムを設置できる十分なスペースがあること。
• システムを適切に支えられるベンチ （実験台、机） があること。
• 適切な電圧と周波数の電源が利用できること。
• 正しく安定した動作環境を維持するための環境管理システムが適切に導入されていること。
• 乾燥したクリーンな窒素ガスを最大 18 mL/min の連続供給できる適切な供給源。
• アプリケーションメソッドに必要な圧力値を 20 psi 上回る圧力で、乾燥したクリーンなヘリウムガスを供給できる適切な供給源。
• ガスラインおよびフィルターの初期パージの際に、7000A システムから最大 20 L/min の窒素ガスおよび蒸気を排出できる適切な排気口。標準の排気流速は最大で約 5 mL/min です。
• メカニカル （ラフ） ポンプの安全な排気口が適切に準備されていること。
• 溶媒、キャリアガス、試薬ガス、プリンタ用紙など、機器操作に必要な部品が用意されていること。

スペースおよび重量に関する要件

7000A は、3300メートル （1万1000フィート） までの高度で、通常の条件下における屋内で使用するものとして設計されています。周辺温度が 30℃を超えない場合は、3700メートル （1万2000フィート） までの高度でも使用可能です。以下の表に、7000A システムおよび関連部品の寸法と重量を記載しています。設置場所には、7000A、7890A GC システム、データシステム、アクセサリを設置できるスペースが必要となります。また、空気流の確保やメンテナンス実施のために、機器周辺に十分なスペースを開けておく必要もあります。7000A の左側面に 30 cm （12インチ） 以上、背面に 30 cm （約12インチ） 以上のスペースを開けておく必要があります。

機器の設置面には、7000A システムと各アクセサリの全重量を支えられる強度が必要です。

7000Aは、以下の条件で動作する仕様になっています：

• 15 ～ 35℃ （59 ～ 95°F）
  キャリブレーション温度から +/-3℃ 未満
• 35℃ での相対湿度 85％ 未満
• 結露が生じず、腐食性でない室内空気

環境管理システムにより、上記の温度および湿度範囲を維持する必要があります。

7000A は最大 1100ワット （3700 BTU/hr） の熱量を放出します。約600ワット （2047 BTU/hr ）は、ソース排気により除去されます。LC およびデータシステムからも、大きな冷却負荷が生じます。正確な負荷量はシステム構成により異なります。

排気口

7000A の排気はラフポンプにより行なわれます。

ラフポンプの排気には、微量の溶媒、サンプル、ポンプオイル等が含まれます。ラフポンプのミストフィルターにより、ポンプオイルからの蒸気の大部分が捕捉されますが、排気ガスに含まれる可能性のある微量の溶媒やサンプルは捕捉されません。

コリジョンセル試薬ガスの純度

コリジョンセル用ガスには、純度の高いガスを使用する必要があります。いずれのコリジョンセル用ガスでも、最低純度要件は99.999％ です。7000A には、コリジョンセル試薬ガス用大容量ガスコンディショナーが同梱されています。コンディショナーのおもな機能は、窒素がトリプル四重極システムに達する前に、炭化水素汚染物質を除去することです。コンディショナーには 1/8 インチ Swagelo kフィッティングが付属しています。