Access Agilent 2014年6月号

エキスパートに訊く: Agilent オンライン UV ディソリューションシステムは、 本当にラボの業務をスマートに - そして楽にできるのでしょうか?

Dan Spisak
アジレントプロダクトマネージャ、ディソリューションシステム

アジレントは常に、ものごとを良くするための方法を探っています。毎日のラボのワークフローを検証する際には、特にそうです。「Agilent オンライン UV ディソリューションシステムがラボの業務のスマート化に役立つのか?」という問いは、きわめて重要な質問です。ここではさらに詳しく、一般的な問題分野を示す4つの質問に沿って答えを提示し、それぞれの問題について、特に溶出試験と関連するケースでどのように解消できるのかを説明していきます。それぞれの説明では、アジレントのオンラインディソリューションソリューション (新しい Cary 8454 UV ディソリューションシステムを含む) がそうしたケースで直接的に効果を発揮する実例を紹介します。

1. 時間の有効活用

Q. ラボのアナリストやケミスト、指導者の人たちは、時間を正しく使えていますか?現在の業務を自動化または任せて、ほかの目標に取り組めるようにするための方法はありますか?

A. 溶出試験の準備と実施には多くのタスクが求められますが、そのタスクは自動化できる可能性があります。試験の長さやサンプルタイムポイントの数によって異なりますが、試験および分析そのものを自動化すれば、きわめて大きな利点が得られるはずです。システムを自動化すれば、常に時計をチェックしたり、サンプルタイマーに反応したりするかわりに、サンプルの採取や分析をシステムに任せることができます。これにより、別の試験の準備やデータの検証、関連する業界の話題のチェックなどに時間を回せるようになります。

また、自動化したシステムを用いた溶出試験メソッドのバリデーションには、最初こそ時間を費やす必要がありますが、たいていはほんの数週間もすれば、時間の節約という点でプラスの効果が得られることに気づくはずです。

Agilent Cary 8454 紫外可視分光光度計

図 1. Agilent Cary 8454
紫外可視分光光度計

アジレントを選ぶ理由:

アジレントでは 2 つの紫外可視分光光度計を提供していますが、Cary 60 UV-Vis 分光光度計と新しい Cary 8454 UV-Vis 分光光度計のいずれも、オンライン UV ディソリューションシステムをサポートしています。新しい Cary 8454 は、アジレントの最先端の紫外可視ダイオードアレイ技術の伝統を引き継ぐシステムです (図 1)。

Cary 60 UV ディソリューションシステムは、マルチセルおよび光ファイバー構成で提供され、優れた直線範囲  (最高 3.5 Au) を備えています。また、新しい 850-DS 溶出試験サンプリングステーションを搭載することもできます。このステーションは、サンプルアーカイブ/コレクション、0.2 または 0.45 µm のフィルターろ過、自動洗浄といった機能を備えています。Cary 8454 UV ディソリューションシステムは、幅広い拡張が可能なソリューションです。最大 4 つの溶出試験器を構成することが可能で、前機種にあたる 8453 システムからのシームレスな移行が約束されています。各システムに固有の利点があるため、それぞれのニーズや経験に応じて、最適なソリューションを選択してください。

2. サンプルスループット

Q. 果てしなく続く溶出試験サンプル分析にどのように対処すればいいですか?効率的かつ信頼性の高い形で、スループットを最大化するための最善の方法は何ですか?

A. この質問については、すべてにあてはまる完璧な回答は存在しません。まず検証すべきことは、ラボに固有の状況です。ワークフローのなかで、実際にスピードを制限している点を見極めるといいでしょう。つまり、行き詰まっている点を見極めるわけです。

溶出試験メソッドの特定のパラメータ (フィルターろ過、タイムポイントなど) がオンライン自動化を妨げているのなら、溶出試験サンプルコレクションのみを自動化し、分析の実施にはシッパーを導入するといいかもしれません。または、同じメソッドを繰り返し実行する場合は、複数の溶出試験器のオンラインシステムを使えば、最小限の設定で最大限のスループットと効率を得られるかもしれません。

アジレントを選ぶ理由:

Cary 60 UV ディソリューションシステムは、シングルまたはデュアル溶出試験器構成をサポートし、マルチセルまたは光ファイバー分析を利用できるため、ろ過やタイムポイント間隔に関する厳しい要件にも対応できます。

新しい Cary 8454 システムは拡張可能で、1~4 つまでの溶出試験器のオンラインソリューションが実現します。いずれの試験器も、改良版の Agilent UV ChemStation ソフトウェアにより、1 台の PC でコントロールできます。

紫外可視サンプル分析のみが障壁になっている状況なら、Agilent XY オートサンプラおよびシッパーモジュールを備えた Cary 8454 システム構成にすれば、分析ステップを加速させることができます (図 2)。

Agilent Cary 8454 システム

図 2. Agilent Cary 8454 システム

3. エラーの低減

Q. 作業者間のばらつきを低減するには、どうすればいいですか?失敗の調査に費やす時間を削減するためには、どうすればいいですか?自動化すればするほど、問題が増えるような気がするのはなぜですか?

A. どんなプロセスでもそうですが、生じる可能性のある問題を効率的に解消するためには、プロセスの仕組みを十分に理解することが重要です。手作業に固有の特性であるばらつきを低減したいのなら、システムを自動化すれば、問題の大部分が解消されるはずです。溶出試験のサンプリング位置、タイミング、ろ過、フローセル充填、その後の分析を一貫した形で実行すれば、手作業によるハンドリングに伴うエラーやばらつきが低減されます。分析のみをシッパーでコントロールする場合でも、最終的な結果に大きな効果が出るはずです。

溶出試験はさまざまなレベルで自動化することができますが、もっとも高価な機器や複雑な機器が、常にそれぞれのラボにもっとも適しているとはかぎりません。ワークフローを適切に評価すれば、最適なソリューションを導入することができます。問題がいつも生じる場所を把握すれば、適切なシステム (またはシステムの構成要素) を導入し、日々の作業を向上させることが可能です。

アジレントを選ぶ理由:

アジレントの溶出試験装置で設計上もっとも重視されているのが、外部のばらつき原因を排除し、結果の違いが製剤そのものの違いを反映する状況を確保することです。溶出試験のプロセスは、まず自動化対応の溶出試験器 (708-DS または 709-DS) からはじまり、サンプリングステーション (850-DS) へ移り、最終的には紫外可視分析装置 (Cary 60 または Cary 8454) で終わります。

1社で提供されるソリューションを使えば、シームレスで安全な機器コントロールやメソッドおよびデータの管理を確保できます。自動化をシンプルなものにして、確実に最大限の効果を得るためには、ワークフローを把握し、ニーズにもっとも適したソリューションを見極めることが重要です。アジレントはさまざまなレベルのオプションだけでなく、お客様の目標を確実に達成するための技術支援も提供しています。

4. ラボの装置の最適化

Q. 現在の機器を最大限に活用するにはどうすればいいですか?既存の機器の機能を拡張したり、追加したりするオプションはありますか?

A. ワークフロー全体を把握し、問題点を特定したら、利用可能な機器をじっくり検証し、新たな機器を購入する必要があるかどうかを検討できるようになります。現在お使いの機器のベンダーに問い合わせれば、既存の機器の改良方法やアップグレードについて相談できます。また、ベンダーの支援を受けて、スループットや効率を向上させるうえで欠けている要素を特定することもできます。

Agilent Cary 8454 システムと UV ChemStation ソフトウェア

図 3. Agilent Cary 8454 システムとUV ChemStation ソフトウェア(図を拡大)
 

Agilent Cary 8454 システムと UV ChemStation ソフトウェア

図 3. Agilent Cary 8454 システムと
UV ChemStation ソフトウェア

アジレントを選ぶ理由:

アジレントのオンライン UV ディソリューションシステムは、幅広い溶出試験メソッドに対応する完璧なコントロールと分析を、1社で提供できるシステムです。Agilent Cary 8454 システムの場合は、3 種類の構成により、8453 システムからのシームレスな移行が可能です。拡張版の Agilent UV ChemStation ソフトウェア (図 3) で操作できるこのシステムは、1つの製品にも一部のマルチコンポーネント製品にも適しています。

アジレントは Cary 60 UV-Vis 分光光度計や新しい Cary 8454 UV-Vis 分光光度計をはじめとする多くの優れたソリューションを提供することで、常にお客様のワークフローを能率化し、全体的な生産性の向上を支援しています。アジレントのオンライン UV ディソリューションシステムの詳細をご確認ください。また、デスクで見られるライブ溶出試験デモ「Dissolution Demo at Your Desk」もご覧ください。詳細をご確認いただいたら、アジレントのディソリューションシステムの導入をご検討ください。