ご自身のラボが、アイデアが産み出され、飛躍的な進歩を遂げる、隠れ家のように静かな場所であると想像してみてください。すばらしくはありませんか。しかし、LC/MS に接続されたロータリポンプが作動している場所では、そのような静けさが訪れることはほとんどありません。
表 1. アジレント静音ボックスの効果。ご自身でデシベルの比較をご確認ください(表を拡大)。
アジレントは、ロータリーポンプの音を低減するソリューションを開発しました。新しいアジレントの静音ボックスは、ポンプを覆い、ノイズを大幅に軽減すると同時に、内部ファンによってポンプの過熱状態を防ぎます。静音ボックスには、キャスターと、オイル交換時やメンテナンスの際にポンプを持ち上げることができる使いやすいキックスタンドも付いているため、必要に応じて迅速に、クリーンに、そして容易に日々のメンテナンスを実施できます。
したがって、アジレント静音ボックスを使用すれば、ロータリーポンプのノイズを抑え、ラボに静けさをもたらすことができます (表 1)。
チャートも有効ですが、表 1 に示したデシベル単位での相対ノイズレベルの測定方法を次に説明します。
・ 60 dB の音は 50 dB の 2 倍の大きさ
・ 1 dB の音響レベルの変化は人の耳で確認できる
・ 音を 10 dB 下げると、音が 50% 小さくなる
静音ボックスの防音機能
アジレントの静音ボックスの吸音キャビネットには、ポンプのノイズを低減する、耐久性のある発泡材が含まれています。一体型のファンがボックス内部の温度を保持し、ポンプの過熱を防止します。音と表示で知らせるアラームを備えた温度センサにより、ポンプ温度が知らないうちに 35°C の上限値を超えることはありません。
振動を抑えるため、ポンプはクッション付きのパッキングに取り付けられています (図1.1)。ポンプには工具なしで容易に手が届き (図 1.2)、組み込み型のキャスターにより、必要に応じてポンプを簡単に移動することができます。組み込み型のキックスタンドを使用してポンプの端を上げれば、汚れることなくオイルを排出でき (図 1.3)、くぼみと取っ手が付いた取り外し式のオイルトレーによって古いオイルの排出と除去をいつでも簡単に行うことができます (図 1.4)。
図 1. アジレントの静音ボックスの主な機能。
使用中の機器との互換性を最大限に確保
新しい静音ボックスは、次の機器に使用する MS40+ ロータリーポンプ用に設計されています。
多くの LC/MS システムは MS40+ に統合されていますが、BOC エドワーズモデル E1M18 ポンプを使用しているものもあります。このタイプのポンプを使用している場合は、静音ボックス (G3199B) をご注文ください。
頼りになるすばやいサービス
アジレントの静音ボックスを取り付ければ、短時間で簡単にポンプを「静かに」作動させることができます。LC/MS と同時にご注文された場合は、据付と操作説明が含まれます。もちろん、アジレントのすべてのボックスは安全性試験を実施済みで、Agilent IEC、EMS、RFI、および CE 規格の認定を受けており、お客様の投資を保護する 1 年間の標準保証が付いています。さらに、アジレントは静音ボックスの種類を広げています。今後発表される新しい製品にもご期待ください。
アジレントの静音ボックスの詳細については、アジレントの消耗品担当営業またはアジレントの認定販売店にお問い合わせください。
静音ボックス II を取り付ける前と後のロータリーポンプの音を、実際に聞いて確かめてください。
音声データ (ブラウザで再生できない方は右クリックでファイルを保存の上ご聴取ください。)
MS40+ ロータリーポンプ用の静音ボックスをご注文になり、お客様のラボで安らぎと静けさを手に入れてください。