Access Agilent 2011年10月号

サードパーティ製ソフトウェアでの 1200 Infinity LC の完全コントロールを実現する Agilent ICF

Michael Kraft
アジレント業界マーケティングマネージャ、LPAD

クロマトグラフィラボでは、特定のサプライヤのクロマトグラフィデータシステムやワークステーションを使い続ける一方で、使用する HPLC 機器を自由に選択したいというニーズが存在しています。

図 1. ICF コンセプト

それぞれの作業にもっとも適した CDS (クロマトデータシステム) や機器を使いたいというニーズは、目新しいものではありません。少なくとも 10 年以上前から、特定の機能や利点をもつサードパーティ製 CDS ソフトウェアから最適な CDS を選択する一方で、1290 Infinity LC を含む新しい Agilent 1200 Infinity シリーズ LC とともに、旧型の Agilent 1100 または 1200 シリーズ LC 機器を活用したいというニーズがありました。たとえば、一部の Agilent LC のユーザーは、機器のコントロールを Waters Empower や Dionex Chromeleon といったソフトウェア環境に統合したいと望んでいます。また、新たなモジュールや機器が発売されたら、すぐに現在使っている CDS に統合し、使用を開始したいという要望があることは、言うまでもありません。

たしかに、これまでも他のメーカーの CDS により、ある程度まで Agilent LC の機器をコントロールすることが可能でしたが、いくつかの欠点もありました。新しいモジュールに対応するサードパーティの機器ドライバが開発されるまでに、9~12 か月も待たなければならず、新しいモジュールや機器をラボで使えるようになるまでに、18 か月もかかることもめずらしくありませんでした。しかも、すべての Agilent LC の機能が常にホストソフトウェアに導入されるとは限らず、一部の機能はまったく使用できないこともありました。

アジレントの Instrument Control Framework (ICF) を導入することにより、不十分なソフトウェアコントロールで妥協したり、機器ソフトウェアドライバの開発や導入を待ったりする必要がなくなりました。ICF は、Agilent LC 機器のサードパーティ製ソフトウェアコントロールの導入を容易にする、最新鋭のコンセプトです (図 1)。たとえば、ICF を Waters Empower 2 および 3、Dionex Chromeleon 6.8 および 7.1、Bruker Compass ソフトウェアと統合すれば、新しい機器やモジュールの利点を発売後すぐに活用できるようになります。

図 2. ICF と統合した Waters Empower のスクリーンショット (図を拡大)

図 2. ICF と統合した Waters Empower のスクリーンショット。

ICF の登場により、長い時間をかけてドライバを開発したり、Agilent HPLC や UHPLC の機器コントロールの導入が遅れたりすることがなくなりました。Waters Empower ソフトウェアでは、いわゆる RC.NET (RC = Rapid control:高速コントロール)にもとづくアジレント製品の標準機器ドライバの開発により、Agilent 1200 シリーズ LC 機器のコントロールに関するダイナミックなアプローチが提供されています (図 2)。

いまや、サードパーティ製ソフトウェアの開発者は、研究開発に費やす時間と費用を大幅に削減し、エンドユーザーが必要とするときに、必要な機器コントロール機能を遅延なく確実に提供できるようになりました。ICF により、新しい Agilent HPLC システムの機器コントロールを、システムの発売後すぐにサードパーティ製ソフトウェア環境に導入することが可能になっています。

Agilent Instrument Control Framework の数々の利点をご確認ください。