Access Agilent 2009年9月号

紫外可視分光光度計のフォトダイオードアレイにより高速で信頼性の高い結果を実現

Grant Drenkow
Agilent UV-VIS Marketing Manager

今日のペースの速い世界では、信頼性のある答えを速やかに得られることが成功のカギとなっています。紫外可視 (UV-Vis) 分光光度計は、多くの研究ラボと品質管理 (QA) 部門で適切な混合物質を特定および検証するために使用されているツールです。信頼性のある答えを短時間で得ることで、さらにラボの効率を改善します。Agilent 8453A 紫外可視分光光度計では、信頼性と迅速性両方が可能になります。

従来の紫外可視分光光度計は、グレーティングの機械的な動作に依存して、複数波長で測定を行います。これらの機械的な動作により、再現性が低下し、データの取り込みが遅くなり、機器メンテナンスも必要となります。対照的に、Agilent 8453A 紫外可視分光光度計は、可動部品がなく、信頼性のある結果を毎回出すことのできる実証されたフォトダイオードアレイテクノロジを組み込んでいます。8453A 分光光度計は 1 秒未満で紫外可視スペクトルを完全に測定できるため、薬物溶出試験などのアプリケーションを可能にします。

図 1. Agilent 8453A 紫外可視分光光度計には可動部品がないため、1 サイクルごとに高い信頼性と再現性を実現します。
図 2. Agilent フォトダイオードアレイは、多くの波長を平行して測定するため、1 秒未満で完全な紫外可視スペクトルを得ることができます。

耐久性とスピードをもたらす堅牢な設計

8453A 分光光度計は、2 つの光源 (重水素ランプとタングステンハロゲンランプ) を使用して、UV と可視スペクトルを完全にカバーします。光はサンプルからグレーティングまでレンズで焦点を合わせられます。グレーティングは、フォトダイオードアレイに向けられた個々の周波数のスペクトルに UV 光を分散します。

フォトダイオードアレイ (図 2) は、完全に充電された状態のキャパシタから構成される半導体電子素子です。アレイのシリコンにぶつかったグレーティングからのフォトンにより、ダイオードがオンになり、キャパシタが放電します。キャパシタを再充電するのに必要な充電量は、シリコンに当たるフォトンの数に比例します。フォトンの数は、スペクトルの波長全体の光の密度に比例します。フォトダイオードアレイの読み出しサイクルは、通常は 100 ms です。

多くのアプリケーションでの信頼性の高い結果

紫外可視分光光度計は、単一の既知の成分を直接定量するための優れた手法です。二重結合の有機化合物と一部の遷移金属には既知のスペクトルがあり、紫外可視分光光度計で測定しやすいものです。化合物が紫外可視範囲で吸収できない場合は、発色団で誘導体化してから定量化できる場合があります。紫外可視分光光度計は、有機化学、無機化学、農業/食品、環境、ポリマ/プラスチックなどの様々な業界で利用されています。

生物工学および製薬会社では、薬物開発と QA に紫外可視分光光度計がよく使用されます。分析者は、この手法を使用して、タンパク質と核酸の平衡係数 (pKa) と「融解」温度を判断できます。酵素反応や溶出試験などの時間ベースのアプリケーションには、フォトダイオードベースの紫外可視システムのスピードと信頼性が不可欠です。Agilent 8453A 分光光度計は、これらのアプリケーションに非常によく適合し、米国とヨーロッパ両方の薬局方の要件を満たすことが認定されています。

紫外可視分光光度計の多機能性が評価され、本機器は大学および政府のラボで広く普及しています。可動部品のないフォトダイオードベースシステムは、ランプの交換以外にメンテナンスがほとんど必要ない点も魅力的です。

ラボに適した Agilent ソフトウェアソリューションスイート

Agilent 8453A 紫外可視分光光度計では、さまざまなソフトウェアを選択して利用できます。Agilent 紫外可視ケミステーション汎用ソフトウェアは、機器の操作とデータの収集のみを行う一般的な分析者に理想的です。Agilent 紫外可視ケミステーション拡張版ソフトウェアを使用すると、複数のサンプル化合物の測定など、より高度な分析とデータ収集を行うことができます。生化学分析および溶出試験には専用ソフトウェアも利用できます。

再現性の高いスペクトル結果を迅速に必要がある場合は、フォトダイオードアレイテクノロジーを搭載した Agilent 8453A 紫外可視分光光度計をぜひご検討ください。高速で信頼性の高い結果をもたらすこの実証された製品の詳細については、アジレントの担当者またはこちらにお問い合わせください。