【ユーザー様限定イベント】ユーザーズミーティング 2022：トリプル四重極 GC/MS

開催挨拶

特別講演
「残留農薬分析における Agilent 製品の活用と運用について」

株式会社カネカサンスパイス　品質保証グループ
阿部　友紀　様

弊社では2006年度のポジティブリスト制度施行以降自社での香辛料の一斉分析を行ってきました。2016年度に、複数のメーカーとの比較テストの結果、シリカゲルカラムによる分画を行わなくても高感度に測定が可能だったAgilent のGC/MS/MSシステムを導入しました。また、前処理にはCaptiva　ND-Lipidフィルターを用いる事でルーチン分析の業務効率化に成功し、技能試験では優秀なスコアを継続して獲得しています。今回は、昨年度ポスター発表を行った内容の中からAgilent製品の活用方法についてフォーカスした内容と、疑似マトリックス及び装置メンテナンスについてご紹介させていただきます。

「Intelligent MRMリリース10周年記念：iMRM開発の経緯と便利な機能について」

アジレント・テクノロジー株式会社　　藤田　博紀

11年前の iMRM 開発開始からの経緯について、iMRM のマクロプログラム開発者が説明します。2011年当時の数百化合物一斉分析の測定・解析メソッドの作成作業は、人手に頼り、多大な労力を要しました。数百化合物の測定条件とメソッド自動生成マクロを用意し、自動化しました。

休憩

特別講演
「多環芳香族炭化水素類およびそのハロゲン化誘導体の高精度・高感度分析法と環境汚染実態の調査事例」

横浜国立大学 大学院環境情報研究院　理工学部 化学・生命系学科　化学応用EP担当
三宅　祐一　先生

多環芳香族炭化水素類（PAHs）やそのハロゲン化誘導体は、主に燃焼に伴い非意図的に生成し、その一部は発がん性や変異原性を有する。演者らは、GC-MS/MSを用いたPAHsおよびその誘導体の高精度・高感度分析法を開発し、その分析法を用いた日本およびバングラデシュでの環境汚染実態を継続的に調査しており、その概要について紹介する。

「GC-MS/MSを用いた大気中PFAS分析の紹介」

ジーエルサイエンス株式会社　　高柳　学　様

大気中PFASを総合的に評価するための包括的サンプリングデバイス(FM4)と、Agilent社製7010B トリプル四重極 GC/MSによる分析事例をご紹介します。大気中の粒子およびガス状PFASはFM4中にセットされた3種のフィルターで捕集され、溶媒抽出された後GC-MS/MSで測定されます。

「残留農薬分析に役立つ技術紹介、および食品分析に係る最新の話題」

アジレント・テクノロジー株式会社　　杉立　久仁代

JetClean セルフクリーニング技術についてオンライン / オフラインでの分析方法およびアプリケーションを紹介させていただきます。またヘリウム不足や価格の高騰を踏まえ、水素キャリアガスを用いた分析の紹介、そして最近の食品分析に係る話題などを提供させていただきます。