アポトーシス

アポトーシス、あるいはプログラム細胞死は、細胞の死に方を制御するプロセスで、細胞が収縮、凝縮し、最終的に貪食作用によって除去される特有のパスウェイが活性化します。これは、細胞が制御されない状態で死滅、崩壊し、免疫応答の活性化など有害な影響を引き起こし得る壊死性の細胞死とは対照的です。それ故に、秩序だって死滅するアポトーシス細胞においては、周囲の細胞や組織の崩壊は限定的です。


細胞死を測定し、アポトーシスと壊死性細胞死を区別するには多くの方法があります。NovoCyte フローサイトメーターを用いると、コンペンセーション設定の自動化やワイドダイナミックレンジ蛍光検出による PMT 電圧調整の省略によって、それらのアッセイを容易に定量化できます。

Annexin V/7-AAD を用いたスタウロスポリン処理細胞における初期アポトーシスの検出

A)溶媒対照群または B)2 µM スタウロスポリンで処理したJurkat T 細胞、C)2 µM スタウロスポリンで 4 時間処理したHeLa 細胞。薬剤処理後、フォスファチジルセリンを染色するAnnexin V-FITC および DNA 結合色素 7-AAD(BioLegend)で初期および後期のアポトーシス細胞を染色し、フローサイトメトリー分析を行いました。細胞は、Annexin V のみ陽性染色される初期アポトーシス細胞とAnnexin-V と 7-AAD の両方で陽性染色される後期アポトーシス細胞(または死細胞)に分類されました。