Resolve ハンドヘルド分光光度計

ラマン分光分析

Resolve ハンドヘルド分光光度計

Agilent Resolve ハンドヘルド分光光度計は、従来のラボの枠を超えたアプリケーション向けに特別に設計された最先端の分析機器です。この機器は、独自のハンドヘルド空間オフセット型ラマン分光(SORS)技術を採用しています。SORS は、対象物質が表面下、または密封された非金属の容器、遮蔽物、包装材の内側に存在する場合でも、高品質のデータを提供します。

ニーズに応じて、カスタムライブラリを作成して内蔵の照合アルゴリズムを利用したり、高度な分光分析プログラムによる分析のためにラマンデータをエクスポートしたりすることができます。Resolve 分光光度計は、高品質の光学エンジン、選択可能なレーザー波長、携帯性、使いやすさにより、フィールドワークにおいてきわめて貴重なツールとなり、多様な環境下で迅速かつ信頼性の高い化学分析が可能です。



<ラマン製品のお問い合せ>

Agilent ラマン製品に関する販売およびサポートは、
ジャパンマシナリー株式会社に委託しております。
お問い合わせはジャパンマシナリー株式会社までお願いいたします。

ジャパンマシナリー株式会社
電話番号:03-3730-4891
お問い合わせフォーム:https://www.jmc.asia/contact/ ※

※アジレント外の Web サイトへジャンプします。ご了承ください。
下記お問い合わせボタンは、アジレント・テクノロジーへのお問い合わせになりますので、
本システムについては、上記のお問い合わせ先へお願いいたします。

お問合せはこちら

特長

  • フィールドワーク向けに設計されたハンドヘルドラマン分光光度計で、過酷な使用環境にも対応
  • 固体、粉末、液体、混合物の高品質データを数秒で取得し、サンプル前処理や消耗品は不要
  • レーザー波長 830 nm により、蛍光抑制とラマン信号の間で最適なバランスを実現
  • 大きいレーザースポットと低出力密度により、サンプルの損傷を最小限に抑えながら、サンプリング領域を拡大
  • 詳細な解析のために、データを CSV または SPC 形式へ簡単にエクスポート可能
  • 電池または電源で動作させることができ、ラボまたは野外条件での使用に対応
  • 表面下、または色付きのプラスチックや不透明なプラスチック、濃い色のガラス、紙、ボール紙、袋、布地越しでの化学的同定が可能
  • Command Fleet Management ソフトウェアを使用して、カスタムライブラリの作成および導入が可能
  • WiFi 接続により、リモート操作が可能

ページTOP

仕様

  • 接続規格
    • USB 2.0
    • WiFi
    寸法(幅 x 奥行き x 高さ)
    • 155 mm x 73 mm x 290 mm
    防塵・防滴
    • IP67
    レーザー波長
    • 830 nm
    最大レーザー出力
    • 475 mW
    動作モード
    • 透過スキャン
    • 表面スキャン(従来のピンポイント式ラマン)
    • バイアルホルダモード
    分解能
    • 15 cm-1
    スペクトル範囲
    • 350~2,000 cm-1
    重量
    • 2.2 kg

ページTOP

テクノロジー(技術)

ページTOP

機能および原理

  • いつでもどこでも、ラマン分光分析の力を利用

    Resolve は強力なラマン分光光度計であり、ラボ内外での幅広いアプリケーションに適しています。

    ソフトウェアの直感的な操作と学術用メニューにより、ワークフローや取り込みパラメータのカスタマイズが簡略化され、最も正確な結果が容易に得られます。
  • 外部データ解析またはライブラリ照合

    Resolve の学術用 CSV データエクスポート機能により、選択した高度な分光分析ツールでの解析が容易になります。未知の物質を迅速に同定するために、Resolve 向けに特別に設計されたライブラリ照合アルゴリズムを利用する場合は、カスタムライブラリを生成できます。

    未処理データの一括エクスポートの場合でも、カスタムのラマンライブラリ作成の場合でも、Command Management ソフトウェアにより目標を達成できます。
  • スキャンモード

    Resolve は、以下の 3 つの異なるスキャンモードで動作します。

    1.透過モード:非金属の密閉された容器(色付きおよび不透明なプラスチック、ガラス、紙、袋、布地を含む)越しに物質を同定します。
    2.表面スキャンモード:従来のラマン同定システムと同様に、物質の表面を直接視認測定します。
    3.バイアルホルダモード:カスタムホルダに配置したガラスバイアル内の物質を迅速に同定します。

ページTOP

アプリケーション

  • 食品と農業

    野外での植物の非破壊分析は、困難な場合があります。サンプルを損傷しない、クロロフィル蛍光を透過する波長 830 nm を使用する Resolve ラマン分光光度計は、農業および食品研究に革新的な変化をもたらします。高度な光学系と強力なレーザーが、高品質のスペクトルを迅速に提供するのに加え、携帯性があることで、あらゆる現場がラボに変わります。つまり、ラボが植物の前に出現するのです。

    ボトルを開けずに、食品を分析する必要がある場合は、Resolve の透過分析機能がこの課題解決を支援します。
  • 低品質または偽造の医薬品

    食品および飲料業界と同様に、低品質および偽造の医薬品は、公衆衛生に重大なリスクをもたらします。Resolve の SORS 透過機能は、未開封の容器越しにこのような医薬品を迅速にスクリーニング可能である点において評価されています。例として、咳止め薬へのジエチレングリコールおよびエチレングリコールの混入、および偽造 COVID-19 ワクチンの検出が挙げられます。

    上記の研究で試験された Resolve ベースのメソッドは、包装を開封することなく、他のワクチンや液体および固体医薬品の真正性確認に使用できます。
  • 査読済み Resolve 関連論文

    Resolve ハンドヘルドラマン分光光度計は、主要な学術機関や政府機関で幅広く採用されています。科学文献や Google Scholar などの公開データベースで、Resolve に関するさまざまな文献を見つけることができます。

    Resolve 関連論文はこちら

ページTOP

トレーニング&イベント

ページTOP