8890B GC と TD100-xr 加熱脱着装置

加熱脱着(TD)

この製品は JASIS 2026 にて展示予定です。>>加熱脱着(TD)は、サンプルの前処理、抽出、注入を 1 つの自動プロセスに組み合わせた汎用性の高い前処理濃縮技法です。TD は、多様なアプリケーション分野のさまざまな固体、液体、気体サンプルに含まれる高揮発性~半揮発性有機化合物の分析に使用されます。

この手法は溶媒抽出より安全で環境に優しく、自動化と検証が容易であり、標準メソッドに準拠しています。Agilent GC および GC/MS 機器と Markes International の TD システム(マルチガスバージョンを含む)を組み合わせることで、VOC と SVOC の分析ニーズを満たす感度、柔軟性、ダイナミックレンジを達成できます。

お見積りはこちらお問合せはこちら

特長

  • マルチガスシステムにより、水素、窒素、ヘリウムをキャリアガスとして使用できます。
  • 水素キャリアガスに対応しているため、ヘリウムを使用するよりコストを削減でき、高速クロマトグラフィー分離によりスループットを上げることができます。
  • すべてのスプリットフローの定量的なサンプル再捕集により、重要なサンプルの再分析および容易なメソッドバリデーションを可能にし、従来の TD システムの唯一の欠点を克服しています。
  • 最大 100 本のチューブを収納でき、オーバーラップモードを使用できるためスループットが向上します。
  • 14 チャネルキャニスター、4 チャネルキャニスター、または 3 チャネルオンラインの構成で、100 本のチューブを自動的に操作できるため、1 台の TD-GC-MS システムで非常に柔軟に処理できます。
  • 電子チューブタグ:過程管理を簡素化するための RFID タグを、業界標準の吸着剤チューブに使用できます。
  • ディフュージョンロッキングにより、サンプルの気密性を高め、堅牢(かつ機械的にシンプル)な自動化を実現します。
  • 特許技術の不活性バルブにより、単一の分析プラットフォームであらゆる TD アプリケーションに対応できます。高揮発性物質、半揮発性物質(最大 n-C44)のほか、メルカプタンや CS ガスなどの反応性の高い物質も、1 つの TD システムで分析できます。
  • ブランクおよびサンプル済みチューブ、またはフォーカシングコールドトラップにも自動的に内部標準を導入できます。
  • 加熱脱着装置のキャリアガスのエレクトロニックニューマティクスコントロール(EPC)により、スプリットフローに左右されない一貫した化合物リテンションタイムを確保します。
  • 電子冷却式の吸着剤トラップと独自の高速トラップ昇温機能によって、スプリットレスキャピラリ GC 運用と最適な感度を実現します。氷が生成されることもありません。
  • 複数チューブに対するオフラインコンディショニング機能を備えており、使用しないチューブ接続を閉塞する必要がありません。
  • 特殊吸着剤チューブ:認定された参照標準、SafeLok チューブ、イナートコーティング済みチューブをご用意しています。
  • 液体/固体/エマルジョン、呼気、現場土壌、ポリマー、天然物、建築製品などの分析困難なマトリックス中の VOC と SVOC を測定するための独自サンプリングツールを取り揃えています。
  • フォーカシングトラップと吸着剤チューブ、キャニスター、サンプリングバッグ、またはオンラインサンプリングに対応しています。
  • さまざまなサンプリングチューブやフォーカシングトラップを使用して、特定のサンプルタイプと多様なアプリケーション要件に対応できます。
  • 製品の詳細情報については、左の資料リンクをクリックするか、Markes社 のウェブサイトをご覧ください。(なお、一部日本では取り扱わない製品がございます。詳細は担当営業までお問い合わせください。)

ページTOP

機能および原理

  • 加熱脱着サンプリング

    ほとんどの加熱脱着アプリケーションは、吸着剤チューブと 2 段階の脱着プロセスを使用して分析対象物を狭いガスバンドに集中させ、最大限の感度を達成します。最大数百リットルの気体をオフラインで収集して吸着剤チューブに送ります。最初の脱着ステップは、チューブが加熱されて分析対象物が放出されたときに発生し、これらの分析対象物がコールドフォーカシングトラップに流し込まれます。これを急速加熱すると、化合物が放出されて GC に流し込まれます。いずれの吸着ステップも逆流で発生するため、1 回の分析で分析対象物を定量できます。
  • 加熱脱着吸着剤

    TD 分析の成功の可否は、サンプリングチューブとフォーカシングトラップ用の最適な吸着剤を選択できるかどうかにかかっています。最適な吸着剤を選択できれば、多種多様な化合物(C2 炭化水素やフロンから、PCB、フタル酸、PAH などの半揮発性物質まで)を冷媒冷却なしで定量できます。吸着剤の種類としては、多孔質ポリマー(Tenax TA が最も有名)、グラファイトカーボンブラック、炭化モレキュラシーブ、ゼオライトモレキュラシーブなどがあります。重く反応しやすい分子には弱い吸着剤、揮発性の高い低分子には強い吸着剤が適しています。
  • 加熱脱着の汎用性

    加熱脱着は、固体、液体、気体状態の幅広い分析対象物やサンプルに利用できます。処理できる有機化合物の沸点は -100 ℃(C2 炭化水素など)から 500 ℃(PAH など)まで幅広く、非常に反応性の高い種(硫黄化合物など)にも対応できます。

ページTOP

アプリケーション

  • 環境分析

    加熱脱着と GC または GC/MS 分析の組み合わせは、環境サンプル中の幅広い天然/人工化学物質のモニタリングに使用されています。例えば、空気中の PFAS、水や土壌中の揮発性/半揮発性汚染物質、周囲、工場、室内、車内の空気中の分析対象化合物をモニタリングできます。この手法は、世界中の規制機関から、標準メソッドの要件に適合すると認められてきました。
  • 材料、一般消費財

    私たちは日常的に化学物質に接しているため、曝露レベルが人体や動物にとって安全であることを確認することが重要です。加熱脱着と GC または GC/MS を組み合わせると、建築材料、化粧品、洗剤や芳香剤などの家庭用品、プラスチックやポリマー、タバコや電子タバコ、医療機器など、さまざまな製品をモニタリングできます。ISO、EN、ASTM のメソッドに従っていれば、TD-GC/MS はこれらのメソッドに完全に準拠します。
  • 食品と飲料

    揮発性化合物は、たとえ微量であっても食品や飲料の風味や香りに大きく影響し、腐敗や汚染の目安になる場合があります。梱包材に含まれる特定の化学物質が、食品や飲料に浸出したり、原材料の培養または加工中に入り込んだりする可能性があります。加熱脱着と GC または GC/MS の組み合わせは、科学者が食品の品質、一貫性、安全性を確認するための重要なツールです。

ページTOP