Pub.No. TI 16B2G1-058
リン脂質は生体内に多く存在する物質群で生体機能に対して重要な役割を担っています。従ってこれら物質の生体内中の存在量は様々な疾患との関連が深く、リン脂質の分析は診断や予防に広く用いられています。リン脂質には多くの物質群が存在し、ホスファチジルコリン(PC)、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルセリン、スフィンゴミエリン等がよく知られています。この中でPCはレシチンとも呼ばれ、リン脂質中最も存在量の多い化合物群です。PCは様々な脂肪酸エステルであり、従来の分析法としては、GC,GC/MSやHPLC法等のクロマトグラフィー法による個別分析が使用されています。GC,GC/MS法は各分子種の分離には優れていますが、直接分析は不可能です。また、HPLC法は感度、選択性に欠けます。そこで今回はエレクトロスプレー法を使用したLC/MSで4種類のPCについて検討を行いました。
●分野 | : | 製薬/バイオ医薬品 |
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●キーワード | : | リン脂質、ホスファチジルコリン(PC)、レシチン、エレクトロスプレー法、LC/MS、TI 16B2G1-058 |
●掲載年月 | : | 2001/01 |
●ページ数 | : | 2ページ (PDFファイルサイズ 60kB) |