Access Agilent 2016年5月号

Agilent SQ Walkup ソリューションでラボの生産性と結果の一貫性を最大限に向上

Siji Joseph, Agilent Application Scientist

ラボの生産性は多くの場合、最少の投資で、機器の稼働時間、訓練を受けたオペレータ、一貫性のある結果と関連付けられます。Agilent 6120B シングル四重極 (SQ) Walkup ソリューションは、創薬研究を行うラボにおいてラボの生産性を高めるためのシンプルで効率的なツールです。Agilent SQ Walkup 機器を用いると、合成プロセスの各段階での化合物の合成を確認でき、ターゲット化合物の純度や収率を推定することができます。

実績のある堅牢なシステムによって、一貫性があり高速で信頼性の高い結果を提供し、ユーザーは次の合成ステップのために迅速かつ適切な対応が行えます。簡素化されたソフトウェアインタフェースと堅牢なハードウェアとの組み合わせにより、専門的に訓練を受けていないユーザーでも高品質で信頼できる LC/MS 分析を実行できます。

SQ Walkup 機器 — さまざまな分析対象物に対応する堅牢なツール

SQ Walkup システムは以下のモジュールで構成されます。

Agilent 6120B SQ ソリューションを用いると、最大 2000 Da の質量範囲でデータを取り込むことが可能です。マルチモードイオン源は、ESI と APCI の両方の機能を一つのイオン源に搭載したものです。このため、 ESI モード、APCI モード、または ESI/APCI 混合モードで動作します。

マルチユーザー環境に対応した使いやすいインタフェース

Agilent MassHunter Walkup ソフトウェアは、アドミニストレータ、MS ケミスト、各種レベルのアクセス権を与えられたケミストなど、異なるユーザー権限を設定することが可能です。アドミニストレータは、クロマトグラフィーメソッドの作成、LC/MS システムでの分析の維持、エラーのクリア、システムのリスタートに必要なすべての機能にアクセスできます。

SQ Walkup セットアップには以下のソフトウェアが付属しています。

Agilent Walkup システムで測定を行う場合、システムを操作するために ChemStation や MassHunter ソフトウェアに熟知する必要はありません。いくつかの簡単なサンプル投入の手順さえ覚えば使えるようになります。Agilent LC/MS Walkup ソフトウェアを用いたシーケンスは数回マウスをクリックするだけで作成できます。

図 1. 10 分の長いメソッドとメタノールおよび酢酸アンモニウム緩衝液 (pH 5.8) を使用した、テスト混合物の UV 溶出プロファイル。移動相条件、移動相混合物、ポンプ流量、カラム性能などの LC パラメータを再現性のある UV 溶出プロファイルで確認。
[1) メトロニダゾール、2) グラフェニン、3) ラベタロール、4) ヒドロコルチゾン、5) ジピリダモール、6) クリシン、7) ディスパースイエロー、8) フタル酸ジペンチル]

図 1. 10 分の長いメソッドとメタノールおよび酢酸アンモニウム緩衝液 (pH 5.8) を使用した、テスト混合物の UV 溶出プロファイル。
移動相条件、移動相混合物、ポンプ流量、カラム性能などの LC パラメータを再現性のある UV 溶出プロファイルで確認。
[1) メトロニダゾール、2) グラフェニン、3) ラベタロール、4) ヒドロコルチゾン、5) ジピリダモール、6) クリシン、7) ディスパースイエロー、8) フタル酸ジペンチル]

図 2. 8 つの混合化合物を使用した、Agilent SQ Walkup 機器の再現性の評価。上の図 (A) は 200 回注入前後の UV トレースの重ね合わせ。下の図 (B) は MSD トータルイオンクロマトグラムの重ね合わせ。

図 2. 8 つの混合化合物を使用した、Agilent SQ Walkup 機器の再現性の評価。
上の図 (A) は 200 回注入前後の UV トレースの重ね合わせ。下の図 (B) は MSD トータルイオンクロマトグラムの重ね合わせ。

再現性と機器の最大稼働時間

マルチユーザー Walkup 環境では、Walkup ソリューション全体の性能および堅牢性を確保するため、規則的な手順や確認が重要です。このソリューションの有効性を評価するために、8 種類の市販の化合物で作られたカスタム仕様のテスト混合物を使用しました (図 1)。特定の操作条件でのテスト混合物のルーチン注入は、機器の完全性を評価する指標と見なすことができます。一定の間隔でこのテストを繰り返すことができます。8 つの混合化合物の UV クロマトグラムまたは MS 結果と、最初に測定した結果を比較したときとの一致は SQ Walkup 機器の信頼性が高いことを示しています。

SQ Walkup 機器で高い堅牢性があることを確認するために、他のサンプルの約 200 回の注入の前後にテスト混合物を注入し、UV および MSD (+ポジティブモード) のトレースを重ね合わせました。分離能、ピークの高さと面積で再現性のある溶出プロファイルが、Walkup 機器の堅牢性の高さを示しました (図 2)。

高速かつ信頼性のある分析と優れた生産性

Agilent MassHunter Walkup ソフトウェアの管理画面から複数のオートサンプラのオプション (ALS、HiPALS、HTC/HTS、外部トレイ) を構成できます。HTC サンプラは多数のサンプルを長時間分析する場合に最適です。外部トレイ (最大 17 バイアル) を使用する場合、Walkup ソフトウェアはサンプルを置くバイアルの位置を提示します。ユーザーは優先的なサンプルも外部トレイに置くことができて、サンプルアームがこれを内部に移動します。

堅牢な Agilent 1260 Infinity LC システム Agilent 6120B シングル四重極 LC/MS と組み合わせることにより、UV の相補的な情報を得ることができ、MS 検出とともに幅広いターゲット化合物を容易に測定することができます。このソリューションは、ポジティブおよびネガティブ極性の高速切り替えができるマルチモードイオン源を搭載し、広い範囲の物理化学的特性に対応し、さまざまな合成化合物を検出することができます。

信頼できるデータ解析と様々なレポートのオプション

Agilent MassHunter Walkup ソフトウェアを使用すると、自分のデスクで体系化された方法で測定結果を受け取ることができます。自動化されたデータ解析により、一貫性があり信頼できるデータ解析を確実なものにできます。管理者は Walkup ソフトウェアを設定し、サンプル分析が完了すると、生データのファイルを含む分析結果を、あらかじめ設定したユーザーに電子メールで送信できます。

Agilent MassHunter Analytical Studio Reviewer ソフトウェアはさまざまなレポートオプションを提供します。Agilent MassHunter ASR では、ラボの要件に合わせて目的の情報を表示するように高度にカスタマイズした単一レポートまたはバッチレポートを作成できます。

Agilent SQ Walkup ソリューションのさまざまな管理機能および詳細な性能と堅牢性の評価は、テクニカルノート (5991-6534EN;英語) に記載されています。Agilent 6120B SQ Walkup ソリューションを用いた分析物のアゴニストに関する Walkup LC/MS のユーザー関連機能は、アプリケーションノート (5991-6535EN;英語) に記載されています。

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