Access Agilent 2014年7月号

Agilent Cary 8454 UV-Vis 分光光度計 簡単操作、堅牢性、スピード、コンプライアンスを実現

By Ursula Tems
Agilent Routine Spectroscopy Product Manager

100 % 水性サンプルにおけるろ過回収率の評価結果、信頼指数 95 %、n = 6。HPLC 注入に先立ち飲料サンプルを直接ろ過しました。相対回収率 (%) = ろ過したサンプルと遠心分離したサンプルの標準化したピーク面積比。

図 1.市場のパイオニアであるアジレントの 8453 UV-Vis の後を継ぐ新しい Agilent Cary 8454 UV-Vis 分光光度計は、堅牢性と信頼性を兼ね備えています。

Agilent Cary 8454 UV-Vis 分光光度計は、フォトダイオードアレイ (PDA) 技術におけるアジレントの 30 年にわたる経験と実績を基盤としています。ルーチン分析に最適な使いやすい機器で、国際的な製薬会社のコンプライアンス上の要望を満たします。Agilent 8453 UV-Vis の後継となるこのモデルは、製薬 QA/QC や、学術および化学分野の時間分解測定 (カイネティクス測定) に最適な UV-Vis 分光光度計です。

現代のラボに合った設計

Agilent Cary 8454 UV-Vis では、アジレントの液体クロマトグラフィー機器で定評のある PDA 検出器と、メンテナンスが容易であらかじめ位置調整された光源を採用しています。可動部品がきわめて少ないため、QA/QC ラボで求められる堅牢性と信頼性が高いため、稼働時間が最大化され、コストも最小限に抑えられます。また、8453 UV-Vis と同様に設置面積が小さいので、混み合うラボのスペースを節約できます。

機器の筐体を改良し、化学品耐性をより高めるための硬質表面パネルを採用しました。また、PCから離れた本体パネルからの操作により測定を開始できる利便性も実現しました。試料室がオープンなので、アクセサリの設置が容易であり、サンプルの前処理がきわめて簡単にできるようになっています。また、従来の UV-Vis 分光光度計は、試料室の扉を開けたままでの測定はできませんが、Agilent Cary 8454 UV-Visはオープンな試料室での測定が可能です。

わずか 0.1 秒でフルレンジスペクトルが得られるので、待つ必要がありません。Agilent Cary 8454 UV-Vis と ChemStation ソフトウェアは、データおよび分析結果を迅速に表示します。

図 2.わずか 0.1 秒でフルレンジスペクトルが得られるので、待つ必要がありません。Agilent Cary 8454 UV-Vis と ChemStation ソフトウェアは、データおよび分析結果を迅速に表示します。

この技術ノートでは、Agilent UV-Vis ChemStation と Agilent OpenLAB ECM の統合により、 21 CFR Part 11 の定める電子記録および電子署名に関する要件を満たせることを説明しています。

図 3.この技術ノートでは、Agilent UV-Vis ChemStation と Agilent OpenLAB ECM の統合により、 21 CFR Part 11 の定める電子記録および電子署名に関する要件を満たせることを説明しています。(図を拡大)

この技術ノートでは、Agilent UV-Vis ChemStation と Agilent OpenLAB ECM の統合により、 21 CFR Part 11 の定める電子記録および電子署名に関する要件を満たせることを説明しています。
 

図 3. この技術ノートでは、Agilent UV-Vis ChemStation と Agilent OpenLAB ECM の統合により、
21 CFR Part 11 の定める電子記録および電子署名に関する要件を満たせることを説明しています。

優れた測定スピード

Agilent Cary 8454 UV-Vis を使えば、毎回の測定でフルレンジスペクトルを測定し、すばやく全体をつかむことができます。
毎回の測定で、PDA 検出器が 190~1100 nm の全波長域でデータを測定し、自動的に保存します。Agilent Cary 8454 UV-Vis の PDA 技術では、同時多波長測定が可能です。また、品質管理や品質保証といったアプリケーションでは、サンプルを迅速かつ完全に評価できることで、生産性が高まります。

定評あるコンプライアンスソリューション

アジレントの PDA 分光光度計は、数十年にわたって製薬業界の基準として、QA/QC から成分分析、錠剤溶出試験までの幅広いアプリケーションに対応してきた実績があります。また、アジレントでは、包括的な規制コンプライアンスサービスおよびサポートオプションを提供し、8454 UV-Vis システムおよび関連コンポーネントのバリデーションを支援しています。

Agilent UV-Visible ChemStation は、各機器に付属するバリデーション証明に記載されているように、開発時に徹底的にバリデーションされています。オプションとして 2 つの 21 CFR Part 11 コンプライアンス用ソフトウェアツールを提供しています。ワークステーションベースのセキュリティパックソフトウェアアドオンと、最近リリースされたコンプライアンスパックです。コンプライアンスパックは Agilent OpenLAB ECM ソリューションとの直接統合が可能で、以下のような 21 CFR Part 11 コンプライアンス (図 3) 機能を備えています。

  • ユーザーの役割および権限のカスタマイズ
  • メソッドに加えられたすべての変更記録と結果ファイルのデータ解析を含む単一のオーディットトレイル
  • FDA 21 CFR Part 11 に準拠する電子記録およびパスワード

詳細については、アジレント技術ノート 5991-3449EN をご覧ください。

円滑で簡単なアップグレード

Agilent Cary 8454 UV-Vis への移行は円滑で簡単です。アジレントのサポートツールにより、既存の 845x システムから簡単に移行できるため、生産性を低下させるような中断がなく、既存の標準作業手順 (SOP) の継続が確保されます。Agilent Cary 8454 UV-Vis は、標準メソッドで許容範囲内かつ前機種と同等の分析結果が得られるようにテストされています。8453 UV-Vis から新しい Agilent Cary 8454 UV-Vis 分光光度計への円滑なメソッド移管が確保されているので、再バリデーションの時間とコストを最小限に抑えられます。

幅広いラインナップの分子分光製品群

新しい Agilent Cary 8454 UV-Vis 分光光度計は、ルーチン UV-Vis および蛍光分光光度計と並ぶAgilent 分子分光製品群の重要な新製品です (図 4)。アジレントの実績あるPDA 技術と、Agilent Cary ブランドの優れた分光分析ソリューションとを統合したこの新機器は、ライフサイエンスおよび化学分析のアプリケーションに最適なモデルです。

図 4.Agilent 8454 UV-Vis は、Agilent Cary 60 UV-Vis や Agilent Cary Eclipse 蛍光分光光度計とともに、アジレントの分子分光製品群を構成する製品です。

信頼性の高い結果を得られる堅牢な機器が必要なら、Agilent Cary 8454 UV-Vis 分光光度計の詳細をご覧ください。また、幅広い Agilent UV-Vis 部品および消耗品についてもご確認ください。