Paq5000 DNA Polymerase

  • 革新的で低コストの PCR 酵素 !
  • 古細菌(Pyrococcus)由来で高感度、高収量
  • 30秒/kb の短い伸長時間で 6kb までの増幅が可能
  • TA/UA と Blunt の両方のクローニングが可能

PCR カタログ (英語、5991-9020EN)

 
資料検索
マニュアル検索
分析保証書
MSDS
学術お問い合わせ
よくある質問
ベクターマップ &
シーケンス

古細菌 (Pyrococcus) 由来の新しい PCR 酵素

アジレント (旧ストラタジーン) の新製品 Paq5000 DNA Polymerase は古細菌(Pyrococcus)由来の PCR 酵素で、現在市販されているどの Taq 系の PCR 酵素よりも伸張性や感度、収量において高い性能を示します。本製品は、Pfu 等の他の古細菌由来の PCR 酵素と異なり、エクソヌクレアーゼ(Exo)活性(3’→5’ と 5’→3’ の両方)を欠損しているため校正機能はありませんが、高速での伸長反応が可能になっています。

古細菌由来の PCR 酵素にも、弱いながらも Terminal deoxynucleotidyl Transferase (TdT) 活性があることが知られています。通常は、TdT により 3’末端に付加されたA突出は Exo により削られ、ほとんどの PCR 産物が平滑末端になってしまいますが、本製品では Exo 活性が欠損しているため、本酵素により得られる PCR 産物では 3’ 末端にA突出を持つものと平滑末端を持つものが混在します。

ArchaeMaxx Factorによる性能の向上

PCR の反応が進むにつれ、dCTP が脱アミノ化されて生じる dUTP が蓄積していきます。dUTP が取り込まれた DNA 鎖では、Pfu をはじめとする古細菌性の DNA ポリメラーゼの活性が阻害され、増幅効率が低下します。ArchaeMaxx Factor は dUTP を dUMP に脱リン酸化することで、伸長する DNA 鎖に dUTP が組み込まれるのを防ぎます。その結果、増幅性が改善し、長いテンプレートの増幅を可能にします。また、伸長時間も大きく短縮され、PCR 反応を全般的に改善させる効果があります。

Paq5000 DNA Polymerase のバッファーには ArchaeMaxx Factor があらかじめ添加されています。ほとんどの Taq 系の PCR 酵素が 1kb あたり 60 秒の伸長時間を要するのに対して、本製品では、1kb あたり 30 秒の伸長時間で同等以上の収量を得ることが出来ます(図1)。また伸長鎖長も、Taq 系の PCR 酵素では 4kb が限度であるのに対して、本製品では 1kb あたり 30 秒の短い伸長時間で、最長で 6kb までのテンプレートを増幅することができます。図1にあるように、Paq5000 DNA Polymerase と他社 Taq 製品の性能を Human a1 Antitrypsin 遺伝子(0.9kb、1.7kb、2.6kb、3.9kb)を増幅することで比較したところ、Paq5000 では伸長時間が 30 秒/kb と他社 Taq 製品の半分であったにも関わらず、全てのサイズで最も力強い増幅が得られています。

以上の実験結果から、Paq5000 DNA Polymerase は現在市販されているどの Taq 系の PCR 酵素よりも、短い伸長時間で、より長いテンプレートを高感度かつ高収量で増幅することが出来る、高性能の PCR 酵素であることがわかります。

革新的で低コストの PCR 酵素 ! 

Paq5000 DNA Polymerase は 3つの容量で販売しています(下表)。本製品は性能だけでなく、価格においても Taq の代替となる PCR 酵素ですので、日常の PCR、特にハイスループットで使用することにより、実験時間と経費を削減することができます。

Images

Click For Full Size
Amplification of four fragments (0.9 kb, 1.7 kb, 2.6 kb, 3.9 kb) of the Human a1 Antitrypsin gene with our Paq5000 DNA Polymerase and Taq DNA polymerase. Amplification with Paq5000 with extension times of 30 sec/kb (Lanes 1-4). All other reactions were performed with Taq DNA Polymerases with extension times of 1 min/kb and using each manufacturers’ recommended buffer, enzyme concentration and cycling conditions (lanes 5-8, New England Biolabs; lanes 9-12, Invitrogen; lanes 13-16, Roche; lanes 17-20, Promega).