GC ガス化装置

GC サンプル前処理&試料導入

GC ガス化装置

アジレントの GC ガス化装置は、蒸発による損失なく、液化石油ガス(LPG)や液化天然ガス(LNG)などの加圧液体に含まれるすべての成分の同時瞬間気化を実現します。サンプルは一定の流量と圧力で GC システムに送られます。

ガス化装置の不活性化配管、加熱レギュレータ、トランスファーラインが吸着と結露を最小限に抑制し、優れた再現性で代表的なサンプルがガスクロマトグラフに導入されるようにします。

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特長

  • 減圧レギュレータが、沸点にかかわらず、すべてのサンプル成分を同時に気化することにより、ディスクリミネーションを解消
  • 気体サンプル、液化サンプルのどちらにも対応する注入口 2 個。手動の 2 ポジション、3 方向バルブによる切り替えが可能
  • 一般的な濃度範囲の液化ガス成分に対し、優れた再現性と直線性を発揮
  • キャリーオーバーがほとんど発生せず、正確で高精度の結果を生成
  • GC ユーザーインタフェースによる管理とモニタリング
  • 8890、8860、990 Micro GC システム用

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機能および原理

  • 蒸発ではなく気化

    アジレントの GC ガス化装置は、サンプル導入の手段として、液化ガスの瞬間気化を実現します。蒸発と気化の違いを理解することが重要です。蒸発は一定の温度や上昇する温度で徐々に生じますが、気化は圧力低下により発生します。低い沸点と高い沸点の成分を含む液化サンプルの場合、より揮発性の高い分子が最初に気化されて GC に移動し、揮発性の低い分子は液相に留まります。その結果、ディスクリミネーションが発生します。
  • ディスクリミネーションの解消

    液体からガスへのサンプルの真の組成を維持するために、アジレントの GC ガス化装置は、オリフィスを通過する高圧液体に対し、急激な圧力低下を生じさせる減圧レギュレータを採用しています。これにより、すべての成分が同時に気化され、GC に導入されたサンプルが液化サンプルと正確に一致します(ディスクリミネーションなし)。2 つのニードルバルブによりベントラインをパージし、サンプルラインのガス流量を調整します。

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サポート情報/商品

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