多くの企業が持続可能性の取り組みに注力していますが、3 年連続で Barron's 誌の「最も持続可能な米国企業」ランキングに上位選出された企業はそう多くありません。どんな企業ランキングでも、上位企業の 1 社として認められるには、組織の一人一人が真剣に取り組んでいなければなりません。
2021 年、アジレントは Barron's 誌の「最も持続可能な米国企業」に 3 年連続で上位 3 位以内のランクインを果たしました。アジレントは、Barron's 誌が最も持続可能な企業の一覧を公開して以来、4 年間毎年ライフサイエンス企業の 1 位も獲得しています。
アジレントの持続可能性に関する声明
当社は、事業における持続可能性の改善に向けて一貫して努力するとともに、製品と技術を通じて、複雑な課題に持続可能な方法で取り組んでいます。
私たちの使命は、確かな答えと、生活の質を高める「見えない価値」を提供することです。持続可能性は、その使命を達成するための重要な要素であると考えています。善良な企業市民として、目標の追求にあたって責任を持って行動することに尽力しています。すなわち、持続可能な方法で事業を運営し、他者もそうするように支援しなければならないということです。
私たちがとる行動はすべて、アジレントの長年の価値感に基づいており、妥協のない完全性で取り組んでいます。世界中の職場の従業員一人一人の貢献に対する敬意もアジレントの文化の 1 つです。当社は、私たちが生活し、働くコミュニティをサポートし、時間と才能を分かち合って他者を助けるよう従業員に働きかけています。
アジレントの持続可能性に関する基本原則
- コラボレーションとイノベーションに貢献する安全で健康的な労働環境を作ること
- 当社の製品とサービスの利用を通じて、お客様がより持続可能な運用を実現し、世界的な課題に対処できるようにすること
- 二酸化炭素排出量と廃棄を減らし、資源保護を通じて当社事業の環境への影響を低減すること
- 一貫した責任のある利益を促進すること
- 事業のあらゆる側面で多様性と包括性を受け入れること
- 事業を運営するコミュニティや国で、経済的、知的、かつ持続可能なロールモデルとなること
アジレントの具体的な活動
- お客様の持続可能な取り組みを強化するように設計された製品を開発すること
- サプライヤと提携して持続可能な方法で事業を運営し、持続可能な製品およびサービスについてベンダーに完全な透明性を求めること
- 持続可能な革新、運用と認定を通じて、可能な限り健全で安全な職場環境を提供し続けること
- 持続可能性の機会を取り入れ、指標を特定して運用およびサプライチェーン全体で進捗を追跡し、自己と第三者による監査および認定の組み合わせを通じてコンプライアンスを確保すること
- 人材の多様性と包括性の奨励および発展を継続し、これらの原則を前進させるプログラムに投資すること
- 従業員にボランティア有給休暇を提供し、慈善活動に対応させ、アジレントのさまざまな科学プログラムを通じて科学教育を奨励することで、持続可能なコミュニティの構築において、従業員に知識と才能を共有するように奨励すること
- 当社の持続可能性の慣習と進捗状況について、定期的に従業員、投資家、およびお客様に報告すること
アジレントの持続可能性に関する実際の取り組み
アジレントが海上輸送を開始
衣服や食品、ラボの機器を作成するための材料まで、ほぼあらゆるものを、ほぼあらゆる場所から、3 日で手に入れることができます。必要なものは、ボタンをクリックすることと、飛行機で大西洋を横断する物流網だけです。
しかし、便利なことが必ずしもビジネスや環境にとって最善の選択ではありません。
世界銀行によると、航空貨物料金は通常、道路輸送の 4 ~ 5 倍、海上輸送の 12 ~ 16 倍です。2018 年、航空貨物による二酸化炭素排出量は 1 億 7,100 万トンでした。
そこで、アジレントは Project Air to Ocean として、海上輸送を始めました。この取り組みでは、中国のサプライヤサイトから米国の物流センターまでの材料の航空輸送を海上輸送に変えています。
2020 年会計年度では、200 トン近くの材料が、合計 5 か所の中国サプライヤから海上輸送され、運賃は航空輸送の約 3 分の 1 でした。環境面では、二酸化炭素排出量が 1,307 トン、木に換算すると 6,284 本相当が削減されました。
ラボでの持続可能なイノベーション
アジレントは持続可能なイノベーションを通じてお客様を支えることに情熱を注いでいます。最近の世界製薬ラボリーダー調査では、大手製薬企業のラボマネージャの 87 % が、ラボ運用の観点において持続可能性の目標が重要であると回答しています。さらに製薬ラボの 68 % が、持続可能性の目標を達成するためにさらなる努力が必要であると報告しています。
ラボでの持続可能なイノベーションをサポートするために、アジレントは先日、科学研究における持続可能性の向上を目指す非営利組織 My Green Lab のトップレベルのスポンサーになりました。アジレントは My Green Lab と協力し、同組織の ACT ラベル(Acountability = 説明責任、Consistency = 整合性、Transparency = 透明性)の取得に向けて、自社の機器の独立監査を受けています。ACT ラベルは、製品とそのパッケージの製造、使用、廃棄による環境への影響に関する情報を提供し、購入者が情報に基づいて持続可能な選択をでるようにするものです。
革新的な研究開発とアジレントの最新製品の製造における持続可能性
当社は、事業における持続可能性の改善に向けて一貫して努力するとともに、製品と技術を通じて、複雑な課題に持続可能な方法で取り組んでいます。
- Agilent Intuvo 9000 GC システム:消費電力が従来の GC の半分以下
- Agilent IDP スクロールポンプ:オイルフリーで静音性に優れたコンパクトな高性能真空ポンプ
- Agilent 4210 MP-AES:可燃性ガスや酸化性ガスではなく空気を利用して動作
アジレントの使命は生活の質を向上させることであり、持続可能性はこの使命を果たすうえで重要な要素です。
リソース:
- お客様を支えるアジレントの持続可能なイノベーションについて、インフォグラフィックとプレスリリースで紹介しています。
- 持続可能性に関するアジレントの国際的な成果については、アジレントの受賞歴ページをご覧ください。