必要な分解能と感度を実現

必要な分解能と感度を実現

治療用タンパク質を特性解析する際は、インタクトタンパク質、主要なサブユニット、大きな修飾に加えて、分解生成物やフラグメントのようなその他の不純物の分子量を判断するための迅速で正確なメソッドが必要になります。質量分析は、原薬についての豊富な情報が得られるため、バイオ医薬品業界でのタンパク質の分析に広く使用されてきました。例えば、インタクトタンパク質の質量分析は、正しいタンパク質が期待どおりのアミノ酸配列で表されているかどうかの解明に役立ちます。また、タンパク質の分子量を正確に測定することにより、翻訳後修飾に対する知見も提供します。

質量分析と液体クロマトグラフィーの併用は、純度に対する強力な解決策となります。LC/MS 手法は、各種タンパク質やそのアイソフォーム、サンプルに存在する不純物の相対アバンダンスに関する情報を提供します。LC/MS によるタンパク質の分析では一般に、インタクトタンパク質、(糖タンパク質のための)脱グリコシル化タンパク質、還元された軽鎖と重鎖などの抗体サブユニット、モノクローナル抗体(mAb)の Fc および Fab フラグメントを特性解析するための IdeS 消化が測定されます。

アジレントは、インタクト mAb や主要なフラグメントの分析のために、サンプルの前処理からデータ解析までの包括的なワークフローソリューションをご用意しています。AssayMAP Bravo プラットフォームの高精度分注ロボティクスと、mAb 精製、脱グリコシル化、還元、IdeS などの酵素による消化に対応したプログラム済みのワークフローテンプレートにより、インタクト mAb と抗体サブユニットの分析における再現性が大幅に向上します。ワークフローのカスタマイズも可能です。また、高精度ロボティクスにより、あらゆる規模の実験の速度や再現性が高まります。

タンパク質の分析のために設計された Agilent 6545XT AdvanceBio LC/Q-TOF システムは、卓越した質量精度、高分解能、高感度、広いダイナミックレンジを備え、低濃度と高濃度の翻訳後修飾を同時に特性解析できます。Agilent 1290 Infinity II LC システムは、高分離能、高性能のタンパク質分離を提供します。

さらに、アジレントは、インタクトプロテイン分析のために最適化されたワイドポア逆相カラムも各種ご用意しています。当社のポートフォリオには、全多孔質粒子カラムから、表面多孔質粒子、過酷な条件下での分析に最適なポリマーカラムまで幅広い製品が揃っています。Agilent MassHunter BioConfirm ソフトウェアは、MS デコンボリューションとタンパク質配列マッチングのデータ処理を自動で行います。このソフトウェアは、分析の効率化と、LC/MS で得られる豊富な情報の整理にご利用いただけます。

オンデマンドウェビナーおよび関連リソース: インタクトプロテイン分析リソースページ

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