FAQ(RapidFire MS関連)

ご不明な点がございましたら、カストマコンタクトセンターまでご連絡ください。

カストマコンタクトセンター

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一般情報

A一般情報

1. 1ウェルにはどれほどサンプル量が必要ですか

標準仕様では最低 15μL が必要です。繰り返し測定も考慮しますと 30μL 以上を推奨します。

2. 1ウェルの打ち込み時間はどれほどかかりますか。

標準設定で約 10秒です。 96ウェルプレートで約 16分かかります。

3. カートリッジはどれほど持ちますか。

サンプルによりますが、3000回注入に耐えるよう設計しております。しかし、サンプルに不溶性物質の混在、大量の蛋白質が入っているサンプルは、前処理が必要です。

4. MS に導入される移動相の流速はどれほどですか。

可変で設定可能です。通常 0.4 ~ 1.25mL/min で設定します。

5. ポンプはなぜ3つ必要なのですか。

3つのポンプはアイソポンプを使用し、水系、有機溶媒系を流すフローを各バルブに接続する構造をしております。3つのバルブを連動し、切り替える事で、サンプルの吸い取り、抽出、ラインの洗浄を同時に作動させます。

6. キャリーオーバーはありますか。

化合物の性質により、キャリーオーバーの程度に差があります。測定サイクルではサンプル吸い取りニードルを洗浄ポートで水系、有機溶媒にてラインを洗浄します。
ブランクをサンプル間に入れる事でキャリーオーバーを抑えております。

7. どれくらいの時間で操作を覚えられますか。

半日で十分です (質量分析機の操作は別)。

8. 消耗品はどんなものがありますか。

カラムカートリッジが主なものです。その他、無停電電源装置 (UPS) のバッテリーを数年単位、ダイヤフラムポンプのダイヤフラムを年一度程での交換をお勧めします。

9. データはどの様な形式で解析しますか。

MS データは質量分析機タイプに応じた形式で保存されます。RF 解析ソフトは MS データを利用し、ウェル毎の積分値をテキスト形式で抽出します

10. バーコードは利用できますか。

バーコードリーダーを搭載しております。データ管理にご利用いただけます。

11. プレートタイプはどのタイプに対応しますか。

96,384 ウェル型に対応しております。ウェル底の形状、深さも様々なタイプに対応 いたしますが、Deep タイプのプレートはロボットが掴めない場合があり、使用前に確認が必要です。
アジレントのプレート (384 well 90uL pp 30枚5042‐1388) を推奨します。

12. プレートシールは対応してますか。

対応しています。アジレントからは以下の商品をご提供しております。

G5402APlateLoc thermal microplate sealer
06644-001 Pierceable Aluminum Seal

13. プレートは何枚セット可能ですか。

標準プレートを 18枚一度にセット出来ます。

14. サンプルプレートの温度調整は出来ますか

残念ながら現バージョンでは出来ません。

15. アジレント以外のメーカーの質量分析機にも接続可能ですか。

アジレント社製の MS のみ接続可能です。

16. サポートは何処のメーカーが行うのですか。

日本のアジレントのサービスエンジニアが対応いたします。
(他メーカーの質量分析機はそのメーカーが対応します)

17. サンプル前処理が解りません。

アジレントはお客様のサンプルに対し、前処理から条件検討いたします。
(作成したメソッドはお使いいただけます)

18. 質量分析に詳しくないのですが。

アジレントは質量分析のイオン化検討から対応いたします。

19. 独自の充填剤カートリッジは作成可能ですか。

5個単位で作成可能です。

20. 保守契約はありますか。

1年からご用意しています。

21. カラムカートリッジにはどの様な種類がありますか?

C4、C8、C18、フェニル、Hilicc 等を用意しております。

22. 複数のサンプルを同時に測定する際にはカラムは一種類で対応できますか?

各化合物が持つ化学的特性により一種類のカラムでは保持/溶出過程で再現性が低い物質もあります。
より高い再現性を求める場合は化合物毎にカラムを選択し、内部標準を用い補正をします。
(CV% = 10% 以内を求める場合はこの作業を推奨します)

23. スクリーニングで質量分析を使った論文はありますか?

情報をまとめましたのでこちらからご参照ください。

24. 質量分析機はどのタイプが適していますか?

SRM メソッドを対象化合物毎に設定をする三連四重極型は、定量機として実績があります。高分解能スペクトルより精密質量幅で定量をする TOF/QTOF型は SRM メソッド作成が不必要で質量分析に関わる設定が殆ど必要ありません。質量分析機によりダイナミックレンジに差が出ますが、アジレントの 6500 シリーズは 3ケタから 5桁の直線性を有します。TOF、QTOF型では、簡単な代謝反応物 (酸化体等) を抽出する機能を備えています。目的に応じて質量分析機を選ぶことが出来ます。

25. RapidFire 360 は複数の質量分析機で共有出来ますか?

RapidFire 360 システムは本体にタイヤが付いており、人手で移動する事が可能です。複数の質量分析機を目的に応じ接続する事が可能です。

26. 実機を見る事は出来ますか?

日本国内でデモストレーションを実施しております。カストマコンタクトセンターにお問い合わせください。

27. ランニングコストはどれほどでしょうか?

1サンプル 10秒で測定し、移動相流速を一般的設定で計算すると溶媒使用量は、10秒 x 3.0ml/min = 0.5 ml (これに溶媒価格を加味します)。カラムコストは約 7円/サンプル (カートリッジ価格 2万円で 3000回使用した場合) その他、電気、サンプルプレート価格が加わります。

28. 電源は何ボルトが必要でしょうか?

100V15A が必要です。

29. 排気ラインは必要ですか?

バキュームポンプから排出されるガスをドラフトに接続もしくは質量分析機の排気ラインに接続します。

30. RapidFire 360 システムの大きさ・重さは?

重さ 320kg 高さ 168cm 奥行き 81cm 横 155cmです。
質量分析機、質量分析機用 PC等のスペースを考慮し、ラボ設置スペースは 2.5m x 2.5m が理想です。

31. ポンプが必要と聞きましたが?

標準仕様では KNF社製を推奨しております。(お問合せください)

32. トレーニングはありますか?

操作説明トレーニングは日本国内で対応いたします。お客様のご研究に合わせたサンプル前処理トレーニングは USラボ (ボストン) で開催するトレーニングにご参加頂けます。

33. イベントや最新情報を得るには?

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