1. |
エラーが出た時の詳細はどこを参照すればよいか。 |
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メッセージはログブックに記録されます。ログブックには時刻とメッセージコードが記録されます (例 : EL5124 Inlet Vial Missing など) 記録場所は、1本分析か連続分析かで異なります。
- 1本分析モード、プレラン中、手動でコンディショニング中、の記録は、「カレントログブック」 に記録されます。メニューの 「View」 → 「Logbook」 → 「Current Logbook」 で見ることfができます。
- シーケンス分析の場合は、データが蓄積されるフォルダにログブックが保存されます。メニューの 「View 」→ 「Logbook」 → 「Open Logbook」 でデータ保存先のフォルダを参照し、「シーケンス名.log」 というファイルを開けると参照できます。
- 各データファイルはそれぞれログブックを持っています。「View」 → 「Logbook」 → 「Open Logbook」 でデータのフォルダの中の 「Run.log」 を参照してください。
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2. |
分析時間を延長するにはどうしたらよいか。 |
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画面上のカセットの絵の上にある時計マークをクリックすると 「Setup CE Stop Time」 の項目が出ます。ここで分析時間を延長できます。これは、メソッドの変更に該当しますので、分析終了後に必要に応じてメソッドの保存をしてください。(必要に応じて)
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3. |
面積再現性がうまくとれない。原因は何が考えられるか。 |
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主な原因として、加圧注入時の圧漏れと、OUT側の詰まりによる注入不十分が考えられます。
- IN側の電極とプレパンチャを清掃してください。またバイアル、キャップに破損の可能性があります。
- アウト側のプレパンチャ、チューブに液適が付着している可能性があります。
清掃の上乾燥させてください。
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4. |
MT が遅くなってしまう。原因は何が考えられるか。 |
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- バッファの組成の変化により移動度が変わってしまう場合があります。
数回でバッファの交換する必要があります。回数は使用するバッファによって異なります。 (キットの場合はキットの説明書をご参照ください)
- OUT 側のプレパンチャが、詰まっているか濡れている可能性があります。清掃してください。
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5. |
電流メーターにリーク電流(黄色)が表示されてしまう。 |
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電流が漏れていても、キャピラリにかかっている電圧は同じなので、分析結果には大きい影響を与えません。しかし、ベースラインの乱れや MT のふらつきが大きい場合は、以下の洗浄を実施してください。
- 絶縁プレートとカセットは、ぬるま湯で洗浄し純水ですすいだ後60度以下の空気で十分乾燥させてください。 (ドライヤーの温風は使用しないで下さい。変形のおそれがあります。)
- IN 側リフトの上部を、メタノール、2-プロパノールなどをしみこませた実験用ティッシュなどで拭いてください。 (拭ける範囲のみで結構です)
- キャピラリ外側を、メタノール、2-プロパノールなどをしみこませた実験用ティッシュなどで拭いてください。
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6. |
泳動すると、電気浸透流 (EOF) が OUT側に流れていくが、OUT側バイアルは溢れるのか。 |
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EOF の流れは数 nl/min 程度のごく微量なので、相当の回数の連続をしない限り目で見てもわかりません。普通はバッファ組成の変化があるので数回から十数回に一回程度でバッファバイアルを交換してしまうので心配はありません。
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7. |
「Current Below Limit」 と出て分析が止まってしまう。 |
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電流下限を下回ったとのメッセージです。キャピラリーの異常などにより電流が警告下限値を下回った時に出ます(設定を 0 にすることもできますが、元の原因を取り除かないと泳動はうまくいきません)。次の 2点について確認および対応を願います。
- キャピラリーが詰まっていないかの確認 > フラッシュしてみてください。
- キャピラリーがおれていないかの確認 > フラッシュして復旧しなければ、交換してください。
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8. |
一定電圧モードなのに、電圧が下がってしまう。 |
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電流上限値で制限されている可能性があります。
- 電流上限値が低すぎる場合が考えられます。電流上限値は、実際の印加電圧で流れる電流より大きい値を設定してください。 (PlugFlow を乱さないためには通常 50μA 以下です。)
- バッファ濃度が高すぎる可能性があります。 バッファが濃いと電流は流れやすくなります。
電流上限値の制限により電圧を上げられないことがあります。
- キャピラリの内径が大きくて電流が流れすぎている可能性があります。前述 2 と同じです。
適切な印加電圧を設定してください。
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9. |
連続分析で、「inlet and outlet can't be equal」 と出て、データを取り込まない。 |
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バイアルがコンフリクトして (ぶつかって) いる可能性があります。プレコンディショニングのプログラムにバイアルのコンフリクトなど不整合がないか確認してください。
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