Agilent Bio SEC-5 LC カラムを用いたウイルス様粒子の分析

Pub.No. 5994-4227JAJP

Agilent Bio SEC-5 によるウイルス様粒子(VLP)の分析

ワクチンに代表される免疫療法は、疾患の予防と治療の重要な手段です。ワクチンの開発は現代医学 における非常に大きな進歩です。ウイルス様粒子(VLP)は高度に構造化されたタンパク質粒子であり、1 つまたは複数の構造タンパク質(一般的に直径 20 ~ 150 nm)から自己組織化されます。VLPは、ウイルス抗原タンパク質の天然の組成を維持するため、ウイルスゲノムや、感染に必要な複製機構を含むことなく、宿主の免疫反応を刺激する機能があります。この特徴から、VLP は長年にわたり、ワクチンの開発とアプリケーションの良好なプラットフォームとなっています。

サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)は、高分子量凝集体とそれに関連する低分子量タンパク質を分析する有効な手段です。良好な分離能を得るためには、VLP 分子の大きな動的直径に基づき、ポアサイズの大きい SEC カラムを用いる必要があります。現在市販されているポア直径の大きな SEC カラムは、選択肢が比較的限られており、最適な分離を得られません。Agilent Bio SEC-5 カラムファミリーには超大型のポアサイズが幅広く揃っているため、優れたカラム効率によってメソッドの開発と最適化が容易になり、最適な分離結果を実現できます。このアプリケーションでは、ポア直径の異なる Bio SEC-5クロマトグラフィーカラムを用いて VLP の SEC 分析を実行し、結果を比較しました。

分野 バイオ医薬品/医薬品
キーワード VLP; virus-like particles; Bio SEC-5 
掲載年月 2021/11
ページ数 2ページ (PDFファイルサイズ 202kB)

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