牛乳中のテトラサイクリン系抗生物質とその代謝物の定量

Pub.No. 5990-3816JAJP

高速液体クロマトグラフィー/タンデム質量分析(LC/MS/MS)による牛乳中のテトラサイクリン系抗生物質とその代謝物の定量

テトラサイクリン系抗生物質は、畜産業で最も使用頻度の高い抗生物質です。本アプリケーションノートでは、牛乳および動物組織中に残留したテトラサイクリン系抗生物質を同時に定量する高速液体クロマトグラフィー/タンデム質量分析(HPLC /MS/MS) メソッドを開発しました。定量の対象となる抗生物質は、ミノサイクリン、4 エピオキシテトラサイクリン、4 エピテトラサイクリン、テトラサイクリン、4 エピクロルテトラサイクリン、デメクロサイクリン、クロルテトラサイクリン、メタサイクリン、ドキシサイクリン、オキシテトラサイクリンの10 種類です。このメソッドでは、精製および分離にアジレントの新しい固相抽出カートリッジとAgilent ZORBAX RX C8 逆相カラム(5 µm、150 mm × 2.1 mm) を使用しました。検出限界(LOD) は0.5 〜10.0 µg/kg の範囲となり、定量限界(LOQ) は50 µg/kg 未満でした。直線性は5 〜1000 µg/kg の範囲で得られました。全体の回収率は76.4 % 〜101 % の範囲になり、相対標準偏差(RSD、n = 6)は8.4 % 未満でした。このメソッドは、高速で感度に優れた簡便かつ堅牢なメソッドであり、牛乳に残留している複数のテトラサイクリン系抗生物質とその代謝産物の同時分析が可能でした。

分野 食品および飲料検査
キーワード LC/MS、 牛乳中、テトラサイクリン系抗生物質、LC、5990-3816JAJP 
掲載年月 2009/12
ページ数 14ページ (PDFファイルサイズ 628kB)

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