Access Agilent 2016年10月号

Agilent 1260 Infinity II ソリューションによる
高速、高感度なアミノ酸分析自動化システム

Christian Gotenfels, Agilent LC Solution Manager

図 1. (化学試薬/標準溶液、カラムおよびアプリケーションサポートを含む) 高速、高感度なアミノ酸分析の自動化のための完全なワンベンダーソリューション

図 1. (化学試薬/標準溶液、カラムおよびアプリケーションサポートを含む) 高速、高感度なアミノ酸分析の
自動化のための完全なワンベンダーソリューション

図 2. 1260 Infinity II バイアルサンプラの自動的な誘導体化によって、反応結果の再現性が上がり、面倒な手作業が不要になります。

図 2. 1260 Infinity II バイアルサンプラの自動的な誘導体化によって、反応結果の再現性が上がり、
面倒な手作業が不要になります。

タンパク質の特性解析と細胞培地試験液のモニタリングのためのアミノ酸分析は、バイオ医薬品業界の重要なアプリケーションです。また、食品業界では、栄養素の分析、発酵プロセスモニタリング、および食品の原材料の同定に使用されます。新しい Agilent 1260 Infinity II アミノ酸分析ソリューション (図 1) は、これらの重要なアプリケーションワークフローの効率を上げる最新の LC 機器技術の利点と実績あるプレカラム誘導体化法を組み合わせたソリューションシステムです。

新製品 1260 Infinity II バイアルサンプラによる、
自動プレカラム誘導体化

アミノ酸は極性分子であり、そのほとんどが紫外可視領域での吸光度が低くなっています。アミノ酸を逆相カラムで分離できるように疎水性を上げ、UV および蛍光検出で可視化するには、アミノ酸を分析する前に化学的に誘導体化する必要があります。新しい Agilent 1260 Infinity II バイアルサンプラのインジェクタプログラミング機能を使用することでこの誘導体化の手順を自動化することができます。オンラインの誘導体化の間に、まず一級アミノ酸を 3-メルカプトプロピオン酸の存在下でオルトフタルアルデヒド (OPA) と反応させ、次に二級アミノ酸をクロロギ酸9-フルオレニルメチル (FMOC) と反応させます。この方法はオフラインのプレカラム誘導体化メソッドと比べて面倒な手作業がなく、オペレータスキルや汚染による潜在的なリスク原因が減ります (図 2)。また、自動化によって反応結果の再現性が高くなります。

InfinityLab Poroshell 120 HPH による高 pH での迅速で確実なアミノ酸分離

図 3. Agilent InfinityLab Poroshell HPH-C18 4.6 x 100 mm、2.7 µm での、21 種類のアミノ酸 (90 pmol/µL) と内部標準 (ノルバリンとサルコシン) の高速分離。1260 Infinity II プログラマブル 3D 蛍光検出器で検出

図 3. Agilent InfinityLab Poroshell HPH-C18 4.6 x 100 mm、2.7 µm での、21 種類のアミノ酸 (90 pmol/µL) と内部標準 (ノルバリンとサルコシン) の高速分離。
1260 Infinity II プログラマブル 3D 蛍光検出器で検出

Agilent InfinityLab Poroshell 120 HPH-C18 カラムは表面多孔質粒子 (SPP) 技術に基づいており、ソリッドコア (2.7 µm) と表面多孔質シェル (0.5 µm) で構成されています。このため速度と分解能はサブ 2 µm の全多孔質粒子と同等ですが、背圧は 40~50 % 低くなります (図 3)。また 2 µm のフリットによって、詰まりに対しては、3.5 µ および 5 µm のカラムと同程度の耐性があります。Agilent InfinityLab Poroshell HPH-C18 粒子の表面は化学修飾されて有機層を形成します。この層は高 pH 条件でのシリカ溶出に対して耐性があり、pH 8.2 のリン酸緩衝液のような分離条件でも長寿命を実現します。

検出時の感度と柔軟性

アミノ酸を OPA と FMOC 試薬でラベリングすると、検出時の感度と選択性が向上します。一級アミノ酸と二級アミノ酸の誘導体は最大吸収波長が異なるため、Agilent 1260 Infinity II 多波長検出器では、両方の波長を感度の低下なしで同時検出可能です。Agilent 1260 Infinity II ダイオードアレイ検出器 WR では信頼性を上げるため、さらに同定およびピーク純度分析のスペクトル情報を採取可能です。Agilent 1260 Infinity II プログラマブル 3D 蛍光検出器もアミノ酸分析に非常に適した検出器です。蛍光は特異的な現象であり、蛍光検出によってマトリックスの影響を排除した高い選択性と、レベルの超高感度が実現します。fmol レベルの超高感度が実現します。

(U)HPLC アプリケーションのメソッド移管も簡単な Agilent Infinity II

Agilent 1260 Infinity II アミノ酸分析ソリューション のパワーレンジは最大 60MPa で 5 mL/min まで対応でき、他の HPLC アプリケーション、UHPLC アプリケーションにも使用できます。例えばアジレントのアプリケーションノート 5991-6914ENでは、Agilent 1100 シリーズのクォータナリ LC で確立したメソッドを Agilent 1260 Infinity II アミノ酸ソリューションにスムーズに移管する方法について説明しています。ZORBAX Eclipse Plus C18 全多孔質カラムと Agilent InfinityLab Poroshell HPH-C18 の選択性は類似しているため、既存のアミノ酸分析メソッドを簡単に移管できます

次世代の Agilent 1260 Infinity II アミノ酸ソリューションについては、カタログソリューションページの情報を参照してください。今後のラボの運営については、アジレントの担当者にお問い合わせください。