Access Agilent 2015年2月号

Agilent Poroshell 120 カラム - 拡張性を高め、柔軟なメソッド開発を可能にする 4 µm 粒子径

Jason Link
アジレントプロダクトマーケティングマネージャ、低分子 HPLC カラム

従来の全多孔質カラムを上回る利点が認識された表面多孔質粒子 (SPP: Superficially Porous Particle) カラムは、過去数年の間に飛躍的な発展を遂げています。新しいメソッドでは、表面多孔質粒子カラムの使用頻度が、サブ 2 µm粒子径のカラムを越えています。主な利点には、堅牢性、高い効率、低い背圧が含まれます。以前から 5 µm 粒子のカラムを使用しており、圧力の上昇を懸念して最新の 2.7 µm SPP カラムを採用していないお客様にとっては、4 µm カラムが優れた選択肢となるでしょう。

アジレントが最近発表した Poroshell 120, 4 µm カラムファミリは、Agilent Poroshell 120 のラインナップを拡張したものであり、クロマトグラフィーを行う研究者とメソッド開発担当者に拡張性の高いソリューションを提供します。この最新ラインナップは、EC-C18、EC-C8、Phenyl-Hexyl、PFP (ペンタフルオロフェニル)、HILIC (親水性相互作用液体クロマトグラフィー) ケミストリで構成されており、 Agilent Poroshell 120 ファミリへの容易な移行を可能にします。中程度のパフォーマンスの向上を必要とするお客様は、アジレントの 2.7 µm Poroshell 120 カラムの半分のカラム圧力で、従来の全多孔質カラムのほぼ 2 倍の効率を実現する 4 µm Poroshell 120 カラムを採用していただけます。

簡単なメソッド変換

Poroshell 120 の相ケミストリは、その他の Agilent ZORBAX ケミストリに対する拡張性があるため、従来の全多孔質 5 µm カラムからのメソッド変換が非常に簡単です。図 1 に、Agilent ZORBAX Eclipse Plus C18 が Agilent Poroshell 120 EC-C18 と同様のパフォーマンスを実現することを示します。

メソッド変換では、ある相から別の相への拡張性が重要ですが、粒子径をまたがる拡張性も非常に重要です。世界中の組織全体でメソッドを変換する場合、さまざまな機器でメソッドを実行する可能性があるため、カラムケミストリが複数の粒子径で使用できる必要があります。Agilent Poroshell 120 ケミストリは 2.7 µm と 4 µm の両方の粒子で使用できるため、カラムファミリの柔軟性が高くなります。図 2 に一例を示します。

より新しくパフォーマンスの高い Agilent Poroshell 120 ファミリへの簡単なメソッド変換。

図 1. より新しくパフォーマンスの高い Agilent Poroshell 120 ファミリへの簡単なメソッド変換。(図を拡大)

より新しくパフォーマンスの高い Agilent Poroshell 120 ファミリへの簡単なメソッド変換。 

ピーク ID

  1. 1. アスコルビン酸
  2. 2. アセスルファム K
  1. 3. サッカリン
  2. 4. p- ヒドロキシ安息香酸
  1. 5. カフェイン
  2. 6. 安息香酸

図 1. より新しくパフォーマンスの高い Agilent Poroshell 120 ファミリへの簡単なメソッド変換。

従来の 5 µm カラムの代わりに 4 µm の Agilent Poroshell 120 カラムを使用したナプロキセンの USP 分析。カラムの長さが同じ場合、この 4 µm カラムはほぼ同じ分析時間で 2 倍の効率を実現します。より短い 100 mm カラムでは、効率が 24 % 向上し、分析時間が 33 % 短縮されます。

図 2. 従来の 5 µm カラムの代わりに 4 µm の Agilent Poroshell 120 カラムを使用したナプロキセンの USP 分析。カラムの長さが同じ場合、この 4 µm カラムはほぼ同じ分析時間で 2 倍の効率を実現します。より短い 100 mm カラムでは、効率が 24 % 向上し、分析時間が 33 % 短縮されます。(図を拡大)

従来の 5 µm カラムの代わりに 4 µm の Agilent Poroshell 120 カラムを使用したナプロキセンの USP 分析。カラムの長さが同じ場合、この 4 µm カラムはほぼ同じ分析時間で 2 倍の効率を実現します。より短い 100 mm カラムでは、効率が 24 % 向上し、分析時間が 33 % 短縮されます。 
ピーク ID
  1. 1. ナプロキセン
  2. 2. ブチロフェノン

図 2. 従来の 5 µm カラムの代わりに 4 µm の Agilent Poroshell 120 カラムを使用したナプロキセンの USP 分析。
カラムの長さが同じ場合、この 4 µm カラムはほぼ同じ分析時間で 2 倍の効率を実現します。
より短い 100 mm カラムでは、効率が 24 % 向上し、分析時間が 33 % 短縮されます。

牛乳に含まれるキノロンの分析では、4 µm の Agilent Poroshell 120 EC-C18 カラムの背圧が低減しています。

図 3. 牛乳に含まれるキノロンの分析では、4 µm の Agilent Poroshell 120 EC-C18 カラムの背圧が低減しています。(図を拡大)

牛乳に含まれるキノロンの分析では、4 µm の Agilent Poroshell 120 EC-C18 カラムの背圧が低減しています。

図 3. 牛乳に含まれるキノロンの分析では、4 µm の Agilent Poroshell 120 EC-C18 カラムの背圧が低減しています。

図 2 に示したナプロキセンの USP 分析では、従来から 5 µm の全多孔質カラムが使用されています。しかし、このケースでは、元のメソッドで必要とされているのが 4.6 × 150 mm、5 µm C18 カラムです。5 µm の Agilent ZORBAX Eclipse Plus C18 カラムを使用すると、メソッド要件を容易に満たすことができます (一番上のクロマトグラム)。

Agilent Poroshell 120 EC-C18 に変換した場合、4 µm カラム (中央のクロマトグラム) の選択性が維持されます。また、効率が 2 倍に向上するため、若干短いカラムを使用しても分析時間を短縮することができます (一番下のクロマトグラム)。2.7 µm の Poroshell 120 カラムほど高速ではないものの、4 µm カラムは、2.6 または 2.7 µm の表面多孔カラムの約 50 %の背圧で、5 µm カラムよりも優れた分離能と効率を実現します。

幅広い柔軟性によるメソッドの最適化

上の図 3 では、5 µm カラムの代わりに 2.7 µm および 4 µm の Agilent Poroshell 120 カラムを使用した別の例を示しています。このケースの例では、牛乳に含まれるキノロンを分析しています。

このグラジエントメソッドでは、2.7 µm と 4 µm の Agilent Poroshell 120 カラム間の拡張性は十分に予測できるものになっています。この分析では、2.7 µm の粒子径 (上) がより優れたピーク幅と分離能を提供していますが、4 µm の粒子径 (下) はより低い背圧を実現しています。

拡張性はメソッド開発における柔軟性を最大限に高めます。カラムファミリ内の異なる粒子径間に、堅牢かつ予測可能な拡張性があれば、粒子径に関係なく、シームレスにカラムを変換できます。最適化されていない旧式のシステムでは、4 µm の Agilent Poroshell 120 カラムが最適な分離性能を実現するソリューションを提供します。将来は、古いメソッドから 2.7 µm の Poroshell 120 カラムへと簡単に変換できます。予測可能なパフォーマンスと選択性により、メソッドの最適化と変換を妨げる障壁が可能な限り排除されます。

より優れた結果を実現する豊富なカラム

アジレントはすべての粒子径にまたがる幅広い相ファミリと最大の高速 LC カラム製品群を提供することで、優れた柔軟性と拡張性を実現します。従来のクロマトグラフィーか超高速クロマトグラフィー、または複雑な混合物の分析のいずれを実行する場合でも、アジレントは信頼性できるカラムを通じて、再現性の高い結果を迅速に実現します。詳細については、Agilent Poroshell 120 をご覧ください。また、お客様の分離要件に適したカラムを見つけるには、LC Column Navigator をご使用ください。