Access Agilent 2014年2月号

Waters Acquity UPLC および島津 Prominence HPLC から Agilent 1290 Infinity LC への容易なメソッド移管

Christian Gotenfels
アジレントシニア製品マネージャ、液体クロマトグラフィー

島津 Prominence LC-20AT (上) から ISET 搭載 Agilent 1290 Infinity クォータナリ LC  (下) へのメソッド移管。ほぼ同じクロマトグラフィー性能が得られています。

図 1.島津 Prominence LC-20AT (上) から ISET 搭載 Agilent 1290 Infinity クォータナリ LC (下) へのメソッド移管。ほぼ同じクロマトグラフィー性能が得られています。(図を拡大)

島津 Prominence LC-20AT (上) から ISET 搭載 Agilent 1290 Infinity クォータナリ LC  (下) へのメソッド移管。ほぼ同じクロマトグラフィー性能が得られています。

図 1.島津 Prominence LC-20AT (上) から ISET 搭載 Agilent 1290 Infinity クォータナリ LC (下) へのメソッド移管。ほぼ同じクロマトグラフィー性能が得られています。

Waters Acquity UPLC H-Class システム (低圧ミキシング) から ISET 搭載 Agilent 1290 Infinity バイナリ LC (高圧ミキシング) へのメソッド移管。

図 2.Waters Acquity UPLC H-Class システム (低圧ミキシング) から ISET 搭載 Agilent 1290 Infinity バイナリ LC (高圧ミキシング) へのメソッド移管。(図を拡大)

Waters Acquity UPLC H-Class システム (低圧ミキシング) から ISET 搭載 Agilent 1290 Infinity バイナリ LC (高圧ミキシング) へのメソッド移管。
 

図 2. Waters Acquity UPLC H-Class システム (低圧ミキシング) から ISET 搭載 Agilent 1290 Infinity バイナリ LC (高圧ミキシング) へのメソッド移管。

機器から機器へのメソッドの移管は、さまざまな部署や場所をまたいで HPLC メソッドや UHPLC メソッドを移動させるラボにとっては、きわめて重要な要素です。特に、製薬企業の品質管理のような規制順守が厳しい環境では、オリジナルメソッドの修正を避ける必要があるため、LC メソッドの移管が難しくなることがあります。しかし、アジレントの ISET (インテリジェントシステムエミュレーション技術) を使えば、そうしたメソッド移管に伴う問題を解消し、最先端の LC 技術を活用することができます。

メソッド移管に影響を与えるパラメータは?

パワーレンジ、ディレイボリューム、ミキシング挙動、温度制御、エクストラカラムボリューム、検出器セル設計といった LC 機器間の設計の違いは、すべてシステム間のメソッド移管に影響を与えます。特に、島津 Prominence HPLC などの旧型HPLC システムから最新の UHPLC システムへのメソッド移管では、リテンションタイムやクロマトグラフィー分離能に変化が生じることがあります (図 1)。ポンプのミキシング様式の異なるシステム間でのメソッド移管も、図 2 に示すように、困難を伴うことがあります。

ディレイボリュームとグラジエントミキシングの影響

LC システムのディレイボリュームは、グラジエントがカラムに達する速度を左右します。また、ミキシング挙動は、グラジエントプロフィールに影響を与えます。たとえば、Waters Acquity UPLC H-Class システムは、400 µL 未満のディレイボリュームが特徴で、溶媒はポンプの低圧側でまとめてミキシングされます。それに対して、Agilent 1290 Infinity バイナリ LC システムは高圧ミキシングを用いており、ディレイボリュームは 140 µL 未満です。そのため、メソッド移管により、リテンションタイムと分離能に変化が生じます (図 2、上段と中段のクロマトグラム)。図 2 の上段と下段のクロマトグラムでは、そうした変化にもかかわらず、堅牢なメソッド移管が実現することが示されています。

ISET 搭載 Agilent 1290 Infinity LC を使えば、簡単なクリック 操作で別の HPLC および UHPLC システムをエミュレーションできるため、メソッド移管が容易になります。

図 3.ISET 搭載 Agilent 1290 Infinity LC を使えば、簡単なクリック 操作で別の HPLC および UHPLC システムをエミュレーションできるため、メソッド移管が容易になります。(図を拡大)

ISET 搭載 Agilent 1290 Infinity LC を使えば、簡単なクリック 操作で別の HPLC および UHPLC システムをエミュレーションできるため、メソッド移管が容易になります。

図 3.ISET 搭載 Agilent 1290 Infinity LC を使えば、簡単なクリック 操作で別の HPLC および UHPLC システムをエミュレーションできるため、メソッド移管が容易になります。

Agilent 1290 Infinity LC の広いパワーレンジにより、内径の小さいカラムから標準の内径サイズのカラムまで、 HPLC メソッドと UHPLC メソッドの両方を実行することが可能になります。

図 4.Agilent 1290 Infinity LC の広いパワーレンジにより、内径の小さいカラムから標準の内径サイズのカラムまで、 HPLC メソッドと UHPLC メソッドの両方を実行することが可能になります。(図を拡大)

Agilent 1290 Infinity LC の広いパワーレンジにより、内径の小さいカラムから標準の内径サイズのカラムまで、 HPLC メソッドと UHPLC メソッドの両方を実行することが可能になります。
 

図 4. Agilent 1290 Infinity LC の広いパワーレンジにより、
内径の小さいカラムから標準の内径サイズのカラムまで、
HPLC メソッドと UHPLC メソッドの両方を実行することが可能になります。

機器間のメソッド移管を可能にするソリューション:
ISET 搭載 Agilent 1290 Infinity LC

Agilent ISET (インテリジェントシステムエミュレーション技術) を備えた Agilent 1290 Infinity バイナリ LC および 1290 Infinity クォータナリ LC は、史上もっとも適応性の高い UHPLC システムです。ISET を使えば、あらゆる旧 HPLC メソッドや最新 UHPLC メソッドを実行し、同じクロマトグラフィー結果を得ることができます。オリジナルメソッドに変更を加えたり、機器ハードウェアを修正したりする必要はありません。

ISET 技術は、クラス最高の性能と革新的なエミュレーションアルゴリズムという、アジレントの 2 つの革新技術をベースにしています。

クラス最高の性能

広いパワーレンジ、比類のない流量および組成精度、超低ディレイボリューム、優れた感度を備えた Agilent 1290 Infinity LC は、ISET 技術の導入に求められる要件を満たしています。

革新的なエミュレーションアルゴリズム

ターゲットとなる LC の挙動に関する専門知識と Agilent 1290 Infinity LC の優れた精度から生まれた ISET のエミュレーション機能により、選択した機器と同じグラジエント条件をつくり出します。リテンションタイムや分離能の変動は生じません。

メソッド開発と QA/QC の生産性を高め、コストを削減

Agilent 1290 Infinity LC と ISET を使えば、UHPLC 性能を活かしてメソッド開発をスピードアップし、ターゲットシステムのエミュレーションによりメソッドを微調整することが可能です。メソッドを意図したとおり確実に実行することができます。クリック 1 回でオリジナルメソッドを開発した LC システムをエミュレーションするだけで、QA/QC のメソッド移管に伴う問題を排除することができます。ISET で旧メソッドを実行すると同時に、Agilent 1290 Infinity LC の持つ UHPLC のスピード、分離能、感度を最大限に活用することが可能です。

旧 LC システムの維持コストを抑え、少ない台数で UHPLC も HPLC も揃えることができるヒントが、Agilent インテリジェントシステムエミュレーション技術のページに記載されているます。ぜひご覧ください。合わせてビデオもご覧いただけます。