現在のラボ環境では、毎日生成されるデータ量が急激に増加しています。科学の業界においては、データに基づいて意思決定を迅速に行うことが以前にも増して求められるようになり、これが重要な課題になっています。
Agilent OpenLAB の発表 - ラボ用オペレーティングシステム
OpenLAB は、お客様のアーキテクチャの視点に基づいて構築された多機能でかつ統一化されたソフトウェアポートフォリオです。OpenLAB は、ラボ内における分析データのライフサイクル全体を管理するための新しいアプローチを提供します。機器コントロールやデータ取り込みからルーチンワークおよび研究アプリケーションのワークフローサポートまで、OpenLAB はワークグループ内や企業全体のデータを保護します。また、OpenLAB はラボ全体でソフトウェアソリューションを統一化して、意思決定を高速化し、生データから最終的な検討を行うまでの時間を短縮します。つまり、OpenLAB を使用すれば、ラボの効率が高まり、生産性を向上できます。
現在、OpenLAB ポートフォリオには 3 つの製品があります:
OpenLAB 電子ラボノート (ELN) 当初は Kalabie ELN と呼ばれていた OpenLAB 電子ラボノート Electronic Laboratory Notebook (ELN) は、2010 年春にリリースされる バージョン 4.1 で OpenLAB ソフトウェアポートフォリオの一部になります。OpenLAB ELN は、実験の内容と結果を管理および共有するための拡張性の高い統一化されたプラットフォームです。ラボの記録保持の簡素化やデータ検索の高速化、知的財産の保護を行うことができます。OpenLAB ELN は、拡張性と柔軟性が高く、分析ケミスト、合成ケミスト、生物学者などのさまざまな科学分野のニーズに対応します。すべての科学研究に対する 1 つの電子実験ノートを求めている企業のためのソリューションです。 OpenLAB ECM OpenLAB Enterprise Content Manager (ECM) は、アジレントの優れたデータ管理ソリューション (Scientific Data Management Solution : SDMS) です。OpenLAB ソフトウェアポートフォリオの基盤となる OpenLAB ECM では、ビジネスに不可欠なすべての情報の収集、管理、共有、アーカイブ、および再使用が可能になります。OpenLAB ECM は、どんな形式であっても、どこのサプライヤの生データやドキュメントであっても管理することができる拡張性の高いソリューションです。2 つのアドオンコンポーネント (OpenLAB Intelligent Reporter と Business Process Manager) は、レポート作成とワークフロー管理の付加価値を提供します。 OpenLAB CDS (2010 年後半に発売予定) OpenLAB Chromatography Data System (CDS) は、機器コントロール、データ取り込みや解析、レポート作成、およびワークフローの自動化のための機能といった高い拡張性をもつデータシステムです。共有のライセンスや機器コンフィグレーション、ひと目でわかるラボステータスビューを含む共通のコントロールパネルで ChemStation と EZChrom Elite を統合すると同時に、その両方に新しい共有の機能を追加します。 |
OpenLAB の「オープン」の意味
OpenLAB ポートフォリオは、ラボソフトウェアと、各々であり、かつオープンなエンタープライズインフォマティクスアプリケーションから構成されます。Agilent OpenLAB はラボ全体でソフトウェアソリューションを統一化します。そしてその次の特徴があります。
オープンシステム オープンスタンダード オープンエコシステム 拡張性の高いオープンアーキテクチャ |
ラボの能力が向上
Agilent OpenLAB は、ラボの効率を高めて、ラボ全体および企業全体で分析データを効率よく収集、解析、および共有できるようにします。OpenLAB は、より幅広いベンダ、アプリケーション、およびサービスの選択肢を提供し、最終的にラボデータのソリューションの選択範囲を広げることになります。
Agilent OpenLAB の詳細は製品ページをご覧ください。