変異原性不純物

Purification

API や製剤に含まれる遺伝毒性を持つ潜在的な変異原性不純物を確実に検出・定量

API や製剤に含まれる遺伝毒性不純物、すなわち変異原性不純物は、ごく微量であっても、患者の健康に重大なリスクを及ぼします。このような不純物は DNA と相互作用し、突然変異やがんの原因となる可能性があります。N-ニトロソアミン、ヒドラジン、エポキシド、アジリジンなどの部分構造を持つ医薬品有効成分(API)では、変異原性作用の可能性がさらに高くなります。このような変異原性不純物の発生源は、(1)原薬の製造工程で生じた不純物(原材料、中間生成物、反応物質、副生成物など)、(2)製剤または保管の間に生成された分解生成物、(3)環境汚染物質などが挙げられます。

先頃、米国食品医薬品局(FDA)や欧州医薬品庁(EMA)などの規制機関が、数種類の降圧剤(AT1 受容体拮抗薬)および胸焼けや胃潰瘍の薬(ラニチジン)から N-ニトロソアミン不純物(NDMA、NDEA、NMBA など)を検出しました。このような結果は、製剤のリコールや規制措置、事業損失を招くだけでなく、変異原性不純物に関するより厳格な評価ガイドラインの新たな制定につながります。原薬と製剤の両方について提案されている変異原性不純物の規制値は、ICH Q3A にある非変異原性不純物の規制値をはるかに下回ったものになっています。このような規制ガイドラインに準拠するには、ppm から ppb 単位での不純物検出と定量化が可能な高感度の分析手法が必要です。アジレントは、GC および LC を組み合わせた高感度トリプル四重極質量分析計と高分解能四重極 TOF 質量分析計のシステムを提供します。これらのシステムは、API および最終製品の両方において N-ニトロソアミン不純物の検出と定量を行う際に、世界的な規制項目の確実な遵守を支援します。

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詳細については、以下の Web ページをご覧ください。

医薬品不純物分析(英語)

抽出物および浸出物分析

元素不純物分析(英語)

残留溶媒分析

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アプリケーション

  • 高分解能 Agilent 6546 LC/Q-TOF を用いた ラニチジン原薬および医薬品中の 遺伝毒性 NDMA 不純物の測定(5994-1626JAJP) 1.13MB医薬品中の不純物は、FDA に承認された安全かつ有効な医薬品を服用する患者や消費者にとって、大きな懸念事項です。ラニチジンおよびニザチジンは胃の中の酸の量を減少させる H2 受容体拮抗薬であり、胃炎(胃壁の炎症)および消化性潰瘍の治療に用いられています。ラニチジン原薬および医薬品には発がん性のニトロソアミン不純物が含まれていることがわかり、結果的に多くの製品がリコールされました。そのため、問題とされるニトロソアミン不純物を検出できる分析メソッドが求められています。最近リコールされた医薬品は、N-ニトロソジメチルアミン(NDMA)の存在が疑われるラニチジンです。 このアプリケーションノートでは、Agilent 6546 LC/Q-TOF を用いてラニチジン原薬および医薬品中のNDMA を検出して定量する高感度・高分解能 LC/MS/MS メソッドについて説明します。
  • 高分解能 Agilent 6546 LC/Q-TOF を用いたニトロソアミン不純物の測定(5994-1372JAJP)953KBアンジオテンシン II 受容体拮抗薬(ARB)は、高血圧および心不全の治療に広く用いられています。近年、一部の ARB に発がん性のニトロソアミン不純物が含まれていることがわかり、結果的に多くの製品がリコールされました。そのため、問題のあるニトロソアミン不純物を検出できる分析メソッドが求められています。このアプリケーションノートでは、USFDA が指定する 6 種類のニトロソアミンの検出と定量を実施するための Agilent 6546 LC/Q-TOF を用いた高感度で高分解能の LC/MS/MS メソッド、さらに 11 種類のニトロソアミン不純物の同時検出法について説明します。
  • Agilent 6470 トリプル四重極 LC/MS を 用いたラニチジン中の NDMA 不純物の測定(5994-1668JAJP)1.45MB処方薬中に存在する不純物は、FDA に承認された安全かつ有効な医薬品を服用する患者や消費者にとって、大きな懸念事項です。ラニチジンおよびニザチジンは胃の中の酸の量を減少させるヒスタミン-2(H2)受容体拮抗薬であり、胃炎(胃壁の炎症)および消化性潰瘍の治療に用いられています。ラニチジンについては、原薬と医薬品に N-ニトロソジメチルアミン(NDMA)と呼ばれる発がん性のニトロソアミン不純物が含まれていることがわかりました。そして、結果的に多くの製品がリコールされました。さらに、ラニチジンと構造が類似したニザチジンにも NDMA が存在する傾向があります。そのため、このような医薬品中の問題のあるニトロソアミン不純物を検出できる分析メソッドが求められています。このアプリケーションノートでは、Agilent 6470 トリプル四重極 LC/MS を用いてラニチジン原薬および医薬品中の NDMA を検出して定量する高感度の LC/MS/MS メソッドについて説明します。
  • Ultivo トリプル四重極 LC/MS を用いたニトロソアミン不純物測定(5994-1383JAJP)872KB最近の研究により、アンジオテンシン II 受容体拮抗薬 (ARB) 製剤の一部に発がん性のニトロソアミン不純物1 が含まれることが示されました。その結果、これらの製品の多くが回収され、問題となる目標濃度を超えるニトロソアミン不純物を検出できる分析メソッドの必要性が浮き彫りになりました。このアプリケーションノートでは、高感度の Agilent Ultivo LC/TQ によるメソッドを用いて、米国食品医薬品局 (FDA) が指定したニトロソアミン 6 種だけでなく、変異原性の可能性のあるその他のニトロソアミン不純物 6 種についても同時に検出する方法を説明します。
  • Agilent 7697A ヘッドスペースサンプラ、8890/5977 GC/MSD システムを用いた N-ニトロソジメチルアミンおよび N-ニトロソジエチルアミンの分析(5994-1132JAJP)707KBこのアプリケーションノートでは、Agilent 8890 GC による AT1 受容体拮抗薬中の不純物分析を米国食品医薬品局 (US FDA) メソッドに従って実行する方法を説明します。このワークフローでは、Agilent 7697A ヘッドスペースサンプラ (HSS) と 5977 GC/MSD を用います。分析結果は、予測した検出値と一致しました。