化学発光硫黄検出器 (SCD) - 詳細情報

硫黄化合物は化学および生化学分野のほぼすべての領域において重要な役割を果たします。
 
石油および化学品分野では往々にして、硫黄化合物が製品とプロセスに悪影響を及ぼすとみなされています。例えば、硫黄化合物は毒性で、
触媒を失活させる触媒毒としてよく知られています。その一方で、特定の特性を与えるために硫黄化合物が使用されることもあります。
付臭のため天然ガスや液化石油ガスにメルカプタンを加えることがその一例です。
 
環境規制により、燃料中の硫黄レベルの削減が求められているものの、原油および天然ガス中では硫黄化合物は多く含まれています。必要に
迫られた専門家、科学者、技術者たちは、硫黄処理に対する理解を深めるよう求められています。それに必要な洞察を与えるのが、硫黄測定用
の分析機器です。化学発光硫黄検出技術は硫黄総量だけでなく、種類ごとの測定も可能にします。このため、総量のみの測定法よりも多くの
情報や重要な情報をもたらすのです。
 
食品、香料、飲料では、硫黄化合物がポジティブおよびネガティブな特性分析の両方に貢献しますが、このとき依存するのは濃度です。
このため、製品の品質管理や研究開発のため、化合物を正確に測定することが重要となります。
 
動作原理
 
Agilent 化学発光硫黄検出器 (SCD) は硫黄化合物の燃焼を利用して一酸化硫黄 (SO) を生成し、一酸化硫黄およびオゾン (O3) の化学発光反応
を起こします。独自の燃焼処理により、標準的な熱分解生成物メソッドでは不可能な高温 (>1,800 °C) に達します。SCD は特許技術により、
ガスクロマトグラフィー (GC) 分析に用いるあらゆる硫黄含有成分の超高感度測定を実現します。
 
反応機構は以下のとおりです。
 
硫黄化合物 + O --> SO + 他の化合物
SO + O3 --> SO2 + O2 + hv (300 ~ 400 nm)
 
放射された光 (hv) は光学フィルタを通過し、電子増倍管によって検出されます。光の強度はサンプル中の硫黄総量に正比例します。この機構による
選択的な硫黄検出は、以下の米国および各国特許に記載されています。5,330,714、5,227,135、5,310,683、5,501,981、5,424,217、5,661,032、
6,130,095、WO 95/22049 および申請中の特許。
 
メソッドの認定
 
Agilent 化学発光硫黄検出器は以下の ASTM メソッドに最適な検出器です。ASTM 標準分析試験法 D 5504: 化学発光検出器付きガスクロマトグラフに
よる天然ガスおよびガス状燃料中の硫黄化合物の検出、ASTM D 5623: ガスクロマトグラフおよび硫黄選択的検出器による液状軽質石油留分中の硫黄
化合物の分析の検出、ASTM D 7011: ガスクロマトグラフによる精製されたベンゼン中の微量チオフェンの標準分析試験法および選択的硫黄検出。
Agilent 化学発光硫黄検出器は ASTM D 5623-95 試験を実施した唯一の検出器で、メソッド精度を裏付ける十分なデータがあります
(ASTM Research Report: RR:D02-1335)。
 
アプリケーション
 
Agilent 化学発光硫黄検出器の優れた能力と性能は幅広いアプリケーションに用いられ、石油、化学品および石油化学製品、食品および飲料、香料、香水、
環境などさまざまな分野で受け入れられています。
 
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