各種タンパク質およびペプチドに適したカラムと分析条件を選択 |
ペプチド、ポリペプチド、タンパク質 (MW < 50 kDA) |
ペプチド、ポリペプチド、タンパク質 (MW < 1,000 kDA) |
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300SB カラムは、TFA を含む移動相でも寿命がきわめて長いワイドポアカラムです。こうした特徴により、ペプチドやタンパク質の分離に理想的なカラムとなっています。
- 中度の疎水性を持つ C8 は、初期結合相として最適です。
- C18 と C8 は通常、ペプチドやタンパク質消化物に用いられますが、タンパク質にも使用できます。
- C3、C4、CN は通常、大型で疎水性のポリペプチドやタンパク質に用いられますが、ペプチドにも使用できます。
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Poroshell 300SB カラムには、タンパク質の高速分離を可能にする革新的な粒子技術が採用されています。Poroshell カラムを使えば、短い分析時間で、高いピーク効率を簡単に得ることができます。また、300SB 結合相の使用により、TFA を含む移動相でも寿命がきわめて長くなっています。
- C18 は、初期結合相として最適で、ほとんどのペプチド、ポリペプチド、タンパク質で最大限の保持力を発揮します。
- C8 は通常、中型のタンパク質に用いられますが、すべてのサンプルに使用できます。
- C3 は通常、抗体や大型のタンパク質の分析に用いられますが、すべてのサンプルに使用できます。
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初期分離条件 |
カラム : 300SB-C8 4.6 x 150 mm、3.5 または 5µm 部品番号 : 883995-906 部品番号 : 863973-906
移動相 : A : 95% H2O : 5% ACN、0.1% TFA含有 B : 5% H2O : 95% ACN、0.085% TFA含有
グラジエント : 60分で0 – 60% B 温度 : 35 - 40ºC 流速 : 1 mL/min |
カラム : Poroshell 300SB-C18 2.1 x 75mm、5µm 部品番号 : 660750-902
移動相 : A : 95% H2O : 5% ACN、0.1% TFA含有 B : 5% H2O:95% ACN、0.085% TFA含有
グラジエント : 10分で0 – 60% B 温度 : 35 - 40ºC 流速 : 2 mL/min |
シンプルな水/有機溶媒グラジエント条件を用いて、低pHでスタートする
一般に、すべての目的化合物の溶出には、0.1% TFA を含む水/アセトニトリルのグラジエントが用いられます。300Å ポアサイズカラムにおける一般的な高分離能グラジエントは、30分から 60分を要します。Poroshell カラムでは、分析時間が短く、流速が速くなりますが、優れた分離能は維持されます。その後、分離能を向上するためには、グラジエント時間を延ばす、カラム長を短くする、流速を上げるなどの変更を行なってください。 |
サンプルの溶解度を最適化する
すべての pH で最良のピーク形状や回収率を得るためには、サンプルを完全に溶解できるようにすることが重要です。ZORBAX 300StableBond と Poroshell 300SB では、強酸性溶媒と中性溶媒を使用できます。ZORBAX 300Extend-C18 では、中性溶媒と希塩基性溶媒を使用できます。 |
タンパク質とペプチドを可溶化するための溶媒の選択肢 水/リン酸バッファ 希酸 (TFA、酢酸、HCl) 中性pH、6-8Mグアニジン-HCl またはイソチオシアネート 5% HOAc/6M尿素 希酸 + 水/有機溶媒 (ACN、MeOH、THF、IPA) 希塩基 (水酸化アンモニウム) DMSOまたは0.1%-1% TFA を含む DMSO ホルムアミド |
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