Pub.No. TI 16B2G1-080
血漿中の医薬品分析は、試料中のタンパクの除去が必要であり、有機溶媒による沈殿法や固相抽出法が従来使用されていました。しかし、これらの試料前処理法は手間のかかる方法であり、前処理も含めた迅速化を追求したハイスループットテクニックの需要が近年では高まっています。ハイスループットテクニックとしては96wellplate 対応の固相抽出を用いたオフラインの方法、カラムスイッチングを用いた直接分析法、さらには一本のカラムでの直接分析法が用いられています。その中でも一本のカラムで直接試料を注入して分析する手法は安価でシンプルな方法であり、報告例も増えています。
この手法で使用するカラムは一般的にマルチモードカラムでサイズ排除モード、分配モード、イオン交換モードを利用して血漿中のタンパクを除去後、目的の医薬品を分離分析することが可能です。そこで、血漿中の抗腫瘍剤であるフルタミドの迅速分析法に直接注入によるLC/MS 法を用いた例を紹介します。
●分野 | : | 製薬/バイオ医薬品 |
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●キーワード | : | 血漿、フルタミド、医薬品分析、ハイスループット、マルチモードカラム、LC/MS、TI 16B2G1-080 |
●掲載年月 | : | 2001/11 |
●ページ数 | : | 2ページ (PDFファイルサイズ 24kB) |