環境試料の分析-上水-
Pub.No. TI 15F1D1-004
【要旨】
1993年12月に新水質基準が施行されましたが、その中で金属類の基準値はTable1(右表)に示す値に設定されています。これらの物質の測定装置としては次に挙げる条件を満たすものが一般的に望まれます。
- 多元素同時分析
基準項目にはSeが追加されて11項目となり、快適水質項目、監視項目も合わせると17項目、16元素にもなります。したがって、多元素を同時に測定できる装置が望まれます。- 高感度
最も基準値の低い Hg は 0.0005mg/l です。なおかつ基準値よりさらに低濃度まで管理するよう指標が出されていますので高感度性能が要求されます。- 広い測定レンジ
各元素の基準値は、Hg の0.0005mg/l から Na の 200mg/l と 6~7桁に及ぶ幅広い濃度範囲に渡ります。
ICP質量分析装置ICP-MS HP4500 はこれらの条件をすべて満たしています。Fig.1はM市の上水を測定して得られた定性スペクトルです。測定時間はわずか1分程度で多くの元素が検出されています。
(HP 4500 ICP-MSをご利用のお客様へ)
●分野 |
: |
環境 |
●キーワード |
: |
上水、多元素同時分析、高感度、水質基準、誘導結合プラズマ質量分析計、ICP-MS、HP 4500、TI 15F1D1-004 |
●掲載年月 |
: |
2000/12 |
●ページ数 |
: |
2ページ (PDFファイルサイズ 219kB) |

使用分析装置 |
|
HP 4500 ICP-MS |
|
分析結果の一例 |
クリックして拡大表示ができます。
|
|
上水(M市)の定性スペクトル |