Access Agilent 2014年6月号

Agilent セルフタイトカラムナット - 使いやすさとリークを防ぐ設計

Phil Stremple
アジレント化学分析ビジネスグループ

アジレントのエンジニアが新製品を開発する際には、お客様の問題や困難を解決することを目的とします。その良い例が、GC システム用の新しい Agilent セルフタイトカラムナットです。このナットは、カラム接続のリークという、GC分析で発生しがちな問題を劇的に軽減するために開発されました。ばね式のピストンで密な接続を維持する独自の構造のほか、この新ナットの設計にあたっては、いくつかの重要な点が考慮されました。

優れた耐久性は優れた ROI (Return On Investment:投資対効果)と同義

一般的なカラムナットは真鍮製ですが、真鍮は繰り返し使用すると、ひびが入ったり歪んだりする傾向があります。Agilent セルフタイトカラムナットは、真鍮よりも耐久性がずっと高い堅牢なステンレスで製造されています。

Agilent セルフタイトカラムナットでは、独自のステンレス製構造により、アップグレードやアダプター、特別な工具を用いなくても、リークのないカラム接続が実現します。このナットは、質量分析計(MS)や電子捕捉検出器(ECD)など、酸素に対する感度が高い検出器の使用に特に適しています。

この新しいナットを使えば、寿命の大幅な向上に加えて、ラボの貴重な時間も節約できます。注入口や検出器、MS インターフェースに取り付ける際にも、特別な工具は必要ありません。セルフタイト式なので、リークの確認や改善に貴重な時間を費やさずにすみます。

標準的なカラムナットでは、25回注入後に空気リークに起因するベースラインの上昇があります。

図 1. 標準的なカラムナットでは、25回注入後に空気リークに起因するベースラインの上昇があります。(図を拡大)

標準的なカラムナットでは、25回注入後に空気リークに起因するベースラインの上昇があります。

図 1. 標準的なカラムナットでは、25回注入後に空気リークに起因するベースラインの上昇があります。

Agilentセルフタイトカラムナットでは、400回注入後でも空気リークやベースラインの上昇がありません。

図 2. Agilentセルフタイトカラムナットでは、400回注入後でも空気リークやベースラインの上昇がありません。(図を拡大)

Agilentセルフタイトカラムナットでは、400回注入後でも空気リークやベースラインの上昇がありません。

図 2. Agilentセルフタイトカラムナットでは、400回注入後でも空気リークやベースラインの上昇がありません。

優れた性能

カラムを注入口に取り付ける際には、締めすぎにより柔らかいフェラルがフィッティング内に押し出され、流路の汚染や活性点の発生につながるおそれがあります。また、カラムナットに力をかけすぎると、機器側のフィッティングが破損し、特にMSインターフェースでは、インターフェースの交換など、費用のかかる修理が必要となることもあります。Agilent セルフタイトカラムナットは指で簡単に締められるフィンガータイト設計で、締め直しの必要がありません。ポリイミド/グラファイトショートフェラルの使用や、注入口、検出器、MS インターフェースでの使用に最適です。高温での数百回を超える注入にも対応できます。

図 1 は、注入 25 回後の標準カラムナットの影響を示しています。カラム接続点のリークにより、ベースラインが不安定になっています。それに対して、セルフタイトカラムナットを使用した 図 2 では、400 回の注入後でも空気リークが生じず、ベースラインの安定性が著しく向上しています。

優れた GC 分析を実現する優れた GC 接続

価値ある設計とは、お客様の時間を節約する優れた製品を生み出すことです。それはまさに、小さいながらも革新的な  Agilent セルフタイトカラムナット が達成した成果です。リークのない GC 接続を実現し、維持するためのソリューションの詳細については、Agilentセルフタイトカラムナットとガスクロマトグラフィー用チューブとフィッティングカタログか、カラム接続の向上に関する無料の 新ウォールチャート をダウンロードしてください。このアプリケーションの詳細については、アジレント資料  5991-3612JAJP をご覧ください。