Access Agilent 2012年11月号

農薬、獣医用薬剤、法医学分析用の新しい LC/MS アプリケーションキット

Tiffany Payne
Agilent LC/MS 化学分析マーケティングマネージャ
Na Pi
Agilent LC/MS ソリューションプロダクトマネージャ

新しいアプリケーションキットで業務を円滑に

新しく LC/MS(TOF、QTOF、QQQ など)機器を設置し、サンプルを効率的に分析することは、きわめて重要ですが、毎日数百、数千もの生体由来サンプルのスクリーニングや、食品や河川水などに含まれる汚染物質の検出をおこなう場合にはなおさらです。LC/MS 機器を設置し、メソッドバリデーションをはじめる作業は、LC/MS (または MS 全般) の経験がない人でなくても、きわめて面倒で時間がかかります。

メソッド構築を迅速化し、実験デザインやメソッド開発の所要時間を数週間、場合によっては数か月短縮するために、アジレントは以下の 3 つの新しい改良版LC/MS アプリケーションキットを開発しました。

これらの新しいアプリケーションキットは、TOF、QTOF、QQQ の各機器に対応し、アプリケーションに特化した消耗品、データベースまたはライブラリ、メソッド、分析標準試薬、サポートがパッケージ化されています。堅牢で正確、高感度な LC/MS 分析を迅速かつ効率的に実装するために必要な全てが揃っています。

各化合物につき  2 つの 1 次トランジションおよび 5 つの  2 次トランジションを用いた tMRM 分析。2 次 MRM トランジションは、1  次 MRM シグナルがユーザーの定義した閾値を超えた場合にトリガーされます。

図 1. 各化合物につき 2 つの 1 次トランジションおよび 5 つの 2 次トランジションを用いた tMRM 分析。2 次 MRM トランジションは、1 次 MRM シグナルがユーザーの定義した閾値を超えた場合にトリガーされます。
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各化合物につき  2 つの 1 次トランジションおよび 5 つの  2 次トランジションを用いた tMRM 分析。2 次 MRM トランジションは、1  次 MRM シグナルがユーザーの定義した閾値を超えた場合にトリガーされます。

図 1. 各化合物につき 2 つの 1 次トランジションおよび 5 つの 2 次トランジションを用いた tMRM 分析。
2 次 MRM トランジションは、1 次 MRM シグナルがユーザーの定義した閾値を超えた場合にトリガーされます。

ショウガの内因性化合物で採取された tMRM スペクトルとテブフェンピラドの真正ライブラリ tMRM スペクトルの比較。

図 2. ショウガの内因性化合物で採取された tMRM スペクトルとテブフェンピラドの真正ライブラリ tMRM スペクトルの比較。
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ショウガの内因性化合物で採取された tMRM スペクトルとテブフェンピラドの真正ライブラリ tMRM スペクトルの比較。

図 2. ショウガの内因性化合物で採取された tMRM スペクトルと
テブフェンピラドの真正ライブラリ tMRM スペクトルの比較。

新しいトリガー MRM データベースおよびライブラリにより、
微量定量にライブラリ確認機能を追加

LC/MS QQQ型による MRM 分析では通常、化合物 1 つにつき 2 つまたは 3 つの MRM トランジションを用いて、分析対象のターゲット化合物を定量および確認します。
トリガー MRM (tMRM) 分析では、化合物 1 つにつき最大 10 の MRM トランジションを用いて、tMRM ライブラリスペクトルを作成します。これにより、ターゲット分析の微量定量にライブラリ確認機能が加わります (図 1)。

トリガー MRM は、データ依存型の採取モードです。このモードでは、化合物が存在し、その量がユーザーの定義した閾値を超えている場合にのみ、追加の MRM トランジションが採取されます。これにより、サイクルタイムを常に最適化し、最高品質の定量データともっとも低い検出下限を確保することが可能です。

アジレントの新しい農薬、獣医用薬剤、法医中毒学用 tMRM データベースおよびライブラリは、tMRM 分析を迅速かつ簡単に設定するための tMRM 条件およびトランジションを提供するものです。また、アジレントでは、新しい包括的なテスト用ミックスに含まれるすべての化合物について、tMRM スペクトルの参照ライブラリを提供しています。(一部輸入不可能なテストサンプルがあります)これらのツールを使えば、ターゲット tMRM 分析に対応する高品質メソッドを迅速に対応させ、偽陽性を回避することができます (図 2)。

1 回の注入でさらに多くの化合物のスクリーニング、定量、同定を可能にする
農薬および獣医用薬剤用の新しい精密質量 MS/MS PCDL 製品

法医学業界の研究者は、すでにアジレントの Broecker, Herre, and Pragst 法医中毒学用パーソナル化合物データベースおよびライブラリ (PCDL) を用いた精密質量 MS/MS の威力を活用しています。特に大きな利点は、1 回の注入で多くの化合物をスクリーニング、定量、同定できることです。

今回、既存の法医学用 PCDL のアップデートに加えて、食品および環境分野の Q-TOF 利用者のために、農薬および獣医用薬剤分析にまで PCDL 製品を拡大しました。これにより、多くの新たな化合物で、1 回の注入による分析のスピードと利便性を活用できるようになりました。

アプリケーションサポートを次なるレベルへ

アジレントの LC/MS アプリケーションキットには、高度な資格をもつアプリケーションエキスパートによる包括的なアプリケーション実装サポートが含まれています。機器の据付と確認に続いて、アプリケーションキットが導入および確認されます。その後、設定、カスタマイズ、複雑な複数残留物用 LC/MS メソッドの設定などについて、オンサイトサポートが提供されます。このプロセスにより、時間を短縮できることに加えて、可能なかぎり堅牢で正確、高感度な分析が実現します。

分析結果を迅速に入手

アジレントの農薬スクリーニング、獣医用薬剤スクリーニング、法医中毒学スクリーニングの LC/MS アプリケーションキットは、機器の据付から使用までを迅速におこなううえで必要なあらゆるツールを提供します。分析結果を迅速に手に入れられることをお約束します。いますぐ、アジレントのソリューションと新しい LC/MS アプリケーションキットの詳細をご確認ください。